濡れたハンドタオルのような味。 -5ページ目

Love is more afraid of change than destruction.

 愛が恐れるものは崩壊よりも変化である。


 最近フェイスブックのビリヤードのゲームをやっている。世界中の人とビリヤードができるのは楽しいけれどやはり日本人もそうであるように外国人もやなやつが大勢いる。ブレイクショットでミスした相手が「Stop it!」を連呼したり、こちらの番に「a」「t」「d」「w」「b」などチャットを荒らして意図的にパソコンの動作を重くさせたりする卑怯なやつら。タイ語でチャットが来たから「English please」と言っても相変わらずのタイ語のやつとか。
 けどたまに良い人がいるから楽しくてやめられない。会話がメインじゃないから拙い英語でもなんとかやり取りができる。そこが楽しい。

 ちゃんと中学・高校の英語を勉強して使えるようになりたいな。



 There is something inexpressibly charming in falling love and,surely,the whole pleasure lies in the fact that love isn't lasting.

リヒテンシュタイン。

 三月十九日(火)から六月九日(日)まで京都市美術館で開催されている「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」に行ってきた。歴史的な美術品を間近で見られて感動する。僕の中で重要なのはそこ。
 絵画の技法やら描かれている物語などはまったくと言っていいほどわからないが、そんな僕でもやはり何百年もの間さまざまな人の手に渡り歩いた名画と出会う感動はすさまじい。
 現在同時に催されているゴッホ展にも是非行きたい。

 帰りに寄った三条のカフェで食べた抹茶ゼリーが美味しかった。思わずガツガツ食べてしまって友達に味見させてあげるのを忘れてしまった。狭いけどまた行きたいな。

 その帰りに立体駐車場から出ようとしたら出口ではなく入り口から降りていってしまいバックで戻ったのだが途中で車を壁にぶつけてしまった。泣きそうになった。


 

風の強い夜。

 住宅地を風が四方八方から吹き抜ける。風は強いけれど寒くはない。少し欠けた月の前を押されるようにして雲が流れていく。いろいろなものがガタガタと鳴る。風の夜は騒がしい。けれど面白い。煙草を吸いながら、吐き出した煙があっという間に目の前から消え去るのも新鮮だ。切れた街灯の暗さもどこかいい。

 小学校から付き合いのある幼馴染とビリヤードをした後、彼の家で映画を見た。『おおかみこどもの雨と雪』。衝動的に買ったそうだ。
 内容は何が言いたいのかよくわからなかった。考えれば何か掴めるのかもしれないが、きっと雲のように指の間からするすると抜け出してしまうだろう。映像は綺麗であったが、序盤はどこか説明的過ぎる。その割りに父親である狼男が訳もわからずあっさり死んでしまう。あまりにあっさり。すっかり受け手は置いていかれた。

 家に着いた時にはもう一時半を廻っていた。できる限り静かに玄関の鍵を開け手探りで廊下の電気をつける。あまりの明るさにドキッとした。思わず隠れたくなるような気持ちになる。きっと僕の心が荒んでいるからだ。真っ暗な外にいるわけもいかず自分の部屋へ行く。壁に刺してある押しピンに鍵を掛けかばんと上着を放り投げる。飲み物を取りに台所へ行こうとすると、さっきは気づかなかったが部屋の前にダンボールが一箱あった。中には中央公論社の『世界の文学』が二十三冊入っていた。依然僕が母に頼んで探しておいてもらったものだ。昔母が祖父に買ってもらったものだそうでどこかに仕舞ってあったのを見つけ出したのだろう。これを通して読むのにきっと一年くらいかかるんじゃないだろうか。