2022年の秋に86歳で亡くなった父の話です。
白血病で入院し、抗がん剤での治療が始まりました。
治療方針
高齢という事もあり、積極的な治療、骨髄移植は行わない、輸血と抗がん剤で、という事になりました。
抗がん剤を1クール行ない、効果があれば退院。
退院してそのうち再発するので、そうしたらまた入院し抗がん剤。という事を繰り返し、死に至る。
という説明を受けました。
あくまでもうちの父の場合は、という事です。
私は、白血病は治る病気だと信じています。
これ、退院?
1クールでは効果がなかったのでしょう。
2クール目が終わったところで退院となりました。
その頃には4人部屋に移っていて、無菌室ほどではないけれど、コロナ禍だから自由には動けず制限のある生活でした。
退院という事ですが、3日家にいてまた入院予定、と言うのです。
それって退院?外泊じゃなくて?
と思いましたが、本人も家族も嬉しく、
退院に合わせて介護認定の準備をしたり、
入院して足が弱くなった様なのでトイレに近いリビングにベッドを運んだり(すごく狭いワンルーム状態に)
実家の母は運転出来ないので、私が迎えに行き、その日は姉と一緒に実家に泊まりました。
私の自宅近くのレンタルショップで車椅子も借りて行きました。
(後で調べたら住んでいる市での無料貸し出しもある様でした)
入院中、ナマモノ厳禁だし、差し入れもできないので、(飲み物、1回づつの使い切りの物はOK)
食べたい物がいろいろあった様でした。
食べたい物をたくさんリストアップしていたのでなるべく希望を叶えるべく、お肉やお刺身などたくさん準備しました。
好きな物を好きに食べさせて良い、との事だったので、先生も余命を考えて配慮してくださったのでしょうね。
数口づつしか食べられなかったけれど、喜んでいました。
そして3日過ごして再入院。
その後、抗がん剤の合間に数日退院、という事を繰り返し、
家族としては退院したら数ヶ月は過ごせるんじゃないかと思うじゃないですか、
疑問が溢れ、先生に確認したところ、抗がん剤で悪い白血球だけでは無く良い白血球の量も減り、感染しやすく、いったん回復した時点でなら退院できますが、すぐにまた減ってくるので治療が必要になります。との事でした。
データの波に合わせての入退院だった様です。
時間が経っているので説明の記憶が違っているかもしれませんが、そういう感じだったと思います。
続きます