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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 ランナーズ2月号の別冊付録です。


鈴木 彰の「普通のランニングブログです」


 私のところは「お役立ちウェブサイト」


 今年で3年目ですので、はっきり言ってネタギレですけど、それなりにしっかりしたものをご紹介していますので、ぜひご活用ください!


 一部で私は、ランニング界を代表するネットおたくのように思われている節もありますが、ただネットに参入するのが早かったのと、ちょっとアイデアを持っていて、いろいろ上手くいっただけのことで、決して詳しくはありません。基本、文系ですし。古文の方が得意です。


 10年くらい前に初級システムアドミニストレータという資格も取りましたが、今や時代遅れもいいところで、最近のはケータイもうまくいじれません。



 ちなみに20年くらい前は、自動車電話から取り外せるようになった携帯電話の初期型の仕事に関わっていました。その頃は時代に先行し過ぎていて、どうにもならなかった感じですな。カラーコピーやデジカメの試作機もその頃見ました。


 いまや、デジタル音痴のヤバいおじさんになりかけています。。。



 市民ランナーの「福岡」


 かつては事実上の世界選手権~として、世界中からトップランナーが集結した「福岡」。

 また、その参加標準記録(2時間27分00秒)の高さもおそらく世界最高値で、実業団選手はともかくとして、市民ランナークラスにとっては、この権利獲得は最大のステイタスにもなっていました。まさに「市民ランナーの甲子園」ってな感じですな。


 トップ市民ランナーのステイタスは、「自己ベストタイム」、「福岡の出場回数」「ローカルレースの優勝・入賞歴」の3つに集約されているようなところがありますが、特に「福岡の出場回数」は国会議員の当選回数に優るとも劣らない、ランナーのある種のポジションを現している感じです。私らの頃は、鉄人!角田進さんが18年連続!なんていうとてつもない偉業を成し遂げていたものです。

 そんな「福岡」にBグループ(参加標準記録;2時間45分00秒)が出来たことは賛否両論で、今でも心良く思っていないランナーもたくさんいるのも事実ですが、まあ、それはそれで。



 んで、ここ20年くらいを見ていると、男性トップ市民ランナーのレベルというのは明らかに低下しており、2時間20分以内とか、2時間25分以内のランナー数がだいぶ減っている感じがしますね。その代わり、2時間50分以内とか3時間以内とかは激増しているようですが。。。

 

 これは1つには、昨今の社会人に、時間的にも精神的にも余裕がなくなっている~ということがあるかと思います。トレーニングが不規則で総量が減っているということでしょう。また、青東駅伝(東日本縦断駅伝)の廃止などで、目の色変えてトレーニングするトップ市民ランナーが激減したということも影響してるのかも知れません。


 今回は私たちeA からも、A・B合計10数名のランナーが出場!ウチは女性の大活躍に較べると、男性のローカルレース上位入賞率はかなり低いのですが、この「福岡」に1年のピークを合わせ、集中するという傾向があります。


 順位は取れませんし、コンディションが大荒れになることもありますが、それでもここに集った全国の強豪ランナーと腕を競い脚を較べること!~こそがまさに最大のステイタスであると考えている人が多いわけです。そういうところが「市民ランナーの甲子園」であるってことです。


 「福岡」最高!


ペースメーカー


 今や珍しくもなんともなく、むしろ先日の「横浜」なんかは、「ペースメーカー、付かないんだ…」みたいな感じで言われるようになりました。その賛否に関しては依然、いろいろですが、ほとんどなし崩しですね。


 ペースメーカーの歴史は古く、欧米ではかなり昔から、ちょっと大きなトラックレースには当たり前のように主催者が用意していました。


 「ラビット」(逃げ回るうさぎさん)と"蔑視"されるように、決して名誉な役回りではないのですが、歴史的にもラビット出身のトップランナーは少なくなく、若いうちに、本来は出られないようなレースに出してもらい、自分のレースではあり得ないペースで引っ張る~というのは、途中リタイアが大前提でも、長い目で見ると貴重な経験、高質な練習になっている面もあるようです。~最後まで逃げ切って驚異的な自己ベスト更新を成し遂げ、一気にトップ級に名乗りを上げたという名ラビット?も少なくありません。繰り返しラビットをやっていることが、良い練習になるようです。


 日本のマラソンでペースメーカーが公認されたのはまだほんの数年前のことですが、そのもっと前から、非公認のペースメーカーは付いていました。普通の招待選手、あるいは一般選手を装い?先頭をグイグイ行って途中でやめる外国選手がいる~というのは、国内の大会では公然の秘密、お約束だったわけです。


 「公認」の前後を問わず、日本人のペースメーカーというのはしばらくいなかったのですが、「完走の美学」を旨とする日本のマラソン事情から、途中リタイアを前提とし、もともとあまり名誉ではないこの役回りの引き受け手がなかった~という事情があります。



 昨今、ようやくその日本人ペースメーカーが出るようになってきましたが、今回はなんと三津谷祐選手。マラソン未経験ですし、「箱根」出身でもないので、知らない人は知らないでしょうが、日本を代表するスピードランナーです。


 同期の進学組が「箱根」を目指して距離を踏んでいる頃に1500mに取り組み、スピードを磨きながらじっくり距離を伸ばしてきたという、マラソンの1つの成功パターンを辿る有望な高卒実業団組の1人。(ただ、最近は、このパターンでの成功例があまり出ていないのですが)


 来年、いよいよマラソンチャレンジとのことですが、その前哨戦?雰囲気を知るため?って感じでのペースメーカー投入です。若手を通り越した中堅トップ級ですが、こういう選手にこういう経験をさせるのは実に◎だと思います。


