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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

18日の土曜練習会は、ファルトレク。ファルトレーク!ということもありますが、なんだっていいや。スピードプレイの一種ですが、じゃ、スピードプレイって何?という話は長くなるので(ただでさえいつも長いので)割愛。



 ファルトレクは、一定の持続練習の中で、ペースを上げたり落としたり、坂を上ったり下りたり~のなんでもありランニングです。


 欧米では古くからある由緒あるトレーニング法ですが、主に森林や高原等の地形を利用して、そのスピードチェンジを行うもので、環境の条件的に、日本ではあまり普及しなかったという経緯がありますね。


 また、正確な距離やペースがあわりよくわからない(=どうでもいい)ので、そういうアバウトな点でも日本人があまり好まないトレーニングであるといえるかもしれません。


 しかし、その効果は絶大で、距離も踏めれば適切な心肺刺激を入れられ、もちろん脚筋にも負荷をかけられるという、大変、お得なトレーニングでもあるのです。


 駒沢公園でこういうのをやろうというのは多少無理があるのですが、新横浜公園なら、(自然の地形を自由に走り回るというわけにはいかないまでも)それなりに実施可能!なので、スピード期の新横浜開催のメニューは、基本、ファルトレクってことになっているわけです。


 もちろんマラソン練習としても利用出来るのですが、とりあえずこの時期は、スピード用に120分で、冬場につくったスタミナの貯金の維持+負荷の変化による心肺や筋の耐性の向上ってことでやっています。


 次回は6月15日で、今年のファルトレクはこれが最後になります。



 今年で14年目。


 今回は、68名のご参加をいただきましたが、男性33名、女性35名と、はじめて女性が男性の数を上回りました。



 最初の数年は、女性の参加者は5~10%程度だったんですが、まあ、当時のランニング事情から考えれば、それが普通です。


 その後も、女性ランナーの構成比率が10~20%と言われる中、このキャンプでは、長年30~40%という高い比率を保ってきましたが、今年、一気にイっちゃいましたね~。


 それと若返り。

いや、還暦以上の方も、依然、相当数おられるのですが、20歳代の方(しかも女性)が格段に増えました。e-Athletesの「イ」の字も知らずに、お気楽に参加されたと思われる方も少なからずおられた模様です。別に取って食うわけではありませんけど。


 そんなんでこんなんで、まあ、なんというか、例年になく幅の広いキャンプになりました。初心者の方の人数も、サブスリーランナーの人数も、これまででいちばん多かったかも知れません。


 5時間のスーパーLSDも、10人が参加して8人が完走!~これも過去最多。

 

 私が初心者グループのフォーム指導をしたのも、もしかしたら、初めてだったかも知れませんが、まあ、固定化しつつあるプログラムの中にあって、とにかくいろいろと新鮮な驚きや発見があったキャンプでした~。

 

 ご参加いただきました皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。


 来年もほぼ間違いなく菅平高原でやりますが、選択プログラムを増やします!~たぶん、、、



 リレーもやりますよ。。。



<男子マラソン>
川内優輝(埼玉県庁)
中本健太郎(安川電機)
堀端宏行(旭化成)
前田和浩(九電工)
藤原正和(Honda)

<女子マラソン>
木崎良子(ダイハツ)
野口みずき(シスメックス)
福士加代子(ワコール)


 男子は、1人でも違っていたら驚くくらいのバリバリの鉄板で、100人のうち102人がこう予想していたと思います。


 女子は、な、な、なんと、史上始めて5枠を使い切らず、3人の代表となってしまいました。。。


 尾懸先生談

 「2大会続けて惨敗している。ここで引き締めの意味を持って、今まで以上に選考は厳しいものだと、入賞を狙えるレベルじゃないと選考されないということを示した」


 これは凄い判断ですね。。。


 最大5枠~という規定の中で、5枠いっぱい選ぶというのは長年、不文律みたいなものでしたが、今回は当初から、「5人選ぶとは限らない」と明言。ただ、誰もがそんなことはないだろう…と高をくくっていたところもあったかと思います。


 世界と闘うというよりも、日本代表に選ばれるため=ギリギリでも5枠に滑り込むためのようなレース運びが目につくようになっているのも事実。。。そういうところを払拭しようということなのだとは思うのですが、、、本当にやるとはビックリしました。



 オリンピックでもそうですが~~手も足も出ないまま敗れ去るような選手は、代表に選ぶべきではない。少数精鋭のメダルを狙える選手だけ派遣すれば良い~的な論調は大昔からあります。


 それでも、どんなに叩かれても、多くの競技団体が1人でも多く派遣しようとするのは、闘える選手になるためには、その前に経験をさせる必要がある~と考えるからです。


 そのくらい国際経験や代表経験というのは、何にも代え難い、非常に貴重なものですね。これまでにオリンピックや世界選手権で頂点を極めた選手の中にも、初出場の時には辛酸を舐め、それを糧に成長してきた選手はたくさんいるのですから。


 そういうことは百も承知で、その上で、最低基準ではなく、一定以上の基準に達しない者は派遣しない!~としたのが今回の選考です。



 もしもしもし!5枠いっぱいに選んだとしたら~あと2人は、横浜で日本人トップだった那須川選手と、大阪日本人2位の渡邊選手でしょうか。。。


 那須川選手は、長年、未完の大器と言われ続け、ようやくここに来てマラソンで日の目を見かけていた感じで、世界を経験することで、一気に開眼も!という期待もないわけではありません。


