風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -134ページ目

あるいは、悲しみの果てに……

その種類も、その果てに待っている決断という名の結果も様々。

でも、忘れてはいけないことがある。
その苦しみも、その悲しみも、自分が仕掛けたものだということを。

そんな馬鹿な! 自分で仕掛ける人間なんているわけないでしょ!
もっと楽して生きたい! もっともっと楽しく生きたい! それが普通でしょ!
笑いたい! 弾けたい!

うんうん、そう思いたい気持ちも分かるのだけれど……

じゃあさ、じゃあさ! その責任は自分にあるって言いたいの!?
だから、自分で何とかしろって!?
何とかしたわよ! でももう、ダメなのよ! 打つ手は、尽きたのよ!

ううん、ダメじゃないよ。
ダメも良いも、人が決めることじゃない。君が決めること。
自分が仕掛けたからには、答えは見えないかい? 必ず乗り越えられるって答えが。


さて、君は幼い頃の校庭に戻って、体操着になっている。

そしてなにやら、ポールに付いているフックの高さを調整している。
そして、よし! と小さく呟く。

それから、小走りにそれから離れ、立ち止まって腕を振りながら、それを見つめる。
走り高跳びのバーの高さを調整したのは君さ。他の誰でもない。

走れ! 跳べ!

あらら、失敗しちゃった。

さ、もう一度戻って、

走れ! 跳べ!

この世に、失敗はない。あるのは、君の挫けた心が呼び込む、諦めだけ。

走れる足を、跳べる筋力を、ありがとう!
もう一度チャレンジできる強い心を、ありがとう!

自分が跳びたいのに、それを文句も言わず両手を胸に握りしめ、黙って見つめる人たちに、ありがとう!

君を応援する声を、君は忘れているかもしれない。明日を作るのは、他の誰でもなく、君の挫けない心だよ。

そしてそれを跳んだとき、振り返って、ありがとうと言おう。落ちずに残ったバーにも感謝をしよう。

君の明日は、君が決める。
苦しい今日があるからこそ、微笑みを携えて、明日という今日はやってくる。
過去も膨大、未来も膨大。今は一瞬。

その一瞬を、呪うことなく、恨むことなく、感謝の心でしっかり生きよう。
そのとき、君の世界は必ず変わる。
そして、気がつく。巻き起こる嫌なことは、自分を鍛えるために、さらなる喜びを味わうために、自分が仕掛けたものだとね。




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Kiroro / Best Friend



あるとき突然、すごく嫌なことが起こる。
すると君は、当然のことながらとても嫌な気分になる。

あるとき突然、思っても見なかった事態に遭遇する。
すると君は、すべてが終わってしまうかのような気分になる。

あるとき突然、君の存在を、君の気分を、ひどく害し、ひどく追い詰めるような出来事が展開する。
すると君は、まんまと罠にはまって、周りが見えなくなる。

嫌なことが起こったら、それはきっと君の顔に出る。
そして君は、 何で今なの!? 何で私なの!? と絶望的な気分になる。

冗談じゃないわよ! やってらんないわよ! くっだらない! 面倒くさい!

その考えは、君の行動のすべてを変える。
そして、それは、どんどんと悪い方向へと、舵を切るきっかけになる。

〝人は与えたものしか受け取れない〟
以前のブログにも書いたけど、よく言われる言葉だね。これは、そんな大層なことではなく、こんな日常の些細なことにも現れる。
それは神の定めし宇宙の法則。

そんな追い詰められたときの君は、目の前の人に、あるいは、周囲の人に、ろくなものを与えていない。そんな君が、いい結果を受け取れるはずはないんだよ。

そんな時は、試されていると強く自覚するんだ。
嫌な気分のまま進むと、必ず、ドツボにはまる。

ここだ! 今だ! 自分は試されている! そう自覚することが大事。

自覚すれば、良くなるかって?
ううん、容易に改善はしないだろうね。

ただひとつ、それを一気に打開できる方法があるよ。

それはね。

感謝だよ。

ありがとう、ありがとう、ありがとう……

それしか日本語知らんのかい!?
というぐらいに、頭の中で唱えよう。最初は心なんてこもらなくてもいいさ。

目の前の嫌な人、嫌な出来事にさえ、ううん、そんなものにこそ感謝しよう。

するとどうだろう、君の目の前に見えている最悪なものさえ、君の心は包み込む強さと優しさを持つんだ。
そのとき君は、時空の支配者になる。

僕のブログを読んでくれた君に、ありがとう!

