クローバー(ノンフィクション小説) -37ページ目

類‐4-


前に
同じ瞳をした少年を見ている。

義之だ。

澄んだ瞳がどこか寂し気で……


幸也の瞳が義之の瞳と重なる


当時、ICU勤務になる事が多かった。
幸也は面会の間中何かしら質問してきて……

これは何の検査なのか
これは何の為にするのか
事細かに聞いてくる。

幸也はお父さんが大好きで……
病状や治療方法についても熱心に聞いてきた。



だけど私は聞かれた事だけを答え
他に話しをする事はほとんどなかった。

類‐3‐


幸也との出会い

4月……
まだ就職したばかりの頃

早瀬 幸則(はやせ ゆきのり)60歳。
激しい頭痛と嘔吐その後、意識消失にて救急搬送
検査の結果、硬膜外出血(血腫)の診断
オペ施行後、ICU入院となる。

その時付き添っていたのが
息子の幸也

妻はほとんど面会には来ない。
その代わり幸也が毎日のように面会に来ていた。

仕事帰りなのか
面会はいつも作業服で……

多分年下だろう。


笑顔が可愛くて
何より瞳が凄く綺麗……


第一印象は
そんな感じだった。

類‐2‐


幸也(ユキヤ)……




今でも……
わたしを憎んでますか?