「亮さん、F電機の株式発行枚数いくらだと思いますか?
15億株ですよ。3000万株では解任請求しても
一蹴されて終わりです」
甲山は亮の安易な考えにショックを受けた。
「うーん、そうでもない。うちの会社が5000万株持っているぞ。
甲山お前のところは?」
内村は甲山に聞いた。
「うちは3000万株持っていますが黒崎がOKしないと・・・」
「亮君、私たちの仲間が株を集めれば
5000万株以上になると思いますよ」
徳田が体を乗り出して協力を申し出た。
「私は1000万株持っているわ。
後は銀行がどれくらい亮の味方になってくれるかね」
絵里子は必ず亮に協力者が現れると信じていた。
「ご協力ありがとうございます。メインバンクのいなほ銀行は
下がったF電機の株価を上げたいと思っていますから
協力を得られると思います」
「その返事はもらったのか?」
「いいえまだですが、明日の株主総会までに返事がもらえるはずです」
亮は内村の質問に首を横に振った。
「ふう、合計1億4000万か・・・一割だな」
内村は若さを露見させた亮の考えの甘さにため息をついた。
「亮、今大丈夫か?」
文明から電話がかかって来た。
「兄さん、お久しぶりです」
「お前に頼まれたF電機の株の件
2億5000万株分の委任状を取って送ったぞ」
「ありがとうございます」
「ただ、もし株価が上がらなかったら大変な事になるぞ」
「大丈夫です、任せてください」
「近いうちに日本に戻るからまた会おう」
「はい、お待ちしています」
亮は電話を切ると内村たちに話しかけた。
「劉文明が2億5000万株の委任状を取り付けたそうです」
「なんだって!」
内村と甲山と徳田は驚きの声をあげ、
絵里子だけがニヤニヤと笑っていた。
「F電機の株主の50%は海外の投資家ですから劉文明に
中国の投資家の取りまとめを頼んでおいたんです」
「劉文明って!あのユニオンチャイナグループの?」
甲山はあまりにも有名な中国人の名前に驚いていた。
「うん、いずれ亮君の義兄になる人だ」
「ほ、本当ですか・・・」
甲山は亮の人がうらやむような環境に
なんと言っていいか返事に困っていた。
そこにロシアのアイザックから電話がかかって来た。
「亮、1億株の委任状を取り付けたぞ」
「ありがとうございます。みなさんお元気ですか?」
「ああ、久しぶりのロシアで英気を養っている。そろそろ帰るそうだ」
「了解です」
「じゃあ、またな。頑張れよ」
「はい」
亮が電話を切ると内村たちが笑っていた。
「今度は何株だ?」
「ロシアで1億株です」
「合計で4億9000万株か33%まであと5000万株
何とかなりそうか」
「はい、有効株数(6か月以上保有)を精査すると
もう少し減ると思いますので1億株あれば安全圏内で
拒否権発動できると思います」
※拒否権とは重要議決が決定される場合
株主の3分の2の賛成で決定されるが3分の1の反対があれば
それを拒否できる。
「そうか、後1億株か・・・やはりいなほ銀行の考え次第だな」
内村はため息をついて座り直した。
「少なくとも企業年金の喪失の原因を追究して
社長及び取締役の責任の追及して
行きたいと思います」
「それは荒れそうだな」
「うん、建設ラッシュでにわかに景気回復に見えるが
耐震改修促進法によっての強制的な物だ。
景気回復はまだまだ予断をゆるさない。
経営者が手を抜くとあっという間に業績が落ちる」
「はい私もそう思っています、黒崎には内緒ですが、
そのホテルの一部はランド不動産に売却予定です」
「ん?ランド不動産と言う事は・・・亮はホテルを買って
何をやろうと思っているんだ?」
「ダイエットホテルだそうです」
「あはは、ダイエットホテルか。
あいつはいつも突拍子も無い事を考える」
「済みません、いつも突拍子で・・・」
亮が内村の前に笑いながら現れた。
「おお、来たか・・・」
内村は微笑みながら亮を手招きした。
