すれ違う心‐4‐
必ず海を見に行った。
学生時代、
四つ葉のクローバーを流した海……
あの頃の自分は光を見つけ始めていた。
なのに今、
ここにいる自分は……
やっぱり幸せになっちゃいけないんだろうね
何度も死に直面し救われてきたこの命。
周りは死んじゃダメって神様が言ってくれてるんだよって励ましてくれたけど……
違う
本当は消えて欲しかったんだ。
なのに何故消えない
そう言われてるようにしか思えなかった……
神に嫌われている
そう思うしかなかった。
そんな気持ちを無理矢理掻き消すように
海を後にし、翔真の元へ通い続けたんだ。
でもそれすら叶わないなんて……
どうしようもないくらいに
負のスパイラルに呑まれていく自分が居た。
すれ違う心‐3‐
看護婦、命を守る仕事……
生と死の狭間で一刻一秒を争う空間。
「お願いです!助けて下さい!」
そう家族が懇願すれば
「大丈夫です。任せて下さい」
そう私が言うんだ。
「生きてても辛いんだぁ……」
患者さんが弱気な時は
「そんな事ないですよ。頑張って生きましょう」
そう私が
……言うんだ。
すれ違う心‐2‐
別れようとは言わなかった。
だけど翔真の笑顔は……
確実に減った。
喧嘩の数も増えて
お互い強がってるのは分かっていたけど
強がる事しかできなくて……
傍に居たいのに
一緒に居たら翔真を傷つける……
そう
思うようになっていた。