クローバー(ノンフィクション小説) -45ページ目

堕胎手術‐3‐


由美に電話をし報告した。

「もしもし?」

「もしもし由美?ルナだけど」


「どうした?何かあった?」

自分から連絡をする事は
滅多になかった。

だから私が連絡すると
みんな同じ事を言う……

【どうした?何かあった?】
……って。


みんな私の事を心配してた。
色んな事がありすぎて……

その度にいつもみんな口を揃えて言うんだ

【何でいつもルナばっかり?】

【何でルナがこんなに辛い思いしなきゃいけないの?……】


聞かれれば私は大丈夫と言ってしまう。

それが分かってるからみんな私が連絡すると何かあったと直感的に判断する。



そんな自分が
周りに気を遣わせていたんだ。

堕胎手術‐2‐


とりあえず病院行かなきゃ……

今迄産婦人科なんて行った事なかった。

産婦人科の病院に就職した友達に
連絡する事にした。

由美だ。

由美とは高校から一緒で
看護学校時代を共にした。

わたしが荒れる姿を
いつも心配してくれていて……

美貴が駆け落ちしてわたしが部屋中を荒らし回って怒りをぶつけたのを唯一知る人物。


泣いてわたしを止めてくれた由美……



できればこんな形ではなく
再会したかった。

堕胎手術‐1‐






殺人未遂の被害者は





自ら我が子を無にした。