風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -45ページ目
坂道がある。その途中から延びる道がいくつもある。
住宅は密集し、小さなお店もたくさんある。見知らぬ田舎の町だけど、夢の中では既知の場所だ。

それが都会であったりもする。大きなビルの中や地下のだだっ広い駐車場のようなところであったりする。

僕はそこで、大抵は駅を探している。それはバス停であったりもする。

昨夜は電車にしようかバスにしようかと迷っていた。電車で乗り換えをするより、時間はかかるけど、バスで本でも読もうと決めた。

そのどれにも乗ることなく、場面は変わった。

公園のようなところで僕は野花を探していた。それを摘んでプレゼントにしようと考えていた。大勢の人たちがいた。ベンチにも座っていた。彼らの足元に咲く野花を見ていた。摘みたいけれど遠慮して手を伸ばせない自分がいた。

現実の僕は野花を摘むことなどしないけど、かなり必死で探していた。喜ぶだろうと、夢の中では知っていたから。

ふと目が覚めると、横に丸まって寝ていた。すっ……すっ……すっと短い息を鼻から出しながら。

いくつも山を越えてきた。いくつもの谷を歩いてきた。

僕はなぜ、この人生をデザインして生まれてきたのだろう。
どうしてなんだろうと考える。

けれど、越えてきたのは確かだ。
これからもきっと、そうだろう。だから心配するなと僕の中の僕が言う。

それでも考える。
僕はなぜ、この人生をデザインして生まれてきたのだろう。
どうしてなんだろうと。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村
どこがいいというわけではないのだけれど、たまたまこの番組にチャンネルが合うと、ほわんとする。

1987年にスタートして30年。週に5日、テレビ朝日で放映されている長寿番組『世界の車窓から』だ。
ご存知のように2分ちょっとの短いものです。

ナレーターも、何人か変わったんだろうなあって思っていたら変わっていなかったことに驚き。

石丸謙二郎さん。1953年生まれだから、当年64歳。34歳の頃から始めたことになる。



実は誰がナレーションをしているかなんて全然知らなかった。
昨日だったかな? 一昨日だったかな?
テレビに出ているその声を聞いて気がついた。

『あ! 世界の車窓からの人だ!』って。
普段からドラマとか見ていれば気がつくのだろうけど、それがないもので……。

ああ、この人だったのか。ずっとこの人だったのかと、その年月が瞬時に脳内をめぐり、愛おしくなってしまった。
そう、帰り来ぬ日々に胸が締め付けられたのだ。

この番組はきっと、テレビ朝日にとっても石丸謙二郎にとっても、ライフワークなのだろう。

スポンサーは富士通の一社提供でずっと変わらないようだ。
「この番組はFUJITSUの提供でお送りします」の女性はたくさん変わったんだろうけど。

世界の車窓から No.9471「ボードー出発」


長いといえば1969年から放送して48年。『サザエさん』一家も殆どが変わっているから、『世界の車窓から』も当然選手交代になっているものだと思っていた。

でも、サザエさん一家でも、変わっていない人がいる……。

サザエさん役の加藤みどりさん78歳、タラちゃん役の貴家堂子さん76歳。これは驚愕です。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村
六文は三途の川の渡し賃。

旅人や戦国時代の足軽は衣類に六文を縫い付けていたそうです。
六文がないと、死してもすんなりとはあの世へ行けないのですね。

文を使った言葉はたくさんあります。

朝起きは三文の徳
びた一文
一文無し
二束三文↓↓↓↓
数が多くても値段が非常に安いこと。捨て売りの値段。 「蔵書を-で売る」 〔金剛ぞうりが二足で三文の値であったことからという〕
─大辞林 第三版の解説─

では、六文とは現代ではどれくらいなのだろう。

現在の世界ではレートと呼ばれるものが存在するけれど、戦国時代は日本国内でもそのような状態だったのですね。為替だけではなく、さまざまなものにレートが存在した時代です。