 ただ惜しいのは、お役目が、3分00秒/km設定の中間点まで~ということ。まあ、駅伝があるので負担のないところまで~という感じだったのでしょうが、ハーフ63分なら、ほとんど練習でもいつでも走れるでしょうね。


 三津谷選手に限らず、有望選手、若手選手にぜひやらせたら良いなぁ~と常々思っているのが


(1)35Kmまで3分00秒/kmで行かせる

(2)今回の先頭のようなハイペース?集団を外国人ペースメーカーと並走させ30Kmまで行かせる


ということです。ペースメーカーというよりも、自分の練習、経験です。かなり負担の大きな作業になりますが、そこはマラソン練習と割り切ります。


 プロ選手が増えた昨今、レース出場数が増え、実戦でハイペースを繰り返し経験することで世界のスピードに対応する能力を上げている外国人選手は多いように思います。

 日本選手は依然、練習でじっくり脚を作り、満を持してのレース出場型で、しかも海外レースの経験が極端に少ない~という傾向があります。

 

 出るからには結果を出さないといけないのが日本式プロ=実業団選手ですが、結果をだすためのチャレンジ・レースがもっとあっても良いような気もします。ペースメーカーなら、そういう絶好の機会にもなるのではないかと思うのですが~。














 



 う~ん、大変なことになってきたな、、、という感じです。


 まあ、2時間04~05分というタイムのレベルには驚きません。今や、普通ですね。

 ただ、今回のようなレース展開と、日本のマラソン事情は、う~ん…です。


レース展開

 

 とにかく終盤が凄かった。。。優勝したケベデ選手~40㎞の通過の時点で、残りを6分18秒で来ないと自己ベストは出ない―ということで、さすがにこれはちょっとムリだな、2時間05分30秒台ってところかな、と思っていたら6分17秒で来ちゃいました。平和台の入り口には上りがあるにもかかわらず―です。なにそれ。

 どんなスピード?てか、どんなスタミナ??って感じです。


 後半の方が1分近くも速い、完全な後半型のレースで、最近はこういうのが少しずつ増えてきました。横浜国際女子のアビトワ選手も同じように後半の方が1分近く速かったですね。


 それでは、こういう後半型のレースが世界標準になっていくのかというと、それはまたちょっと違う感じがします。なぜ後半型になるのかというと、前半が遅過ぎるからです。


 「横浜」の場合、コンディションとコースが悪いことで自然とスローペースになり、強い選手が脚を残した~という結果になりましたが、昨今の男子マラソンでは、ペースメーカーがむしろ前半のペースに蓋をしているような形になっているかと思います。


 今回も、おそらく想定は2時間06分くらい―。3分/kmをちょっと切るくらいでペースメイクする設定だったようですが、これが結果的にはケベデ選手にとっては"スローペース"だったのだと思います。脚を残すどころか持て余し、その分、30Km以降に大爆発!という感じです。


 メインが誰であれ、2時間03~04分を想定するレースなら、ペースメイクはもっと速い設定で押して行くことになり、結果的にイーブンか、やや前半型のレース~つまりは従来のセオリー通りのレースになるでしょう。そういう意味では、決して時代が変わったというほどの変化が起きているわけではないと思います。

 ただ、主要レースが次々に後半型になるほど脚を残す選手が増えている~ということは、近い将来、一気に序盤のスピードアップが為され、超高速時代がやってくる可能性は十分にあります。入り5㎞;14分30秒とか~。


 残念というか、がっかりなのは、世界のトップ級がスローペースと感じるペースよりも更に一段低い設定のペースメイクでも、日本選手は何にもできなかった…ということです。誰がどうこうというのではなく、この隔たりの存在にがっかりです。。。


 


 メルマガ の方の補足になります。


 月間走行距離の増加ということを考えると、細切れの積算練習でも、適切な強度をキープ出来ていれば、心肺機能の向上の面ではロング走と同等か近い効果が得られると考えられます。より長くーというよりは、より多く―という感じですね。


 また、脚作りの面でも、その量的な部分が反映されないわけではありません。むしろ、反映される!と言っても良いでしょう。それだけでもロング走に近い効果を十分に得られる人もいるかも知れません。


 んが!やっぱりロング走が必要であるのは、一度に長く走り続けるという部分です。分けて走るのと、続けて走るのとではやはり違います。毎日長くは走れませんが、ポイント練習として長く走る~ロング走をコンスタントに実施し、そのステップを上げて行く(徐々に距離を伸ばして行く)というのはやはり重要な取り組みなのです。


 あまり月間走行距離にだけ固執しない方が良いのは―


 (1)強度に対する意識が薄れ、どんなペースで走っていても同じにカウントされてしまい、効果的でない。

 (2)ロング走を入れなくても、トレーニングの到達度が向上しているように思える。


 (3)トレーニングの流れ、ポイント練習の周期という観点の意識が薄くなる。


 というようなことがあります。


 

 市民ランナーは、30Km以上走る必要はないとか、40Kmも走ると故障してしまうとか、いろいろなことが言われることもありますが、それはロング走のステップという重要なところを見落としているからです。きちんとしたステップを踏めば、別に40Kmくらい走ったって故障なんか全然しません。むしろ、そんなで本番のフルマラソンを走るから故障しちゃったりするんじゃないですかね。。。


 ちなみにギャロウェイ式の最長距離設定は30マイル=48Kmです。eA式でも通常は40Kmが上限~スーパー対応で45Kmまでやることも稀にありますが、逆にステップの進捗によっては30Kmがいっぱいいっぱい…ということもあります。無条件に徹底的に長い距離を走れ!と言っているわけではないのです。ステップです。