濡れたハンドタオルのような味。 -12ページ目
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路上教習。

 今日の教習は初めての路上だった。仮免は二週間ほど前に取れていたのだが、技能の予約がうまく取れずに結局今日になってしまった。
 車の点検の仕方を教えてもらうと早速路上へ。二週間ぶりに乗っていきなり路上というのはなかなか緊張した。
 あっという間に時間は過ぎたが後続車がずらりとならんでいることが気にかかり、うまくいかなかった、というような気持ちがさっきからしていた。けれどそれは法定速度を守っているからであり、後続者に追いつかれたといってもそれは僕のせいではない。

木漏れ日。

 過去を内省することを忘れているといつの間にか木漏れ日はなくなっていた。


 同時に煙草を止めた。煙草を吸えばどうしても思い出してしまう思い出がある。喫茶店の風景、コンビニ前の喫煙所、真夜中の換気扇の下。忘れたいから吸わないのではなく新しい思い出に上書きされるのがただ怖いだけかもしれない。
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