大雑把にならざるをえないけど、一文は数十円……。
30円ぐらいから、どう高く見積もっても50円でしょうか。責任はもてませんので、これはあまり参考にしないでください。

その旗印を使ったのが、ご存知の真田幸村。正確には真田幸村が、有名、といったほうがいいのかな。
無理やり六文銭を現代風に旗にするなら、丸い穴が開く50円玉を6個描いた感じですかね。

日本一の兵(ひのもといちのつわもの)
「大阪冬の陣」「大阪夏の陣」
徳川に刃向かい、夏の陣では家康の陣に突撃を加え、家康を自害寸前まで追い込んだ、戦国時代最後の武将でした。



今日の雨はしとしとと降り続く地雨(じあめ)模様でした。これは秋雨前線のせいらしい。

六文銭/雨が空から降れば


気温が15℃を下回ると、10月中旬として46年ぶりのこととか。明らかに下回ったでしょうね。

あ……46年前というと、この歌が世に出た翌年になるのか。
ちなみに向かって左から二人目の四角佳子さんは、吉田拓郎の最初の奥さんですね。

僕は、彼女が六文銭のメンバーだったことさえ知らなかったけど、薄っすらと心に残り続ける歌でした。

雨の日はしょうがない。

ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村

何も書くことが浮かばないこんな日は、歌でも聴こう。
素意ゃ

一世風靡セピア/前略、道の上より


誰もがみんな道の上。
外れていても道の上。

でも、人の道は外さないほうがいい。

ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村


汚れなのか傷のせいなのか、ぼんやり曇った星のマークのサッポロビールのグラスに、男の割には華奢な手でキリンビールが注がれた。

「三周年おめでとう!」
男がグラスを持ち上げた。ちょっと薄暗い壁の煤けた炉端焼きの店で、ささやかな祝杯を上げるためだ。

「ヒロ君違うわよ。さ、ん、か、げつ」女は微笑みながら男の間違いを指摘してグラスに手を伸ばす。

「えーと……じゃあ、三周げつ、おめでとう!」男が再びグラスを持ち上げる。
「そんな言葉ないってば」女の声に、ちょっと首を傾げた男がグラスを引っ込めた。

「いいわよ、いいわよ。さ、乾杯しましょ」
「だよだよ」男は美味しそうにビールを飲み干した。

「さ、おつまみもどんどん頼んじゃってね。お祝いだからさ」
「あたしはね、ホッケ。決めてたんだ」女が薄汚れたメニューの文字をグリグリと押す。
「お、ホッケいいね。俺はね、焼鳥の盛り合わせとね……肉豆腐にしようかな」

「おっ、永ちゃんだ」ホッケの身を箸でほぐしていた男の目が少年のように輝く。

「この店有線流してるからいいんだよね。行くよ行くよ! 聴いて聴いて! 罪なやつさぁ~ああパシフィック~碧く燃える海ぃ~どーやら俺の負けだぜぃえぃ」
「やめてよ恥ずかしい。お箸がマイクはありえないって」


「もうじき二周年だね、ヒロ君」
「うん、うん。二年経ったね」
「ヒロ君、ありがとね」
「ん? なに?」

「あたしさ、ちょっとフライングしちゃった。ヒロ君がんばってくれたんだね。ぴったりだった」
「え? な……なに?」
「もう……びっくり企画失敗させちゃってごめんね」
「だ、だから、なんのこと?」
「ゆ・び・わ」

「あ……え!?」
「嘘がつけないからさ。騙されてあげなくてごめんね」

「あ、あ、あ、いや、ち、違うんだ」
「何が?」

「あれ、あの、あの指輪さ、違うんだ。あれさ……アキラさんのなんだ」
「アキラさんのって? あれ、女性ものだよ」

「い、い、いや、違うんだ。アキラさんが、その、あれ、そう、びっくり企画で。そう、ドッキリで」
「育美さんに?」
「そそそそ、育美さんに。だから、預かっててほしいって」

