渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ -331ページ目

精巧な歯車

10代のサッカー選手が、スペインに短期留学するドキュメンタリーが放映されていた。ご存知の通り、世界でも屈指(くっし)の強豪国だ。
日本の選手は体つきは小さいものの技術では劣らない。いったい足りないものは何か、というテーマであった。

向こうの選手は、ミニゲームでも厳しくいく。相手が仲間であっても激しく当たりあう。全員がシュートを目指す。"yes"なら"yes"、"no"なら"no"。
その代わりお互いを認め合い、力を出しきり、ブラッシュアップしていく。

日本の選手はシステムに偏(かたよ)っている。精巧な歯車。全体がなかなか前へ進まない。だから、巧(うま)いけどそれで? となる。


サッカーも演技も似ている。だれもが出来る。がプロとアマチュアには大きな隔(へだ)たりがある。一度、留学でも何でもいいから上から見ないと、その愕然(がくぜん)とするほどの違いに打ちのめされない。
それから立ち上がるなら、ただやみくもに一生懸命になるだけではないことに気づくだろう。そうした危機感が、積極性、前へ進ませるのだ。

知らない人から見たら、みな同じに見えるかもしれないが。

時代の風潮

最初の手術から十数年たって、自衛(じえい)のため患者みずからが医者を選ぶ、または複数のかかりつけ医を持つという風潮(ふうちょう)が強まり、それと平行してインターネットも普及していった。

求めさえすれば多くの情報がここにあり、丁寧なサイトを運営しているクリニックほど、実際の説明も十分だった。


手術が成功して、生まれて初めて鼻呼吸が口呼吸と同じくらいできることを知った。学生のころにこうであったなら、と思うがこれが人生だし、俳優になった一因(いちいん)ともなれば、悔(く)いはない。

超バランス

何もしなくて良い、という演出がある。そのときは何もしなくて良いと思う。

役作りをするときには、複数のモチベーションがある。何もしていないように見えるのは、その際の超バランス。

実際には多くの同時進行が蠢(うごめ)いているのだが、体制を維持するのは限りなく難しい。いくつものピストンを操(あやつ)れなければ、それは永遠に1つのエンジンと呼ばれることはない。
その場合は負け戦をせず、カメラや演出に任せてフォローしてもらうのが一番だ。作品はひとりで作るものではないのだから。

ただしその作業を放棄することのリスクも、承知しなければならない。