精巧な歯車 | 渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ

精巧な歯車

10代のサッカー選手が、スペインに短期留学するドキュメンタリーが放映されていた。ご存知の通り、世界でも屈指(くっし)の強豪国だ。
日本の選手は体つきは小さいものの技術では劣らない。いったい足りないものは何か、というテーマであった。

向こうの選手は、ミニゲームでも厳しくいく。相手が仲間であっても激しく当たりあう。全員がシュートを目指す。"yes"なら"yes"、"no"なら"no"。
その代わりお互いを認め合い、力を出しきり、ブラッシュアップしていく。

日本の選手はシステムに偏(かたよ)っている。精巧な歯車。全体がなかなか前へ進まない。だから、巧(うま)いけどそれで? となる。


サッカーも演技も似ている。だれもが出来る。がプロとアマチュアには大きな隔(へだ)たりがある。一度、留学でも何でもいいから上から見ないと、その愕然(がくぜん)とするほどの違いに打ちのめされない。
それから立ち上がるなら、ただやみくもに一生懸命になるだけではないことに気づくだろう。そうした危機感が、積極性、前へ進ませるのだ。

知らない人から見たら、みな同じに見えるかもしれないが。