「はい、お呼びが有ったので参りました」
亮はそう言って甲山と徳田に頭を下げた。
「美喜ちゃんとマギーが黒崎に連れて行かれたぞ」
内村が心配そうに話しかけた。
「大丈夫です。予定通りです」
「突然黒崎を蝶に誘ってくれと言った時はびっくりしたぞ。
どういう事なんだ?」
「今の状態で話をするとただの悪口に聞こえますので
もう少し待ってください」
「分かった、でも大丈夫か。彼女たち危険じゃないのか?」
「あの2人ですか?マギーは元ロサンジェルス市警で
VIPのボディガード。
美喜さんは甲賀忍者の子孫です。10人の男が
把にかかっても倒せないでしょうね」
「マジか!」
内村たち3人は腰を引いた。
~~~~~
その頃、代官山のマンションの前に
黒いワゴン車が止まった。
後ろのドアが開き、ソフト帽をかぶった男が出て
マンションの玄関に行き暗証番号を押して
ドアを開けた。
男はエレベーターで20階に上がり悦子の居る
2003号室のチャイムを鳴らした。
「はーい」
「悦子私だ」
声が聞こえると男は低い声て答えた。
間もなくドアが開くと男は手に取った「バチバチ・・・」
音を立てて青い光を放ったスタンガンを首に押し付けた。
「やったか。大飯」
男の後ろから身長165cmほどの小柄な男が声を掛けた。
「ああ、小関クローゼットに行ってこの女の服に着替えろ。
一番低い靴を履くんだ」
「分かった、どうやって連れ出す?監視カメラに映るだろう」
「クローゼットの中にある一番大きなトランクの中に
この女が入るはずだ、
俺はちょっとやる事がある」
大飯はトイレに入って行った。
小関はクローゼットの中から悦子のワンピースと
大きなトランクを持ってきた。
「大飯、この女入れるぞ手伝ってくれ」
「分かった」
大飯は黒い袋を重たそうに持ってきた。
「なんだそれ?」
「俺たちのギャラだ」
大飯は勝ち誇ったようにバックの中身を見せた。
「おおそうか、さっさとこいつを入れてしまおう」
~~~~~
「亮君、これからの予定は?」
甲山は黒崎正一郎をどうやって解任するか
亮のアドバイスが欲しかった。
「はい、明日F電機の株主総会が開かれ
社長及び役員の解任を提案します」
「君が提案するのか?」
「はい、僕個人で1000万株、個人投資家から
2000万株の委任を受けています」
耐震改修促進法によっての強制的な物だ。
景気回復はまだまだ予断をゆるさない。
経営者が手を抜くとあっという間に業績が落ちる」
「はい私もそう思っています、黒崎には内緒ですが、
そのホテルの一部はランド不動産に売却予定です」
「ん?ランド不動産と言う事は・・・亮はホテルを買って
何をやろうと思っているんだ?」
「ダイエットホテルだそうです」
「あはは、ダイエットホテルか。
あいつはいつも突拍子も無い事を考える」
「済みません、いつも突拍子で・・・」
亮が内村の前に笑いながら現れた。
「おお、来たか・・・」
内村は微笑みながら亮を手招きした。
「はい、お呼びが有ったので参りました」
亮はそう言って甲山と徳田に頭を下げた。
「美喜ちゃんとマギーが黒崎に連れて行かれたぞ」
内村が心配そうに話しかけた。
「大丈夫です。予定通りです」
「突然黒崎を蝶に誘ってくれと言った時はびっくりしたぞ。
どういう事なんだ?」
「今の状態で話をするとただの悪口に聞こえますので
もう少し待ってください」
「分かった、でも大丈夫か。彼女たち危険じゃないのか?」
「あの2人ですか?マギーは元ロサンジェルス市警で
VIPのボディガード。
美喜さんは甲賀忍者の子孫です。10人の男が
把にかかっても倒せないでしょうね」
「マジか!」
内村たち3人は腰を引いた。
~~~~~
その頃、代官山のマンションの前に
黒いワゴン車が止まった。
後ろのドアが開き、ソフト帽をかぶった男が出て
マンションの玄関に行き暗証番号を押して
ドアを開けた。
男はエレベーターで20階に上がり悦子の居る