明日こそ、君が前向きに生きられますように。



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KAWAMURA BAND / 希望の轍

似てる似てないは別として、パフォーマンス的にこのバンドが一番好き!


いつの頃からだろう? 義理チョコなるものがはびこり始めたのは。
う~ん……かれこれ30年ぐらいになるのだろうか?
僕は若い頃から、この義理チョコというのが大嫌いで、バレンタインデーはいつも憂鬱だった。
バレンタインデーほど嫌いな日はなかった。

「あ、ありがとう」と微笑みながらも、面倒くさいなぁと、心底思うタイプなのです。
過去に何人かからもらったことのある、高級チョコの代名詞で本命チョコだったGODIVAも、400円ぐらいのアソートタイプも出てお手軽になったし、何だかよく分からない状況に陥り始めてます。

チョコをあげる女性の方からしたら、日頃お世話になっているお返しとしてお手軽なのでしょうが、もらう方は困るのです。
日頃のお世話に関する感謝であるなら、君の目線だけで充分。

そして、義理チョコから解放されて数年、心穏やかにバレンタインデーを迎えられるようになりました。ま、世の中にはこんな男もいることを忘れないようにして欲しいです。
もらったチョコの数を競う男なんて、僕にいわせれば、馬鹿丸出しです。

バレンタインチョコは、本気だけにしようぜ!


僕がもらって嬉しかったバレンタインチョコは、初恋の○子ちゃんからの物だけです。
僕が中一の頃の話で、その日はなぜか、
「○○君チョコ好き?」と言ってはチョコをもらい。
「○○君は、チョコ食べる?」と言ってはチョコをもらい。
今日は何でチョコなんだろうと?

それも、本人からではなく、取り巻きの女の子たちからで、
「これ、○○さんから」って……。
男臭さ一直線の僕は、バレンタインなんて知らなかったんだね。

でもって、学級委員長である僕が、
その女の子二人に挟まれて職員室でお説教┐( ̄ヘ ̄)┌
その職員室からの帰り、
「ごめんね」って二人から言われて、
なんて答えたのかは覚えていない。
時代だね。


そうそう、バレンタインチョコのエピソードは、短編小説「キスより簡単」に、書いたよ。
姪っ子が初恋の女の子の、そのチョコ食べちゃった。ストロベリーのチョコ。
あれ、実話です。

僕は初恋の人からもらった初めてのバレンタインチョコを食べていない、悲しい男なのです(ノд-。)




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「バレンタインキッス」渡り廊下走り隊


君は君であり続けようとしているかい?
君が君らしくあるために、まず最初に忘れてはいけないことがある。
それは何だと思う?

それはね、他者もそうであるということ。

僕は僕であり続けようとした。それは努力とかじゃなく、習性だった。
それがいいのか悪いのか、最終最後いったい誰が判定をつけてくれるのか、
それすら分からない。

時は過ぎるのではなく、流れるのではなく、押し流していく。
そう、まるで津波のように。
人は皆、それに逆らおうとするのだけれど、抗(あらが)えないのだと知るのは、余力のつきはじめた頃だ。

僕は誰かの存在を生かしただろうか。
僕は誰かの心を活かしただろうか。
僕は誰かの役に立っただろうか。

答えを、聞いてみたい。




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「時代」徳永英明

ココ に否定的な面白い記事があります。

ココ にも否定的な面白い記事があります。


僕的結論。

美人は3ヶ月ぐらいで飽きる。
中身が伴っても、その顔には飽きる。絶対飽きる。
ブスは内面がよいと、逆転効果で魅力が倍増する。いや、10倍ぐらいになる可能性がある。

