2024年6月9日。

100km移動してきました、人力で。

 

思い起こせば1年前、

嬉し恥ずかしの初100kmは20kmそこそこで脚が売り切れ

とんでもない大会に出ちまったと目から汗が零れ落ちたものだ。

そして2日後ぐらいには思い出補正で

「楽しかったっちゃ♪」と脳みそがバグって今年に至る。

 

寝る子は育つの心構えで前日は脅威の19時台就寝。

なんと21時半に目覚める!

(なんとか頑張って2度寝して深夜1時半起床、

 それでも予定より30分早い・・・。)

 

今回宿泊したのがドミトリータイプだったため、

普通のホテル以上にやることなくてさっさと会場に向かった。

 

今回、目標タイムは設けなかった。

意識したのはらくちんを継続する・変に頑張らない、だ。

 

それで意外とあっさりサブ10できちゃうかもしれない。

そう、僕はとてもポジティブなのだ!!

 

4:30、いよいよスタート。

スタートして間もなく古い町並みを走り抜け

静かな山間の道に入っていきます。

ところどころ家から出て応援してくれる年配の方々。

朝早くからありがたいことです。

 

ほぼ平坦区間の10kmは53分ほどで通過。

力を使わない走り、できてる。

脚は置くだけ・・・

 

その後も傾斜に応じてペースの上げ下げはあるが

出力は一定、完璧と思われる力配分。

約40kmにある最高地点(高度1010m)も大きな疲労なく通過。

フルは3時間50分ちょいで通過。

 

サブ10したな、これ(早とちり)

もはや勝利宣言まで飛び出るほどに順調。

 

千光寺の厳しい坂に至る前の補給エイドで飛騨牛を1枚いただいた。

1年前、欲張って複数枚頂いた結果、

胃がめっちゃ痛くなった苦い経験があったのでちゃんと我慢。

 

エイドから千光寺の坂に至るアプローチは

お腹が痛くなることもなくちゃんと走った。

ただ、食べた直後から僕の体臭は焼肉にニオイになった。

そして最後まで焼肉のニオイが滲み出ていた。

とても臭い、僕、クサイとても。。

 

この丹生川支所のエイドを出る時、

ボランティアの方から

「もうフルマラソン分しか残ってないよ!」と声がかかる。

そうか、もうたったのフルマラソン分だけか・・・、

って、なるかー!長いわ!!

 

臭いけど歩みを止めるわけにはいかぬ。

クサイクサイと思いながらとことこ走る。

そして千光寺の坂は歩いた。足の温存のため戦略的ウォーク!

この坂の距離は2kmもない、

僕レベルはタイムにもさほど影響しないので温存が吉。

 

歩いて千光寺に到達。

しっかり温存でk・・・、左の前腿を攣った。

ついでに両ふくらはぎがピクピクしだした。

減量してないからなぁ、貧弱脚には負荷大きいのかな。

 

境内のベンチで少し休憩、ここで急いでも仕方がない

ちゃんとリカバリーするのだ。戦略的休憩!

今日は涼しいなぁ、お昼寝したい。

 

千光寺を超えた後、また少し上ったらしばらく下りが続く。

千光寺を境に脚の疲労が明確になってしまった。

 

下りが思うように走れなくなってきた。

着地で筋肉が痛い。

ぜっかくの下りだけどキロ5分半のペース以上に上げられない。

 

なんとか5分半程度のペースを維持しながら

75km付近にある国府B&G海洋センター(大エイド)に到着。

我慢できずに冷やしパイン片手にベンチに腰掛ける。

俺は疲れた!本当に疲れた!!冷やしパイン美味しい!!!

 

立ち上がるのに気合がいる。

毎回独り言で「よし、頑張るぞ」って言いながら立ち上がる。

そうしないと脳みそがすぐ「動かざること山のごとし」と

活動拒否の指令を送ってくるのだ。

 

ここから通称ラスボス峠に至るルートは

精神修行、悟りを開くに十分なほど刺激がない道だ。

 

脚の筋肉はどんどん粘りを失い、棒のようになり

気付いたらキロ7ぐらいのペースになっていた。

ただ平坦なので歩く理由は見当たらないのでゆっくりでも走る。

 

ラスボス峠直前のエイドでも腰を下ろして休憩。

3回目ぐらいの「よし、行くぞ」で立ち上がった。

 

今回も車に同乗させてもらったサトさんが

「ラスボス峠を歩かずに走り切る」を目標のひとつとしていたので

一足先に歩かずに走り切って自慢しよう。

そう、僕はそこそこ性格が悪いのだ。

 

そしてその性格の悪さを発揮して歩かずに走り切った。

(もちろん自慢した)

 

ラスボス峠をクリアすれば残りはほとんど下り、

なんだけどちょっと脚が動かないな。

攣りかけては歩き、そしてちょこちょこ走るを繰り返す。

 

エイドは大小合わせて23か所もあるんですが

最後のエイドはとても小さなエイド。

ゴールまで残り5kmを切っている地点だったと思う。

 

僕はそのエイドは立ち寄らなかったけど

そのエイドの人たちに全23か所分の感謝の気持ちを込めて

「お世話になりました、ありがとうございました」と言って

全力(キロ7)で駆け抜けた。

 

朝4時半から続けてきた旅の終わりが見えた。

「終わりたくないな・・・」なんてこれぽっちも思わなかった。

「これで終われる!」ってテンションアゲアゲだよ!

