LOVERS / 江國香織・安達千夏 他
9人の女性作家によって書かれた恋愛小説アンソロジー。
唯川恵さんの作品を読んだことがなかったので、読みたかったし
読んだことがない作家さんが多いので、
新たに好みの作家さんがいるかもしれない、という気持ちもありつつ
結局は江國香織さんに惹かれて購入。
江國香織 『ほんものの白い鳩』
川上弘美 『横倒し厳禁』
谷村志穂 『キャメルのコートを私に』
安達千夏 『ウェイト・オア・ノット』
島村洋子 『七夕の春』
下川香苗 『聖セバスティアヌスの掌』
倉本由布 『水の匣』
横森理香 『旅猫』
唯川恵 『プラチナ・リング』
9人9色、といえばいいのでしょうか(笑)
主人公たちの年齢や、恋愛のあり方、望んでいるものが、
9作品とも違うので、見る人によって好みが分かれると思います。
『ほんものの白い鳩』はさすが、と圧倒される思いでした。
決して目には見えない「白い鳩」を恋にたとえたこと。
「出て行った」という表現が、こんなにも虚しく残るということ。
どうしてこの人の性は、こんなにも清潔なのだろう。
前半、すごくテンポよく読めたのですが、
『七夕の春』 『聖セバスティアヌスの掌』
『水の匣』 『旅猫』
辺りから、スピードダウン。おろろろろ。
どうもあたしの好みとは違うんだろうなぁとつい流し読みをしてしまいました。
設定からどうも入り込めなかったり、文体が好みじゃなかったり。
作品の中の主人公たちのアンバランスな雰囲気についつい自分を重ねてしまいます。
なんとなく同情をしてしまうと、「可哀相(哀れだ、という意味で)」と思う。
そしてどうしても自分を愚かなもののように思ってしまう。
Strawberry ShortCakes/魚喃キリコ
魚喃キリコさん(「なななんきりこ」と読みます)の漫画を読むのは2冊目。
とても分厚いくてシンプルな表紙の漫画です。
表紙だけではなく、本体の漫画もとてもシンプルな絵柄。
主人公は4人の女の人。
もう大人と呼ばれる年齢で、社会の中で生きている。
なのにみんな、幼くて、もどかしくて、恋に、感情に振り回されている。
イラストレーターの塔子、会社員のちひろ、ホテトル嬢の秋代、「恋がしたい」が口グセの里子。
魚喃キリコさんの特徴でもあるんだけど、
コマと間の使い方がとても大胆。
全体的にセリフが他の漫画より少ない。
セリフが少ないからこそ伝わる雰囲気とか、空気があるんだけども。
主人公の表情や景色だけで、間を持たせたり表現してると思ったら、
言葉だけで、主人公たちの内心を書かれると、どきりとすることがある。
また、ぐさり、となにか刺さる。
絵は建て前で言葉は本音、そんな役割なのかもしれない。
秋代の恋心がかわいらしくてつい応援したくなった。
ホテトル嬢の秋代は自信に満ちているのに、
好きな人の前に立つと、とても臆病になってしまって。
そのギャップがかわいらしかった。
短歌 (初心者マーク付)
やわらかな足跡
恋に溺れてしまっても きみにならあげてもいいよ 酸素と呼吸
たのむから、こぼさないでとお願いした あのころ 頼りないぼく なみだ
あなたよりドキドキさせるものがある ぷっちんプリン 落ちるしゅんかん
乾いてるくちびる端にジャムつけて目を合わせてる お誘いですか
うつむいた横顔見つめ願ってる 変わらないでね そのまつ毛だけは
さよならを交差させた夜 ちかちかと どんかんなあお びんかんなあか
朝ごはん こらえ切れずに泣くのかな バターはじゅっと染みこんでいく
この恋を埋めにゆきます やわらかな足跡つくった 砂場にそっと
大学の講義の宿題で出しました。
見ての通り、あたしは超恋愛肌です。
短歌に向いてないことを思い知らされました OTL
東京タワー
今は「東京タワー」を読んでいる。
江國香織さんの。
まだまだ最初のほうだけど、映画を先に見たせいか、かなり影響を受けている。
きれいな映画だった。
人と人が。触れ方が。
ことばが。画面の色味が。
テーマ曲だけは、なじめなかったけれど。
まだ少ししか読んでいないけど、詩史(しふみ)が透に言った
「あなたはとても感じのいい話し方をするし、とてもいい言葉を使うから」
が印象にのこってる。
この言葉こそ私にとって「いい言葉」を思い出させる言葉だと思った。
(言葉を選んで話す人が私の周りには少ない、と思いながら)
一気に読んでしまえそう。