整った美は長く感動を生むことはない。美人と言うだけで生き残る芸能人はいない。
必要なのは、内面からほとばしる魅力なのだ。

この記事に書き込みを入れた人たちの経験不足をこそ、僕は指摘したい (・´艸`・)・;゙.、ブッ

モナリザが美しいのは、彼女が絵だから。生きて目の前で話し、その所作のすべて晒したら、世界中の誰も、注目しなくなるだろう。

美女と野獣の組み合わせというのは案外見かける。こんな美人がこんな男と?! 的な。
美人はそれなりに恋愛をしてきたでしょう。でも、高嶺の花だと諦めて、言い寄る男は案外少なかったかもしれません。

こんな男?! は、あんまり恋愛をしてきていないのかもしれません。
だからもう、美人とたまたま縁があったら一直線。まっしぐら。

だから生まれる組み合わせのような気がするなぁ。

100人の女性がいたら、100通りの美がある。
これは事実です。
でも、性格ブスは救いようがないことは誰の目にも明らか。

「あたし料理作れなぁ~い」
そんな女には、
「何自慢げに言ってるんだよ。馬鹿かお前! 将来結婚する気あるのか?!」
と、突っ込みを入れるタイプの男なので、気に障ったらご容赦を 壁|д・´) !!

ちなみに僕は、壇蜜さんの魅力が、さっぱり分かりません ┐( ̄ヘ ̄)┌
サンデーモーニングに出演してる、メガネの唐橋ユミさんの方がはるかに魅力的です。




壇蜜さん
あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」-壇蜜


唐橋ユミさん
あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」-唐橋ユミ



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火事場の馬鹿力って知ってるよね。火事が起こったときに、もっとも大事なものは何かを判断できなくて、非力な女性がタンスを持ち上げて逃げたりするあれのこと。

もちろん、普段そんなものは持てはしない。何でそうなるかというと、緊急事態で力の制限を外しちゃったからなんだね。
ずいぶん昔だけど、深夜の海外番組でアーム・レスリングをやってた。そのうちの一人が、ぐぅっと耐えてるうちに、腕の骨が折れるというアクシデントがあったんだ。骨の強さを筋力が上回るとこうなるんだね Σ(|||▽||| )

最大限の力を発揮すると、筋繊維も骨も傷つく。そんなことがないように、普段は出せないように〝リミッター〟で制限がかかってるんだ。
諸説あるけど、100%の力のうち50%~80%程度しか使っていないといわれる。

では、それはなぜ起こるかというと、交感神経が活性化したときに起こるんだね。生命の危機感を抱いたときに、火事場の馬鹿力が起こるんだよ。生き残るためには、筋肉や骨が少々傷ついたってかまわないんだしね。

事故にあったことある? たとえば交通事故とか。僕はね、バイクの2ケツの後に乗っていて、カーブを曲がりきれず、川に落ちそうになったことがある。
そこが浅い川でね、落差がまた凄くて3階建てのビルならすっぽり隠れるぐらい。あのまま落ちたら命の保証はなかったね。

僕はスーッと横滑りを始めたバイクの後部座席に立った。そして横倒しがひどくなるに従って立ち位置を変えた。そして、バイクから飛び降りた。もちろん、ひどい衝撃が来たけど無傷だった。運転していた僕の友人も何とか川に落ちることは免れた。                                       
そんな時はスローモーションになるんだよね。音が消える。多分、匂いも消えてるんだろうね。ただ、視覚だけは異常に的確に状況を捉える。
あ、ぶつかる、ぶつかる!
ここで体をひねらないと、危険だ!
それが、スローモーションで見えるんだね。生き残るために必要な視覚だけが残り、頭がフル回転を始めるから周りがゆっくりに見える。

恋をしたとき、ドキッとしたりしない? 実はあれも交感神経の働きなんだね。心拍数が上がって心臓がどきどきする。

理由なんて必要ない。心の赴くままに、心の求めるままに。それで後悔したって、やらなくて後悔するよりよっぽどサバサバするはずさ。もしも、サバサバしなかったとしたら、行動しなかったときの君は、もっとうじうじする。
たまには出してみよう、火事場の馬鹿力。

リミッターを外すには、大声を出すといいんだ。お手本は、ハンマー投げの室伏選手だね。
アニマル浜口はどうだろう? 卓球の愛ちゃんの、サーサーは? よく分かりません (ノ△・。)