2003号室のチャイムを鳴らした。
「はーい」
「悦子私だ」
声が聞こえると男は低い声て答えた。
間もなくドアが開くと男は手に取った「バチバチ・・・」
音を立てて青い光を放ったスタンガンを首に押し付けた。
「やったか。大飯」
男の後ろから身長165cmほどの小柄な男が声を掛けた。
「ああ、小関クローゼットに行ってこの女の服に着替えろ。
一番低い靴を履くんだ」
「分かった、どうやって連れ出す?監視カメラに映るだろう」
「クローゼットの中にある一番大きなトランクの中に
この女が入るはずだ、
俺はちょっとやる事がある」
大飯はトイレに入って行った。
小関はクローゼットの中から悦子のワンピースと
大きなトランクを持ってきた。
「大飯、この女入れるぞ手伝ってくれ」
「分かった」
大飯は黒い袋を重たそうに持ってきた。
「なんだそれ?」
「俺たちのギャラだ」
大飯は勝ち誇ったようにバックの中身を見せた。
「おおそうか、さっさとこいつを入れてしまおう」
~~~~~
「亮君、これからの予定は?」
甲山は黒崎正一郎をどうやって解任するか
亮のアドバイスが欲しかった。
「はい、明日F電機の株主総会が開かれ
社長及び役員の解任を提案します」
「君が提案するのか?」
「はい、僕個人で1000万株、個人投資家から
2000万株の委任を受けています」
「あっ、黒崎さん。先ほどはどうも」
「早速だが、今夜、私をガードしてもらえないかな」
「はい。良いですよ。先ほどキャシーを家に送り届けましたから」
「では銀座のクラブ蝶に来てほしい」
「銀座のクラブ蝶ですね。了解いたしました」
「おいおい、場所はわかるのか?」
「はい、何度かVIPの護衛で伺った事が有ります」
マギーはそう言って経験豊富なボディガードに見せて正一郎を安心させた。
「そうか、それなら話が早いな。じゃあ、頼むよ」
~~~~~
VIP席に座っていた亮の元に絵里子が来た。
「亮、黒崎の奴美喜ちゃんとお寿司食べに行くそうよ」
「そうですか、美喜さん籠絡に成功したみたいですね」
「うふふ、美喜ちゃん接客が上手だわ。ずっとうちで働いてもらいたくらい」
「あはは、彼女くノ一ですから」
「ところで黒崎はどんな事していたの?」
「悦子さんの名義で銀行口座を作り業者に
リベートを振り込ませていました。
その数億円を密かに海外に持ち出していたようです」
「わあ、完全な脱税ね」
「ええ、証拠がそろい次第、彼女に告発してもらう予定です」
「まさかこんな近くに敵がいるなんて思ってもいないでしょうね」
「経営者は正直であるべきです。自分の立場を利用して利益を得、
まして脱税するなんで許せません」
「そうね、業者さんだってリベートの支払いが無ければ経営が楽よね」
「ええ、リベートの上乗せが無ければ他の優良な業者を選べると
思います」
「うふふ、そうね」
絵里子はますます亮を自分の娘、祐希の後見人として
欲しくなった。
「亮、祐希の事どう思っている?」
「祐希さん!?」
亮は驚いて聞き返した。
「ええ」
「祐希さんはしっかり勉強とビジネスをしています。
毎日報告のメールが来ていますよ」
絵里子は亮と祐希が毎日連絡を取り合っている事に
驚いてた。
「あの子は普通の女の子のようにボーイフレンド出来たのかしら?」
絵里子は男から女に変わった祐希の精神状態を心配していた。
「大丈夫です、今好きな男性がいるそうです」
「ああよかったわ」
絵里子はそう言って亮の顔をじっと見た。
「祐希さん、いつか素敵な男性を紹介してくれますよ」
爽やかな亮の笑顔に絵里子は祐希の好きな
男性とは亮の事じゃないかと思っていた。
「良かったわ、あの男に私の祐希が男にされて
憎んでも憎み切れなかったわ」
「絵里子さん、黒崎正一郎には今度はこっちが倍返しです」
~~~~~
「お待たせしました」
黒崎の元に案内された黒いミニスカート姿の
マギーが黒崎に挨拶をし
内村、甲山、徳田そして美喜に目配りをした。
