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鈴木 彰の ミドル・シニアランナーのためのランニングブログ

@runnerのCEO、e-Athletesヘッドコーチの鈴木彰が、なるべくプライベートな部分は避けつつ、主に概ね40歳以上のミドル・シニア(中高年!)ランナー向けにランニング関係のあれこれを綴ってみようかなってとこです。

 土曜練習会をお休みさせていただいて、7年ぶりに別大に行ってきました。


 カテゴリ制になって初めてですが、いろいろな意味で、だいぶユルい大会になりましたね。


 トップの展開は、帰ってきてからビデオで見ましたが(現地では、誰が勝ったのか、ぜんぜん分からない…)、優勝こそ逃したものの、今井選手の踏ん張りはなかなかというか、一皮剥けた感じもありましたね。


 「福岡」の川内選手もそうですが、30Km過ぎから積極的に動く~というのは、これまでの日本人選手にはなかった行動です。


 最悪なのは、何もしていない・何もされていないのに30Km手前から勝手に戦線離脱していくこと…。

 次に、30Km過ぎから何かされると、大崩れしてグダグダになること。

 そして、更に次は、何かされると手も足も出ないが、なんとか一定の失速率で凌ぐこと~。

 

 こういう受け身~守って守り切れないマラソンから、2人とも、攻めの姿勢を見せてくれるマラソンに転換してきたことは大きく評価出来ます。


 ただ、これも2人に共通ですが、攻めても攻め切れず、結局失速してしまい、勝負にも勝てないこと~が次の課題です。


 まあ、勝負はその次の課題として、まずは攻めて、失速しないこと~が日本勢の大きなテーマになりますね。

 ネガティブスプリットを求めるわけではないのですが、昨今の主要マラソンは、ペースメーカーが前半のペースを抑える役割をしていますので、解放!後、ペースアップして当たり前みたいなところもあります。

 そこで仕掛ける!のはOKなのですが、攻めきれずに失速するのは、やっぱりまだまだなのでしょう。

 大きな1歩は踏み出しましたが、早速次の1歩も期待したいところです。


 次は誰だ! 


 巻頭特集は、究極の30Km走か 至高の3時間走かということで、私が監修しています。


 まあ、どっちでもいいんですが、LSD的に走ることと、ロング走的に走ることの意義、目的、効果~そしてその方法論的なところにけっこう奥深く触れています。


 これは、来月号の「マラソンの脚」特集にもつながっていくかも。。。

 

 この特集では、eA土曜練習会 で実際に30Km走、3時間走をやっているところの写真を掲載させていただきました。意外と?楽しそうでしょ。ぽかりコーチは、レースでもこんな感じで走っていて、後半失速します。(例;大阪国際女子マラソン)


 なるべくお顔が分からないように…とはなっているのですが、見慣れた姿格好、ランニングフォームは、一目で誰だかわかっちゃうような人もいっぱい写っていますね。。。

 

 

 P80の「eA式マラソントレーニングでサブ3&サブ3:15!」は、2月の本格的な走り込み期です。3~4月のレースが前提ですが、ここからグイグイ、ロング走&ミドル走のステップを上げていきます。

 レース利用の「スウィングバイ効果」についても久しぶりに解説しました。


 P68の「トレーナー&鍼灸師に聞く/私のとっておき疲労回復法」には、宮川浩太コーチが登場!!みなさん、ご存じかどうか知りませんが、一応、柔道整復師の端くれです。


 ちなみにこのコーナーの最初の方に出ている後藤敏雄くんは、私が大学指導者だった頃の教え子です。ごっぴんと呼んであげてください。




 私たちからすると、ずっと「前田さんとこのお嬢ちゃんたち」だったのが、いつしか「前田姉妹」として名を上げ、昨日の大阪国際女子マラソンでは、前田彩里ちゃん選手が初マラソンながら、2時間26分46秒の日本学生新記録で4位に入賞!という快挙を成し遂げました。


 いや、快挙はそればかりでなく、このレースでは、e-Athletes女性会員歴代3位(2時間46分58秒)のタイムを持つお母さんの前田淳子さんも2時間55分24秒で完走!!


