独断と偏見のみで選ぶアイドルソングの年間TOP10の11回目です。
一度も聴いたことが無いがゆえに選出できなかったということが無いように、対象は、昨年12月4日(月)から今年12月1日(日)までに発売されたシングルCD表題曲とします。
CDとしてリリースされる楽曲の数がずいぶんと減ってしまったので、今年も昨年に続き文字通りTOP10のみの選出です。
それでは、第10位から。
カッコ内は、オリコンの(週間最高位・累積売り上げ)。データは、12月9日付現在です。
第10位 わーすた 「夏恋ジレンマ」
表題曲は、期待と不安といった裏腹な気持ちをカフェオレに例えたほろ甘い恋愛ソング。
こちらも悪くないのですが、最大の評価のポイントは、カップリングの「君とtea for two♡」の素晴らしさ。コケティッシュでアンニュイでちょっとコミカル。囁くような歌い方も好み。あらゆるタイプの楽曲を高いレベルでこなしてきた彼女たちですが、個人の感想としては、「これが正解!」。シングル表題曲から選出するというマイルールを曲げてでも取り上げたい楽曲。表題曲だったら、当然1位候補でした。
(5位・約2.47万枚)
第9位 il pleut 「雨恋」
「恋×雨」ということになれば、切ない別れの曲を予想してしまうのだが、楽曲を通して流れているのは、恋に対する期待感なのだ。素敵な裏切り方。
(41位・約0.11万枚)
第8位 ESTLINK☆ 「夜明けBrand New Days」
ベイビーレイズJAPANのカバー。解散という背景が無くてもやっぱり心が揺さぶられるというのは、楽曲自体の力を証明しているのではないか。(ヒット曲ではなく)名曲を歌い継ぐという試みも評価したい。
(9位・0.52万枚)
第7位 FRUITS ZIPPER「フルーツバスケット」
「NEW KAWAII / フルーツバスケット」より。誰にでもそれぞれの居場所があるのだから自分らしくあることに自信をもってというメッセージ。すべての存在を肯定するアイドル・FRUITS ZIPPERらしさ全開の楽曲。
(3位・約5.89万枚)
第6位 Jams Collection 「冬空ラプソディー」
冬の日のデートの場面を切り取った正統派の楽曲。雪がちらつきそうな寒い日の出来事を描いているのに温かな空気に包まれる。アイドルらしいアイドルによるアイドルらしい曲といえる。
(5位・約1.7万枚)
第5位 Untitled 「Brand new sky」
しっかりとした感動的なメロディーでありながら、ライブでの盛り上がりは必至と思われる。ここまで高い水準で両立しているのは、結構まれなのではなかろうか。
(46位・約0.06万枚)
第4位 LINKL PLANET 「Days of Birth」
『ガンダムビルドメタバース』EDテーマ。困難の先にある希望にあふれる未来を素直に表現した楽曲とメンバーの素直な歌唱と素朴なたたずまいが感動を喚起するほどにはまっている。
(4位・約1.77万枚)
第3位 ワッツ◎さーくる 「薄明のポラリス」
定番の夢をあきらめるなという系統の楽曲なのですが、その前段階の自分の弱さや未熟さといったものを受け入れる過程の描き方が丁寧で共感できる聴き手の範囲が広がっていると思う。
(20位・約0.29万枚)
第2位 太陽と踊れ月夜に唄え 「オトワ」
天使と悪魔の脳内会議という漫才の設定のようなテーマでありながら、コミカルに振りきらずキュートに仕上がっていて、アイドルソングとして絶妙の愛嬌が感じられる。
(9位・約0.49万枚)
第1位 衛星とカラテア 「マーマレード」
甘さと切なさ、可愛らしさと憎たらしさ、軽やかさと気怠さなど様々な要素のバランスが絶妙で、シティーポップとしてもアイドルソングとしてもとてもいい感じ。恐ろしく洒落ている。
(14位・約0.48万枚)