「やあ、ご苦労さん。マギー君」
「どちらまで?」
マギーは無表情で正一郎の予定を聞いた。
「とりあえず彼女とお寿司屋に行く、一緒に食べよう」
「はい」
~~~~~
「まったく・・・勝手し放題だな」
美女に囲まれ蝶を出て行った正一郎を見ていた
内村がつぶやいた。
「内村さん、あれです」
甲山は正一郎が内村たちと大した話もせずクラブのホステスと
さっさと帰ってしまう行動を嘆いていた。
「甲山、それでグループの売上はどうなんだ?」
「連結で本年度は赤字です。ホテル事業は8軒のホテルが
耐震工事費用がかかり休業を強いられた事と建て直しが2軒
私の居る不動産部門もその耐震工事で」
「早速だが、今夜、私をガードしてもらえないかな」
「はい。良いですよ。先ほどキャシーを家に送り届けましたから」
「では銀座のクラブ蝶に来てほしい」
「銀座のクラブ蝶ですね。了解いたしました」
「おいおい、場所はわかるのか?」
「はい、何度かVIPの護衛で伺った事が有ります」
マギーはそう言って経験豊富なボディガードに見せて正一郎を安心させた。
「そうか、それなら話が早いな。じゃあ、頼むよ」
~~~~~
VIP席に座っていた亮の元に絵里子が来た。
「亮、黒崎の奴美喜ちゃんとお寿司食べに行くそうよ」
「そうですか、美喜さん籠絡に成功したみたいですね」
「うふふ、美喜ちゃん接客が上手だわ。ずっとうちで働いてもらいたくらい」
「あはは、彼女くノ一ですから」
「ところで黒崎はどんな事していたの?」
「悦子さんの名義で銀行口座を作り業者に
リベートを振り込ませていました。
その数億円を密かに海外に持ち出していたようです」
「わあ、完全な脱税ね」
「ええ、証拠がそろい次第、彼女に告発してもらう予定です」
「まさかこんな近くに敵がいるなんて思ってもいないでしょうね」
「経営者は正直であるべきです。自分の立場を利用して利益を得、
まして脱税するなんで許せません」
「そうね、業者さんだってリベートの支払いが無ければ経営が楽よね」
「ええ、リベートの上乗せが無ければ他の優良な業者を選べると
思います」
「うふふ、そうね」
絵里子はますます亮を自分の娘、祐希の後見人として
欲しくなった。
「亮、祐希の事どう思っている?」
「祐希さん!?」
亮は驚いて聞き返した。
「ええ」
「祐希さんはしっかり勉強とビジネスをしています。
毎日報告のメールが来ていますよ」
絵里子は亮と祐希が毎日連絡を取り合っている事に
驚いてた。
「あの子は普通の女の子のようにボーイフレンド出来たのかしら?」
絵里子は男から女に変わった祐希の精神状態を心配していた。
「大丈夫です、今好きな男性がいるそうです」
「ああよかったわ」
絵里子はそう言って亮の顔をじっと見た。
「祐希さん、いつか素敵な男性を紹介してくれますよ」
爽やかな亮の笑顔に絵里子は祐希の好きな
男性とは亮の事じゃないかと思っていた。
「良かったわ、あの男に私の祐希が男にされて
憎んでも憎み切れなかったわ」
「絵里子さん、黒崎正一郎には今度はこっちが倍返しです」
~~~~~
「お待たせしました」
黒崎の元に案内された黒いミニスカート姿の
マギーが黒崎に挨拶をし
内村、甲山、徳田そして美喜に目配りをした。
「やあ、ご苦労さん。マギー君」
「どちらまで?」
マギーは無表情で正一郎の予定を聞いた。
「とりあえず彼女とお寿司屋に行く、一緒に食べよう」
「はい」
~~~~~
「まったく・・・勝手し放題だな」
美女に囲まれ蝶を出て行った正一郎を見ていた
内村がつぶやいた。
「内村さん、あれです」
甲山は正一郎が内村たちと大した話もせずクラブのホステスと
さっさと帰ってしまう行動を嘆いていた。
「甲山、それでグループの売上はどうなんだ?」
「連結で本年度は赤字です。ホテル事業は8軒のホテルが
耐震工事費用がかかり休業を強いられた事と建て直しが2軒
私の居る不動産部門もその耐震工事で」