クローバー(ノンフィクション小説) -47ページ目

体の変化‐10‐


「……とりあえず病院行こ。」


翔真がぽつりと呟いた。



この日初めて……
翔真の悲しい顔を見た。

体の変化‐9‐


後は翔真

翔真に報告しなきゃ……

子供が大好きな翔真。
なのに私はこれから残酷な報告をしてしまう。


翔真と直接会って話す事にした。
翔真はいつものように笑顔だ。

「ルナどした?」

「……うん あのね……あたし妊娠した。」


「え!?」
一瞬驚いた表情を見せた後
翔真は悲しい顔で俯いた。

翔真は分かっていた。


お腹の子が自分の子供では
ないという事を……

体の変化‐8‐



「……ごめん。」

「中絶するのに同意書がいるんだけど」


「俺、今自分の事で精一杯で……だから金も出せんし、同意書も書けんし、着いて行く事もできない。」

最低な男の言葉。



「……そっか。分かった。」

和樹を責める事ができなかった。


何故なら自分は
和樹以上に……





最低な女だから。