 渡邊選手は、突然出てきた若手のホープで、まだまだ海のものとも山のものともつかないところがあり、それこそたくさんの経験を積ませたいところです。


 そういうことも、関係者の誰もが分かりきっている上で、今回は「そのくらいでは、選ばない」という判断をしたというか、広く知らしめたわけです。



 今回に限っては、この判断がどう出るのかはわかりません。。。

 ただ、次回以降、国内選考会における取り組み方、走り方が違ってくるのは確かでしょう。5枠滑り込み方式は、もう通用しないのだと。

 

 

 25年以上前ですが、この長野マラソンの前身である信毎マラソン(当時は3月開催)で、超大雪に見舞われたことがありました。


 なんと、マラソン出場者の3割が途中棄権!!~当時は、なんちゃってランナーなんかいない時代ですので、制限時間オーバーとかでなく、それなりのランナーが皆、雪に行く手を阻まれ、リタイアしたわけです。。。


 私は大学対抗戦の30キロレースの方に出ていたのですが、スタートするまで、周囲の選手と「普通中止だろ…」とか話していて、号砲が鳴ると「あ、スタートしたよ、おい」「なんか、やるみたいですな。」てな感じで走りはじめたものです。


 レース中は、ふと気づくと、肩に雪が5センチくらい積もっている。。。上りの5キロより、折り返してきた下りの5キロの方がラップが遅い。。。コースの先を見ると、他のランナーがうずくまっていたり倒れていたり、沿道の人に救助されたりしている。。。ここは八甲田山か?

 命からがら競技場まで戻ってくると、低体温症のランナーが次々に救急車で搬送されていく。。。

  

 このことがあって、長野マラソンは4月開催になったのだとも言われています。(真偽不明)


 ※ ※ ※


 今回、長野市では、1960年代以降最も遅い積雪だったとかいうことですが、雪の中のレースの心得というのがあるのかどうか、、、北国でも、そんな時期にはレースやりませんからね。


 ◎ウォーミングアップ

 

 アップをしてもすぐに冷えてしまう。整列後、スタートまでの待ち時間が長いので、やっても無駄~みたいな話もありましたが、あとからいろいろ検証してみると、「やった方が良い」というのが結論です。もちろん、きちんと着替えてからスタート地点に向かう必要がありますが。


 多少体が冷えても、アップをやっておくのとそうでないのとでは、スタート時点でのコンディションも、その後のペースもやはり違います。

 レースの序盤をアップ代わりに~という作戦も良いのですが、ある程度のタイムを狙うレベルでは、やはり効率の低下があったようです。


 ◎レースウェア


 かなり慎重な判断を強いられました。保温性を取るか、機動性を取るか~ですが、さすがにここまで寒くなると保温性を取らざるを得ません。

 実業団組には、ランシャツ+アームウォーマーなんて選手も何人かいましたが、っこう厳しかったようです。川内選手は別格(自称;雪に強い?)でしたけど。


 ◎ペース設定


 雪でスリップするのでは…ということが心配されましたが、除雪のおかげでそれはほぼ大大丈夫だったようですね。もちろんどこの大会でもそうとは限りませんが。


 ただ、スタート時の気温が0.4度ですから、やはり動きません。このあたりはやはり筋のコンディション、機動性ということを考えないといけません。


 優勝した川内選手も、入りの2キロまでは3分/kmソコソコでしたが、その後は大幅にというか、徐々にペースダウン。終盤はかなりスローな展開でした。


 入賞レベルを見ても、ペースは通常より10秒/kmくらいは遅かったのではないかと思います。自重したというのではなく、それくらい動かなかったということです。


 そういうことで、2時間ソコソコからサブスリーレベルくらいまでのランナーには、タイムを狙うには非常に厳しい条件だったですね。体感で普通に走っているつもりでも、結果的に遅いので、設定ペースをキープしようとして走っていた人は大変だったかと思います。


 一方で、4時間前後くらいのレベルでは、けっこうタイムが出ていたりします。これは、ペース水準的にあまり機動性を必要としないので、ウェアの負担がないことや、途中からの天候回復の恩恵を、上位ランナーよりも多く受けている(レースの後半は、良い条件での展開になりました)

ということがあったかと思います。


 ◎給水


 寒くても、雪が降っていても、給水は摂るべき。

 その結果、余計にトイレにいくはめになった人もいるかも知れませんが、寒いから汗をかかないわけではありませんし、体温がまったく上がらないわけでもありません。


 喉の渇きはあまり感じなくても、摂るべきものは摂る!雪が降っても槍が降っても!です。

 

 一応、予報では「雪」も承知はしていたものの、粉雪が舞う程度と勝手に考えていました。


 んが!明らかに積雪してますね。。。


 05:30に選手とともに朝食、06:30にバスで会場に移動。


 会場に到着し、陸上競技場のトラックが雪で埋もれている状態と、一向に弱まらない降り具合を見た段階で腹をくくり、レース展開、レースウェアの変更を指示。


 ウェアは、前日に公式チェックを受けているので、本来、簡単に変更出来ないはずなんですが、この有様ですので、なし崩しです。。。


 08:10に競技場からスタート地点に移動


 ゲストランナーの浅井えり子さんが震えながら~


(浅) 「ねね、普通やらないよね、中止でしょ、中止…中止するよね…」


(す) 「浅井さん、いまさら何を。もうみんな整列してますから、覚悟決めてください。フィニッシュで待ってますからね。」

 

 5分前に、元気ハツラツ川内選手を始め、選手はスタートラインに~浅井さんも逃亡は断念した模様。


  スタート時 天気:雪  気温:0.4度  湿度:95% 東の風2.0m

  

  (続く)