今回は私が創作した詰将棋の中から、変わった作品を紹介します。

手数は25手詰~37手詰で高段者向けです。

 

 

 

【第1問】

解ければ三段以上。

 

 

【第2問】

第2問は題名『逆穴熊』がヒント。解ければ四段以上。

 

 

 

【第3問】

最後は難問です。解ければ五段以上。

 

 

 

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【第1問解答】

▲3一角 △3三玉 ▲4二角成△同 金

▲3一飛成△4四玉 ▲4二龍引△3五玉

▲5五龍 △2六玉 ▲3七金 △1六玉

▲1七歩 △同 玉 ▲1八歩 △1六玉

▲4六龍右△3六桂打▲同 龍 △同 桂

▲2八桂 △同桂成 ▲4六龍 △2五玉

▲2六龍 迄25手詰

 

 

【第1問解説】

・2手目

△1一玉は▲1三角成(下図)で、

以下

A△2一香は▲1二歩△同馬▲同馬△同玉▲3二飛成以下の詰み。

B△2一銀は▲同飛成△同玉▲1二銀△同馬▲同馬△同玉▲3二飛成以下の詰み。

C△3一香は▲1二歩で、

a△1二同馬は▲3一飛成△2一金▲1二馬△同玉▲3二飛成△同金▲同竜以下の詰み。

b△2一玉は▲3一馬△同金▲1一歩成△同玉▲3一飛成△2一香▲2二金△同馬▲同竜までの詰み。
 

・4手目

△2二玉は▲3二馬△同馬▲同竜△同玉▲4一角△4三玉▲5四金△3三玉▲5三飛成△2二玉▲4二竜△1一玉▲1二歩△2一玉▲3二飛成までの詰み。

 

・11手目

A▲4六竜右は△3六桂打(下図)と受けられて、

以下▲3七金△1六玉▲1七歩△同玉▲1八歩△同玉▲5八竜△1九玉で不詰。

 

B▲3七金(下図)と先に打つのが正解。

 

・12手目

A△3七同玉は▲4六竜右△2七玉▲2五竜以下の詰み。

よってB△1六玉だが、▲1七歩△同玉▲1八歩△1六玉▲4六竜右△3六桂打▲同竜△同桂▲2八桂以下解答図に至る。

 

 

 

【第2問解答】

▲3八金 △2九玉 ▲3九金打△1九玉

▲2八銀 △1八玉 ▲2九金 △同 玉

▲3九金 △1八玉 ▲2七銀上△1九玉

▲2九金 △同 玉 ▲3八銀上△2八玉

▲2九飛 △1七玉 ▲1八銀 △1六玉

▲1七銀 △同 玉 ▲2七飛 △1八玉

▲1九歩 △同 玉 ▲2九飛 △1八玉

▲1九歩 △1七玉 ▲2七飛 △1六玉

▲2八桂 △1五玉 ▲1七飛 △2六玉

▲1六飛 迄37手詰

 

 

【第2問解説】

・初手

A▲3八銀は△4九竜で不詰。

B▲3八金△2九玉▲3九金打△1九玉▲2八銀(下図)が正解で「逆穴熊」が完成する。

 

・7手目

A▲2七銀上は△1九玉▲2九金△同玉のとき▲3八金が邪魔駒となって歩詰。

B▲2九金~▲3九金と邪魔駒消去してから▲2七銀上が正解。

 

・12手目

A△1七玉は▲2九桂で詰み。

B△1九玉が正解で、▲2九金△同玉▲3八銀上△2八玉▲2九飛△1七玉(下図)までは進む。

 

・19手目

A▲2六銀は△1八玉で不詰。

B▲1九飛は△2八玉▲2九飛△1七玉で千日手。

C▲1八銀が正解で、以下△1六玉に▲1七銀の押し売りがあって解決する。

 

 

 

【第3問解答】

▲7八角 △同 玉 ▲7九歩 △同 金

▲6八金 △8七玉 ▲7八銀 △8八玉

▲8九飛 △9七玉 ▲9九香 △9八角

▲同 香 △同 玉 ▲9九飛 △8八玉

▲8九銀 △9九玉 ▲8八角 △8九玉

▲7九飛 △8八玉 ▲7八金 △9八玉

▲8八金打 迄25手詰

※12手目は△9八銀でも正解。

 

【第3問解説】

・初手

A▲6九飛は△7九銀▲9八銀△同玉▲9九歩△同玉▲7九飛△8九銀(下図)で不詰。

よって7八から銀や角を捨てる筋と気づくが、

角よりも銀のほうが役立つことを見越してB▲7八角(下図)から入るのがポイント。

 

・4手目

△7九同玉は▲6八銀△8八玉▲8九金△同玉▲6九飛以下の詰み。

 

 

・11手目

▲9九香の合駒請求が決め手。

以下

A△9八香は▲同香△同玉▲9九香までの詰み。

B△9八金は▲同香△同玉▲8八金までの詰み。

よってC△9八角(または△9八銀)だが、▲同香△同玉に▲9九飛~▲8九銀が上手い手順で解答図に至る。