理由付けなんて、後からいくらでもできるって知ってるよね。だから、時間を空けて人のつく嘘はとても筋が通っていたりする。
人の感情や、揺れる思いや、思わずとる行動にそもそも筋なんて通ってない。だから、理由を探す必要なんてないんだ。

でも、でもだよ。盲目であってはいけない。これは僕からの忠告だよ。



前田敦子が抜けて半年近く、別にファンでもないのだけれど(歌もよく知らないし)、AKBの行く先に暗雲が漂う感じがする。この子の後を埋める人材は多分いない。
そう考えると、この子は偉大な素人だった。

そうそう、この子、ブログに何気なく書いた僕のコメントを無視することなく公開してくれたから好き。
まぁ、普段芸能人のブログなんて見ないし、そんなものに書き込まないのだけれど、ちょっとへこんでる感じが見過ごせなかった。
そのときから、なんちゃってお父さんになった感じ (≡^∇^≡)




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フライングゲット / AKB48
ネットの世界というのはいろんなことがあるんだね。なんたって、名前も顔も晒(さら)していないから〝荒らし〟とやらが跋扈(ばっこ)する場面があったりもする。
いやぁ~色々あったなぁ……しみじみ ◯0o。(ー。ー)y―~~

ネット友人のブログが2ちゃんに晒されて炎上したことがあった。
この人、某巨大Q&Aサイトの特設アンケートカテゴリーで有名な女性だった。

荒らしとの一騎打ちもあったなぁ。
2ちゃんを巻き込んでの大騒ぎもあった ◯0o。(ー。ー)y―~~

ネット友人で何度も会ったことのある、一級建築士で詩吟の先生の〝よぼじぃ〟に散々たしなめられた ◯0o。(ー。ー)y―~~

ネットの世界は怖いねぇ ◯0o。(ー。ー)y―~~

でもね、ちゃんとした出会いもあるんだよ。オフ会で僕が会ったことがあるのは、30人近くかなぁ?
みんないい人だった。
怪しげな人は、出向いてこないだろうしね。

うこちゃんは美人さんだった。けいちゃんは気のいいママさんだった。
まちかねさんは、酒飲みだった。
レモンさんは、ちっちゃくてまたぎそうになった。ウソウソ(^○^)

ダーリンちゃん、最近会ってないなぁ、元気だろうか?
百さんも会ってない、この人も某巨大Q&Aサイトの特設アンケートカテゴリーの有名人だった。まだ活動してると思うけど。
アンカーさんは相変わらず絵を描いているのだろう。もちろんこの人も有名人だった。お題の達人だった。
僕? 僕はお騒がせ男だった。何たって、4回も退会処分を受けたんだから (゚ー゚;Aアセアセ

そうそう、メアドもハンドルネームも変えて潜入したはいいけど、あなたはひょっとして、前世は有名人でしたか? とか、書いてくるお馴染みさんがいて焦った。
しらばっくれてても、どこかに、その人らしさというのは出るものらしい。


さてさて、まくらはこのぐらいにして、僕のネット友人リコちゃんの本のご紹介です。
アクティブなこの人にも、もちろん何度も会っています。娘さんにも会いました。

この人……突然電話を掛けてきて、出てみると、わははぁ~とか、うきゃ~とか、ぎゃ~とか女子会の大騒ぎの最中 ヾ(--;)ぉぃぉぃ

で、何度もしもしと問いかけても返事がない……。

もしもし……もしもし……もしもぉ~~~~~~しっ!
返事がない……。

本人、僕に電話したことなど忘れて話に耽(ふけ)っている……。
あり得ない。普通あり得ないっしょ ┐(-。ー;)┌

そんな人です。


帯の言葉です。↓

アクシデント!
へっぴり腰のオバチャンには、神様からのチャンス!
魚沼の街の片隅で普通で素敵な仲間との絆、
切れそうで切れない家族の絆、
だから、何があっても人生は楽しい!


君にも、ネット世界で良い出会いがありますように 。o@(^-^)@o。



$あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」-ストレスは心のビタミン

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Eric Clapton - Change The World
いゃ~~~~~ッ!

若い女の叫び声が街に響く。
何だろう?
眉間を険しくした僕は耳を澄ませた。

いや! いや! いゃぁ~~~~ッ!

