類‐4-
同じ瞳をした少年を見ている。
義之だ。
澄んだ瞳がどこか寂し気で……
幸也の瞳が義之の瞳と重なる
当時、ICU勤務になる事が多かった。
幸也は面会の間中何かしら質問してきて……
これは何の検査なのか
これは何の為にするのか
事細かに聞いてくる。
幸也はお父さんが大好きで……
病状や治療方法についても熱心に聞いてきた。
だけど私は聞かれた事だけを答え
他に話しをする事はほとんどなかった。
類‐3‐
4月……
まだ就職したばかりの頃
早瀬 幸則(はやせ ゆきのり)60歳。
激しい頭痛と嘔吐その後、意識消失にて救急搬送
検査の結果、硬膜外出血(血腫)の診断
オペ施行後、ICU入院となる。
その時付き添っていたのが
息子の幸也
妻はほとんど面会には来ない。
その代わり幸也が毎日のように面会に来ていた。
仕事帰りなのか
面会はいつも作業服で……
多分年下だろう。
笑顔が可愛くて
何より瞳が凄く綺麗……
第一印象は
そんな感じだった。