 

ゴールの飛騨高山ビッグアリーナが近づいてくる。

よく頑張った、俺。

 

ゴール。

 

とてもいい旅路だった。

 

■来年のための備忘録

・今回の気温は最高で約23度でほぼ曇

・起床は深夜2時までに

・着替えなくてそのままホテルまで帰っちゃおう

・清見サイダーは「道の駅ななもり清美」で買える

寒かったなぁ、大阪マラソン。

実は雨のレースってほとんど経験ないんです。

(飛騨高山は大雨だったけど暖かったのでそんなに嫌じゃなかった)

 

防寒対策として

出走前はシューズカバーで水の侵入を防ぎ、

(いつのまにか破れて落城、冷たい足先)

服装はファイントラックを着込み、アームカバー装備

雨対策にポンチョ&レインコート、生足にはワセリンを塗りたくった。

帽子もかぶるぜ!(頭がでっかくて似合わない)

 

今シーズンはレース前になんらかのトラブルに見舞われ、

おまけにレースコンディションもあまりよろしくないというダメ&ダメ状態で

今回の大阪マラソンも年始の発熱に始まり、アキレス腱痛を発症し、

練習という練習ができずに本番を迎えた。

 

430ペースならいけるかなぁと思い、

3時間10分前後を目標に設定。

 

スタート直前は雨もほとんど感じられず、

このまま止むのかなと思ってたんだけど、ね。

 

号砲が鉄砲のような「パァン!」ではなく

「ファーーーーン!」ってクラクションみたいなスタート音だった。

 

1km前後(?)でサトさんに加えてJTさんの合流し、

3人で進んでいけるのかな、楽しみだなと思ってたら

JTさんはどんどん前に行っちゃったし、

「JTさん行っちゃいましたね」とサトさんに話しかけようとしたら

忽然と姿を消して(あんだけ絞り出してたのに超序盤でトイレin)いた。

 

なんだよ、いつも通りおひとり様か。

 

430を少し切るぐらいで巡行する。

最初の1kmはなんとなくしんどいと思ったけど

それ以降は2km、3kmと体感的にとても早く距離表示板が出現し、

意外に調子がいいのかなと思い始めた。

 

最初の5kmきっちり430ペース、ナイスペース俺。

(スタート~5km:22’25)

 

このへんも順調順調♪

(6km~10km:21’59)

(11km~15km:22’15)

 

ところが20km手前ぐらいでちょっとアキレス腱痛いな、

というかなんなら足が動かなくなってきてるような。

(16km~20km:22’39)

 

走れない事はないけど走るのが嫌になる。

24kmぐらいからキロ5分近くまでペースを落とす。

というのは言い訳でなんか諦めちゃった。

(21km~25km:23’32)

(26km~30km:24’30)

(31km~35km:23’59)

(36km~40km:25’17)

(ラスト2.195km:11’28)

 

今期はなんやかんやで走り込みが

ほとんどできていなかったので必然の結果、

ただペースに関係なく脚が終わる事は初めて学んだなぁ。

 

430ペースなら楽しく走れるかなとかとんだ甘ちゃんでした。

来シーズンはどんな走りを目指すかな。

右足のアキレス腱が爆発、現在進行形(痛い)

 

大会1週間前、ふいに発症したアキレス腱痛。

速いペースもやってなければ、距離も大して踏んでない。

謎に満ち溢れる痛み。

 

当日も痛かったけど

単純に身体がペースに追いつかず単なる失速。

(正月の発熱はコロナやったんちゃうかな、知らんけど)

(言い訳がましい)

 

では結果。

1時間29分10秒(平均心拍数:174 最大:199)

4’01 4’08 4’01 4’12 4’08

4’14 4’12 4’08 4’11 4’11

3’59 4’09 4’16 4’22 4’26

4’30 4’15 4’20 4’29 4’17

4’08 0’33

 

ギリギリ90分カット、せーふ!

危ない。

 

ご存知通り、高槻ハーフは急こう配の土手の上り下りを

都合10回ほど繰り返す、案外タフなコース。

だいたい脚が疲れ果てる。

 

レースを振り返ると最初の1kmからキロ4、

初っ端の1kmでこのペースが楽でなかったので

この先は推して知るべしみたいな感覚だった。

 

もうこの最初の1kmの感覚で

現状での満足できる結果は生まれないと悟る。

 

10km~19kmは心ぽっきり折れゾーン。

とてもしんどかった。

 

ただ19km手前ぐらいで90分ペースランナーが

迫ってきているのが分かって

90分だけは死守すべし!と意地で走った、

ので少々ペースを盛り返すことができた。

 

ペーサーがいなかったら1時間30分05秒ぐらいで

ギリギリ逃していたのではないかと思う。

(特にペーサーにお礼は言っていない、自分で頑張ったので)

 

走る事だけでなく、

2024年はなんやかんやスタートダッシュが覚束ない。

 

大阪マラソンまで時間がないので

とりあえずアキレス腱は回復させたい。