酔っぱらいか?
それとも、揉め事?
この街は、いろんな声が聞こえてくる。怒鳴り声だって珍しくはない。

深夜とはいえ、外の人通りは多い。何かがあれば、誰かが何とかするだろう。110番だってあるのだ。仕事を放棄してまで出て行くべきことではない。
第一、助けてという、救助のコールも聞こえなかったのだ。その声も止んだ。
僕は作業に戻った。そして、それを忘れかけた頃、僕を呼び出すサイン音が鳴った。

振り返るとスタッフが外を窺(うかが)いつつ僕を振り向く、二人の慌てふためく様子から、ただ事ではないと感じた。
僕は作業の手を止めて駆け寄った。そのときすでに危険を匂わす音と声が聞こえた。
「何だ?!」
「外、何か大変です!」
外に飛び出した僕は、女性の叫び声のする方へ走った。電信柱をブレーキ代わりに通りを曲がった。

「中! 中!」と誰かが指を指す。
騒ぎは、明かりの灯った路上のATMの中だった。

僕は走り込んだままそのガラス戸に手を掛けた。男女が揉み合っている。たまらずしゃがみ込んだ女を背後から男が襲う。僕は、はやる気持ちでドアを押し開けた。

後ろ向きにしゃがみ込む女の背中に、男が覆い被さっている。
あたかも、胸でも揉んでいるような格好だ。

「何やってんだ、こらぁ!」僕はその男の襟首をつかんだ。

「離れろおらぁ!」
僕はゴムの手袋をしていた。これは責任者クラスの男の必需品なのだ。
これでつかんだら最後、下手に暴れると夏の薄手のシャツぐらいなら簡単に破ける。

僕は左手一本でその男を引いた。立ち上がった男が何かを言っている。

「助けてください! 保護してください!」
女もまた立ち上がり、僕にすがりつくように声を上げる。

「うるせぇんだよおめぇら! 黙ってろ!」

被害者は明らかに女性、それなのになぜ、僕が叫んだのは、おまえらなのか。
それは、騒ぎの最中に、僕の耳に聞こえてきた声があったからだ。

「おめえ、そこを出ろ!」
「分かりました、分かりました」両手を肩口に挙げる男。
「とっとと外へ出ろ!」
男はATMから出た。
「電話掛けてもいいですか」
男の声に僕は頷き、携帯電話で110番通報をした。

僕の耳に聞こえてきたもの、それは、金返せ! 金返せよ! とうわごとのように口にする男の声だった。知らぬ仲ではないことが分かる。それは、貸した金を返さない女に対するものかもしれなかった。
あるいは、年末にでもぼったくりの飲み屋で丸裸にされた男が、たまたま、その店で働いていた女を見つけたのかもしれなかった。

僕の脳みそはその場面を見、男の言葉を聞いた1.5秒ぐらいの間にフル回転した。だから騒がしい二人に向けて、おまえら! と怒鳴ったのだ。


電話を掛けながらプラプラと歩く男。油断はできない。いきなり踵(きびす)を返して反撃に出てこないとも限らない。

右手でドアを半分開け、左手で防御するように入り口を塞ぎ、外を歩く男を見ながら女に横顔で問いかけた。
「何があったんだ?」

「別れ話をしたら」
「うん」
「今までの贈り物とか、いろいろ……お金で返せって」
「なるほど」
「これが初めてじゃないんです。この間も、髪を捕まれて引きずり倒されて」
「で、あの男の連作先は把握してるんだよね。住まいとかも」
視線は遠ざかる男を追った。
「はい」
それなら男を見失っても大丈夫だ。女を直視した。

「警察が来たら、ちゃんと話しなさい」
「はい」
「住まいは? ひとり暮らし?」
ひとり暮らしなら、早く引っ越せとアドバイスするしかない。
「いえ」
「実家?」
「はい」
実家か、呟いた僕は見たこともない彼女の家族をふと想像した。
「どこ?」
「世田谷です」
「世田谷のどこ?」
言いよどんだ女は、「小田急線です」と、答えた。