「あれ、どう見たって育美さんのサイズじゃないよ」
「だからさ、痩せたんだよ。ダイエットしたんだよ、きっと。最近会ってないからわからないけどさ。絶対そうだよ」

「最近会ってないって……相談があるからって、一昨日の夜、育美さんに会ったんじゃないの」
「あ、あ、あ、そうだったそうだった。会ったんだ。だからさ、っていうか、今年の暮の二周年はあんまり贅沢できないけど、炉端焼きに行こ! でさ、帰って紅白見てからさ、神社に初詣に行こ。無料のお屠蘇を飲んでさ」


伏せられたコップ、飲みかけのビール。
女はテレビとこたつを消して時計を見た。
夜を震わすように、除夜の鐘の音が届く。

明かりを消した女はひとり、冷え切った布団に潜り込み、身震いをひとつした。
その震えが、心のせいなのか、体からくるのかわからぬままに、力なく目を閉じた。


想い出ぼろぼろ/内藤やす子


2006年5月28日の福島でのディナーショー中に脳出血を発症し倒れた内藤やす子。
自分が歌手であることを思い出したのは、倒れてから5年も後だったという。

2016年2月27日の会見では、約10年ぶりとなる芸能活動への復帰を発表した。
彼女がたどたどしく歌う『想い出ぼろぼろ』を聴きながら、僕は涙を禁じ得なかった。

稀代の歌い手でありながら、脚光を浴びたのはスタートだけだったような気がする。頑張って欲しいけれど、見たくはない気もする。僕はそんなに強い人間ではないから。

でも、遠くからだけど、応援している。
ここに、こんな男もいるんだ。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村

ざんげの値打ちもない/北原ミレイ


冷え冷えとした部屋の窓からは、ちらつく雪が見える。SEXはおろかキスさえ知らない少女は、それでも抱かれてみたかった。それは決して愛というのではかったけれど。

それから一年、いろんなことがあった。5月の雨の夜、男に安い指輪と花を一輪贈られて、少女は捧げてみようと思った。たぶん、人生という名の未来を。

あれから4年。19になった少女は、ナイフを忍ばせて待っていた。捨てた男を待っていた。暑い夏の夜だった。愛というのではなかったはずだけど、それでもやっぱり辛かった。

鉄格子越しの月を見つめたのは、二十歳もとうに過ぎた頃だった。固有名詞なんて持たなくていい、見たことも会ったこともない誰かでいい。それをその身とその心が欲した。

もういくつになったのだろう。歳も忘れてしまったけれど、誰かにこれを話してみたかった。
クリスマスの夜に、懺悔の値打ちなんてないけれど。


阿久悠が、世に出すのが10年早かったといった、北原ミレイのデビュー曲。その『幻の4番』と呼ばれた歌詞が歌われています。

あれは二月の寒い夜 やっと十四になった頃
窓にちらちら雪が降り 部屋はひえびえ暗かった
愛というのじゃないけれど 私は抱かれてみたかった

あれは五月の雨の夜 今日で十五と云う時に
安い指輪を贈られて 花を一輪かざられて
愛と云うのじゃないけれど 私は捧げてみたかった

あれは八月暑い夜 すねて十九を超えた頃
細いナイフを光らせて にくい男を待っていた
愛と云うのじゃないけれど 私は捨てられつらかった

あれは何月風の夜 とうに二十歳も過ぎた頃
鉄の格子の空を見て 月の姿がさみしくて
愛というのじゃないけれど 私は誰かがほしかった

そしてこうして暗い夜 年も忘れた今日のこと
街にゆらゆら 灯りつき みんな祈りをするときに
ざんげの値打ちもないけれど 私は話してみたかった
 
「懺悔の値打ちもない」のと「センスの欠片もない」のは、どっちが痛いだろう。
ま、言葉のリズムが似ているだけなんだけど。

雨の後、急に気温が下がりました。
暑いぐらいだったから、夜風が心地いいぐらいでした。

あしたから雨が続いて寒くなりそうです。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村

世の中には、信じられる人と、信じられない人がいる。

あるときは信じられるとか、あるときは信じられないとか、あることに関しては信じられるとか、あることに関しては信じられないとかではなく、いついかなる時にでも、信じられる人と、信じられない人がいる。

