クローバー(ノンフィクション小説) -36ページ目

類‐7‐


それからは海に行くと
たまに見かけるようになって……

「彼氏できました?」

「できるわけねーだろ」


私は翔真を……
忘れる事ができなかった。

彼氏を作る気も……
なかった。

ただ、部屋に1人でいると
思い出してしまうから
なるべく外で時間を潰すようにしていた。


「俺の友達にめっちゃいい奴いるから会ってみませんか?」

そうしつこく言ってくるから……


とりあえず1回会えば幸也も落ち着くだろうと思い、その友達に会ってみる事にした。


自分の事のように喜ぶ幸也は……
友達思いで仲間を凄く大切にしていた。

類‐6‐


「何してるんすか!?」

「毎日恒例の海を眺めに」


「何すかそれ……」

「いいんだよ!」


「看護婦さん元ヤンでしょ!?」

「違う!真面目な不良だ。」


「……看護婦さん名前は?」

「ルナ」


「ルナさんかぁ 俺幸也です。」

「はいはい」


「彼氏いるんですか?」

「愚問だ」


「俺の友達紹介しますよ!!」

「いらん!!」

そんな他愛もない話しをぐだぐだしながらも
幸也は必死に友達を紹介したいと言い続け……

根負けしてとりあえず自分の連絡先だけ
教えてその日は帰った。

やはり幸也は
年下だった。


その時は凄く辛い時期だった事もあって
幸也達と話してそれなりに楽しい時間が過ごせた。

類‐5-


後に早瀬さんは
状態も落ち着き転院。

時同じくして私は妊娠、中絶、
翔真との別れ……
仕事は辛く、何の希望も見えない未来に
自暴自棄になっていた。


そんなある日
いつものように仕事帰りに海に立ち寄ると
1人の男が話しかけてきた。

「もしかして〇〇病院の看護婦さんじゃないですか?」

「え!? そうだけど……」
全く見当もつかない……


「俺、早瀬です!!」

「あ…… あぁ~!!」



いつも作業服だったから……
全然気が付かなかった。