「俺、こんなことしてる暇はないんだけど」視線はまた男を追った。
女が、すみませんと視線の端で頭を下げた。

「何かあったんすか?」
顔見知りの男が通りがかった。
「男と女の揉め事。あ、警察が来るまで、ちょっとこの子保護しててくれる?」
そう言い置いて、僕は戻った。

しかし、あれほどの人がいながら、誰も止めに入らないのはどういうことだろう。
関わり合いになりたくないから? 自分に被害が及ぶのが怖いから?
携帯で110番通報ぐらいは誰だってできるだろうに。東京は、いや、東京に住む人たちは、いつの間に、こんなに薄情な人たちになったんだろう。

もしもあれが犯罪がらみであったら、彼女は危なかったろうに。多分、ATMに逃げ込んだのだ。それまでは路上を逃げ惑ったに違いない。


人通りの多い中、車に引きずり込まれて拉致された女性がいたという。車の中にはおそらく多くの男たち。そこで何が起こったかは想像に難くない。
これはテレビの中の話ではない。警察がやってきて防犯カメラは外に付いていませんかと尋ねたときに教えてくれたことだ。

「もうやめなさいよ、いつか刺されるわよ」
誰だったか、僕の女友達が口にした言葉。

いやだよぉん(。>0<。)
刺されたくなんてない。でも僕は後ろ指だって指されたくない。

僕は思う。
いくらハラハラしてたって、心騒がせたって、どんなに心配してたって、遠巻きに見てるだけじゃ事態は好転しないと。
僕は後悔する生き方だけはしたくない。だって、今まで散々してきたんだから。

男の金玉は精子を作り出すためだけにあるのではない。

その片方には正義と優しさ。
もう片方には、凛々たる勇気とちょっぴりの下心が詰まっているのだ。
それを忘れた男は、すでに男ではなく、猿に等しい雄にすぎない。

3連休の深夜は、こんな風だったよ。翌日だったかなぁ大雪が降ったのは。可哀想な成人式だった。僕はずっと会っていない娘を思った。

そしてさ、憎しみに変わってしまうものはそもそも愛とは呼ばない、と僕は思うのだけど。



GIPSY KINGS - BAMBOLEO

こんな風に夢が終わったのは
あなたのせいじゃない
すべては あの恥知らずのせい

どうか泣かないで
こんな風に夢が終わったのは
あなたのせいじゃない

駆け引きの愛 過去を振り返る愛
バンボレーオ バンボレーヤ

私の人生よ なぜこんな道を選んだのか
バンボレーオ バンボレーヤ
どうしてこんな生き方をおぼえてしまったのか




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あり余るほどの情熱と、夢と、希望。
そして、ポケットに忍ばせたコイン。

ついさっきまで明るかったのに、空は黄色く赤くその色を変え、辺りには夜の帳(とばり)が降りた。

夜陰に紛れ込む不思議な話し声に耳をそばだてれば、
かすかに聞こえる誰かの足音。
足下を照らす明かりは乏しすぎて、辺りを窺(うかが)うこともままならない。
だから、どれほど歩いたのかを知るすべもない。

星も見えない夜空を仰ぎ、だいぶ歩いた気がするんだけど、と呟けば、
そうだね、と声がする。
でも、進んでいないような気もする、と呟けば、
そうかもしれないと、また声がする。

自分の姿を写す鏡もなくて、今、自分がどんな顔をして歩いているのか、
どれほどの歳月をこの顔に刻み込んでいるのか、確かめようもなくて……。
なぜ歩いているのか、どこに向かっているのか、それすら思い出せない。

歩くしかないんだよ、と、笑いを含んだ声がする。

歩いていると、ある日突然足下の大地が消えてなくなる。それは一瞬さ。
だから心配なんていらない。そんな暇さえ与えてくれないから。

足下の大地が、消えてなくなる?

僕の呟きに、誰もが何かの囚(とら)われ人、俺もお前もそうさ、と、答えにならない声が返ってくる。

ポケットのコインの名前を知っているかい?

知らない。

そいつは、代償という名のコインさ。
ところでコインは、どれぐらい残っているんだい?
声の問いに、僕はポケットに手を突っ込み探ってみる。
以前はじゃらじゃらと音を立てていたコインが、ポケットの底でかすかな金属音を立てるだけになっている。

もうあまりない。

お前はずいぶん歩いてきた、俺に分かるのはそれだけだ。

何で?

