堕胎手術‐6‐
受診する事になった。
その日は翔真も仕事を休んで
付き添ってくれて
由美の病院まで3時間……
沈黙のまま時は流れた。
病院に着くと沢山の妊婦さん達がいて
大きいお腹を愛おしそうに撫でる人
妊婦さん同士で笑いながら語り合う人
旦那さんが優しい顔で付き添う姿……
見る人全てが
幸せに満ち溢れていて。
翔真と待合室の隅っこに座り
その姿が視界に入らないようにずっと俯いていた。
堕胎手術‐5‐
「……ごめん由美」
「ルナ……ルナには幸せになって欲しい」
「…………」
由美の言葉が胸に突き刺さる。
消えて無くなればいいのは
わたしだ……
堕胎手術‐4‐
「まじで!?どうするの?」
由美も子供が好きだ……
それで就職するなら産婦人科か小児科がいいと言って産婦人科に就職した。
「元カレの子なんだ……」
「え……でその元カレは何て?」
「ごめんって…… 同意書もかけないし金も出せないし付き添う事もできないって言われた。」
「はぁ!?マジその男最悪!!」
最悪なのは私だ。
「堕ろすって決めたのはあたしだよ」
「……そか。 あんまり自分責めちゃダメだよ?」
みんな私を責めない……
もう私を責める人間は
1人もいなくなっていた。
私は……
私はどれだけ周りを傷つけただろう。