side‐B 読み終わった。

本多孝好著「真夜中の五分前side-B」
〝物語は、驚愕のエンディングが待つside‐Bへ〟
この解説を読んで、最後の最後、もの凄いどんでん返しがあるのかと思っていたら、違った。確かに、ハラハラとする展開はあったけれど、エンディングは軽く救われるような終わり方だった。
side‐Bは二年ほど経ってからの物語。
多く盛り込んだ題材は一応の始末はできていた。元女上司の小金井さんも出てきたし、5分遅らせた時計を好んで使った学生時代の恋人の話も出てきた。
ネタバレしないように書くのは難しいな。
恋愛小説として読むと、ちょっと物足りない感じがする。主人公の「僕」がかなり淡々とした性格に描かれているせいもあるのだろうか。かといって、ミステリーでもない。
喪失と再生に向かう物語……それもちょっと違う気がする。
公園で読み終わってから、無性に恋愛小説が読みたくなってBOOKOFFに行った。けれど手にしたのは森見登美彦の本二冊だった。
僕はこの作家さんについては、一冊しか読んでいない。
もちろんというか、「夜は短し歩けよ乙女」だけど。

内容は全く忘れている。でも、面白かった、という記憶だけは残っている。
でも、これ以上読んでいない文庫本を増やしても仕方がないと棚に戻した。
本多孝好の文庫本も何冊か手にした。裏表紙の解説を読んで、僕は結構この作家さんの本を読んでいたことに気がついた。
冗長に流れる部分もある文体だけれど、嫌いではない。
けれど、「真夜中の五分前」には、もっと決定的な何かが欲しかった。
何か、とは、もちろん感動。もったいないなと感じた。でも、いい小説だと思う。
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