そのコインは、時間だからだ、命の代償だからだよ。

そんなことより、僕は、どこから来て、どこへ向かっているのか、知りたいのはそれだけ。

茶番だよ。声の主はついに笑った。

僕の質問が?

いや、人生がさ。

そうかな?
僕は声の主に声を出さずに反論してみる。

本当に、そうかな?
自問してみる。

命を削ってまで求める答えなんて、ないんだよ。
声は静かに、まるで背を向けたかのように黙り込んだ。

光が放射なら、闇は吸収。すべてを吸い込みひっそりと佇む闇は、何も語らず何も放たない。
求める答えは闇に吸い込まれ、問いを発した者を探してもがく。

そこに向けて、たとえ頼りなくとも光を放てば、答えはきっと見えてくるはず。
答えは、僕を捜して頻(しき)りに呼びかけているはずだから。




Night Birds by Shakatak

夜を飛び回り    flying through the night
風に乗り      floating on the wind
街の灯の中へ    to the city rights
ナイトバーズが その翼で愛をもたらす    night birds with the lovely wings

ゆっくりと夕闇が訪れ    slowly they descend
暗くなりゆく空を突きぬけて    through the darkened sky
再び夜へと戻っていく    to the night again
夜の鳥が 昼にさよならのキスをする    night birds kiss the day good bye



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シャカタク/ナイトバーズ

あなた!
絶頂の瞬間、君はそう叫んだ。
そのとき僕は、醒めた頭で大筋を悟った。

おっぱい触って。
触れた君の乳房は、その中に、まるでヌーブラでも仕込んだかのような感触だった。

妊娠しちゃった。

その言葉を聞いたとき、それは僕の子供じゃないと推測するのは、期間的にもいとも容易(たやす)かった。

今度は堕ろすから、○○ちゃん、結婚して。一緒にいて。
君は僕より3才年上の、23才だった。



ドアチャイムを鳴らしても反応がないことを不審に思った僕は、通路の端まで歩いて、窓を確認した。部屋に明かりが灯っている様子はない。
階下まで降りた僕は、小指の爪の半分ほどの小石を二つ三つ拾って、また階段を上がった。そして、窓に向かって投げた。
しばらくして、部屋の中から気配がした。

起きた。
そう安堵した僕の前で、ドアは開き、突如黒いものが眼前を覆った。
そしてそれは、僕に向かって襲いかかってきた。
仕事仲間とともに、しこたま酒を飲んだ僕は、その瞬間、思い出していた。
君が、○○ちゃん、今夜は来ないで、と言った言葉を。


部屋の中には、僕の整髪料も、僕のコロンもあった。
婚約者のいる君に、別の男が存在する痕跡は十分すぎるほどに残っていた。


君がなぜ、結婚を振り切ってまで、こんな僕に向かって走ってきたのか、それは、僕の中で、永遠の謎だろう。
それを解き明かす鍵は、僕の手の中にはない。
いや、それどころか、きみはすでに、結婚していたのではないかという疑念さえ、この僕には解く手立てがない。

男のパンチは、決して存在を脅かすほどのものではなかった。
僕がその気になれば、多分、瞬殺できるほどの相手であったろう。けれど僕は、一切の抵抗をしなかった。殴られながら、申し訳ないことをしたと、己の愚かさ加減を呪っていた。
「あなた、やめて! やめて! ○○ちゃん、来ないでって言ったじゃない」君の絶叫を聴きながら。


僕が君の嘘に騙されてつきあいを始めたのなら、それはそれで、僕が馬鹿を見ればいい話だった。
僕は何も、壊したくはなかった。

あれで、僕たちは終わった。
だから、あの夜の君の顔は見ていない。



傷にかさぶたができ、それがはがれかかった頃、仕事場に電話があった。

「○○さん、電話です」
「ん? 誰?」
「分かりません」

「○○ちゃん?」
電話の向こうで懐かしい声がした。

「○○ちゃん、元気だった? 会いたいね……」


その直後、誘われて仕事を移った僕は、君からの電話に出ることは二度となかった。





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ボビー・コールドウェル/風のシルエット