言葉を換えれば、信じていい人と、信じてはいけない人がいる。

君はどっちだろう。
僕は、どっちだろう。

MISIA - BELIEVE



ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村

昨日はイレギュラーでお休みだった。
夕方NHKにチャンネルを合わせたら(偶然だけれど)朝ドラの『ひよっこ』の総集編をやっていた。

朝ドラなんて見たことはないけど、有村架純に惹かれてそのまま見てしまった。
総集編だから、かなり飛ばし飛ばしの編集になっているはずだけど、思った以上に面白かった。


有村架純

何度も何度も、ティッシュで目を拭った。おかげさまで今日の朝は目が腫れぼったかった。

感動ものの小説で泣かずに、これで泣くのか、と思ったけれど……。

でも、これを小説にしたら鼻で笑われそうな展開だな。そこは演者のキャラクターと演技で乗り切れるものなのだな。

有村架純はいい。往事の堀北真希の清冽さには及ばないような気がするけれど、◎である。


堀北真希

ちょっと金遣いの荒そうな娘が島崎遥香(ぱるる)だとは、全く気が付かなかった。いい演技だった。


島崎遥香

朝ドラ、馬鹿に出来ないなあ。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村



森絵都の代表作は何になるのだろう?
『カラフル』だろうか、それとも直木賞受賞の『風に舞いあがるビニールシート』なのだろうか。

僕の特徴として、読んだ本の内容は綺麗サッパリ忘れてしまうというシャレにならないものがある。

森/絵都
1968年東京生まれ。早稲田大学卒業。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。

『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。

『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞を、『つきのふね』で野間児童文芸賞を、『カラフル』で産経児童出版文化賞を受賞。

『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞。

けれど、『Dive!!』は、面白かったという記憶が残っている。それも、すごく面白かった、という。



高さ10メートルの飛込み台から時速60キロでダイブして、わずか1.4秒の空中演技の正確さと美しさを競う飛込み競技。
その一瞬に魅了された少年たちの通う弱小ダイビングクラブ存続の条件は、なんとオリンピック出場だった!

女コーチのやり方に戸惑い反発しながらも、今、平凡な少年のすべてをかけた、青春の熱い戦いが始まる―。大人たちのおしつけを越えて、自分らしくあるために、飛べ。

「BOOK」データベースより

森絵都は児童文学から出発した作家さんだ。『カラフル』などは、小中学生の頃に読んだ記憶のある人も多いのだろう。

作品群を見て気がつく。僕はこの人の主だった小説の殆どを読んでいたことに。
それは僕が追いかけた証拠だ。


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村

恋は儚く、愛は永遠である。
恋は利己であり、愛は利他である。

恋には条件がつき、愛には惜しみがない。
恋は揺れ動く木陰、愛は陽だまり。

愛は寛容であり、愛は情深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、不作法をしない。
自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。
そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。
愛はいつまでも絶えることがない。

──このように、いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。このうちで最も大いなるものは、愛である。


コリント人への第一の手紙13章


Wikipediaより拝借

パウロがコリントの信徒に送った手紙です。
新約聖書の中で、これがやっぱりいちばん好きです。

ご存じの方も多いでしょうが、念の為に書いておきます。
僕はいかなる宗教も信仰していません。

けれど、神を愛しています。


JWordクリック募金


ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ

blogramのブログランキング


にほんブログ村