2022年の秋に白血病で亡くなった父の話です。
せん妄状態になりラインが使えなくなり、一度退院できないかと医師に相談しました。
告知をどうするか
話が少し戻りますが、父の状態がもう少し良かった頃、主治医から告知はどうするか、と言う話がありました。
白血病の事は入院時から父も母も理解していましたが、
治ると信じていた様でした。
父の心の中はわかりませんが、寂しいとは言っていましたが、暗い顔は見せませんでした。
母は私たちと一緒に説明を受け、余命についても聞いていたはずなのですが、
耳が遠いため聞き逃したのか、受け入れられず無かった事にしたのか、
父が亡くなるとは全く考えていない様な発言を頻繁にしていました。
主治医は、うちの父なら余命を聞いてもしっかりと悔いなく残りの人生を全うできる、と考えた様でしたが、
姉弟と話し合った結果、伝えない事を選びました。
普段の父なら乗り越えられるかもしれない。
が、孤独な入院生活で、1人で耐えるのは可哀想過ぎると思ったのです。
にぎやかな事が大好きな人なので入院してからの生活は本当に辛かったと思います。
次に、母にはどうしましょう?
母にはやはり話しておかないといけないだろうと言う事になり、話しました。
想像以上にダメージが大きく、泣き続け、「聞きたくなかった」と言われて、こちらもひどく落ち込みました。
医師の話
一時退院を希望して主治医に相談しました。
退院はもちろんOKなのですが、抗がん剤治療の今回のが終わって、減った白血球が回復するタイミングまで待たないといけません。
「抗がん剤治療の効果もあまりなく、今の病院では面会もできないので、
治療を全部辞めて自宅療養するか、
面会などが緩やかな個人病院に移るか、
今まで通りの治療を続けるか、それまでに決めてください」
という話でした。
個人病院に移るなら、家族の方でも探してみてください、と。
私からしたら、もう治る見込みがないなら辛い治療は辞めて、家に帰らせてあげたい。
問題は、母です。
娘からみた母は、自立していない、子どものような、優しいけど父に頼りきりの弱い人でした。
続きます