 2人の合計タイム5時間22分10秒は、同一レースで出した母娘の合計タイムの世界最高に匹敵するそうです。


 今シーズン、学生界の駅伝女王!として暴れまくりテレビに映りまくった彩里ちゃん選手ですが、普通、実業団に進むことが決まっている女子学生選手がマラソンに出ることは、あまりありません。そういう志向性があるのもお母さんの影響があったりするのでしょうね。


 スタート前にお母さんから聞いた話では、「駅伝の合間に30Km走を3回やっただけ。40Km走はとうとう1回もやらなかった。」とか。すごいぞ、それは。


 更に「前のペースが遅かったら、後半、行くかも知れない」と。最初は第2集団に位置していましたが、その通りになりましたね。もっとすごいぞ、これは。



 2位の赤羽選手が引退ということで、アジア大会代表の有力候補にも。

 春からは実業団選手ですので、チームの意向もあるかと思いますが、出来ればこのまま、スピードをつけながらのマラソン併用型で行ってほしいなぁ~と個人的には思います。

 


 e-Athletesからは、正会員さん20名のほか、スタッフ数名、準会員さん、練習会会員さん等を含め、30名余りの方がエントリーしています。


 私も早朝の新幹線で現地入りします。


 今年は、4年に一度の「オリンピック、世界陸上の代表選考ではない年」で、その代り、アジア大会の選考を兼ねるという地味なポジションなわけですが、こんな時こそ、思わぬ新鋭の躍進に期待したいところです。



 一方で、野口みずき選手の欠場が早々に発表され、、、


 大腿骨骨幹部なんて、普通、マラソン選手が疲労骨折するところじゃないだろ…という感じもするのですが、、、


 彼女が満身創痍で、全盛期の力がないことは誰が見ても明らかですが、それでもまだ、復活の可能性が、厳しいながらもないわけでもない~というのも、本人も周囲も、すがりつきたいような期待が残るところでもあります。

 


 あらゆるスポーツのトップアスリートには、引退の潮時というのが取り沙汰されるものです。晩節を汚すのを嫌い、良いうちにやめる~というのも1つの考え方。また、ボロボロになるまでとことんやるというのも1つの考え方。

 そして本人と周囲の関係者、それに外野の考え方、見方が異なるのも良くあることです。


 子供の頃、長嶋茂雄さんの最後の年、打率が2割4分にも落ち込んでもまだ試合に出続けるその気迫に、アンチ・ジャイアンツながらも、圧倒されたのをはっきりと覚えています。

 いや、確かに打てないんですけど、それは結果であって、気持ち、気迫は明らかに上を向いているのが、クソガキにも感じ取れるくらい凄かったです。

 

 こっちの世界で、「良いうちにやめる」派の選手の話もずいぶん聞きましたが、誰からも見向きもされなくなっても、まだ走り続けている「ボロボロ」派もまた、いっぱい見てきました。


 野口選手は、すでに「良い」レベルからは少し遠いですが、さりとてパフォーマンス自体はボロボロというほどでもない。

 また「名古屋」にシフトするのかも知れませんが、どこまでが彼女のチャレンジになるのか。。。

 駒沢公園は梅の花が綻び始めました。


 年末年始と、100名以上のご参加をいただき、今回も90名以上。

 ロング走は9グループ編成としましたが、1・2月はランニング繁忙期!でもあり、駒沢のコースもランナーで溢れてくるので大変です。。。


 このため、昨年末からLSDを含む低速グループを新横浜開催に移し、グループ数と参加者の削減を図っているのですが、新規会員登録が通常の2~3倍の勢いで増え続けているため、「焼け石に水」状態になっています。


 そういうことで、今回からマナーアップ・キャンペーンを始めたり、新横浜開催を増やす等して、混雑回避・安全確保をいっそう進めていきます。


 マナーアップキャンペーンその1は「2メートル・ルール」。

 前の人を追い抜く場合は、2メートル程度の空間を確保して、前に入りましょう~要は、いきなりすぐ前に入らない!ということです。


 「かぶせる」という言い方をしますが、一流選手のレースにおいては作戦上の常套手段であったりすることもありますが、逆に、挑発行為!と見做されることもあります。駅伝なんかでは、ガツガツ挑発しまくることがありますね。


 市民ランニング界においては、失礼極まりない行為として、この2メートル・ルールは古くからある、ランナー間共通の認識であったのですが、ここ数年、とんと耳にすることもなくなりました。。。要はブームの陰で、無法化しているという感じもあるわけですね。


 私たちのような大集団が何グループも駒沢のコース上をぐるぐる回っているのは、他のランナーの方にとっては決して心地よいことではないのは承知していますので(こちらは、コースがガラガラだった、ブームが訪れるはるか前からここを使っていますので、、、)、なるべく迷惑をかけないよう、いろいろ気を使っていきたいと考えています。


 まあ、もともとあった数々のルールやマナーが、ブームの陰でないがしろになってきているということも全国的にあるようですので、そういうのを1つ1つ復活させていきたいですね。