クローバー(ノンフィクション小説) -194ページ目

傷痕-4-


あの医者どこ見てんだ?

埋まった小石を自分で取り除く……

血が流れるのが分かった。
それをティッシュで押さえ止血した。

次はいよいよ耳だ。

医者の話しでは
思った程変形しなかったらしい。

ガーゼを外す……
青黒い皮膚、酷く変形してる
わけではないが右耳とは明らかに違う。


ただ単純に絶望した。


これじゃ髪を結ぶ事も
短くする事もできない。

それほどの傷痕だった…


もう……
元には戻れないんだ。

傷痕-3-


まずは頭。
左の額がどす黒い……

指で触ってみる。

何かコロコロする。


よーく見る……

額にはまだ
無数の小石が埋まっていた。

傷痕-2-


入院して5日後には
入浴許可が出た。

入浴と言ってもシャワーだけ……

立つとまだフラフラする。

当然看護婦が介助してくれるものと
思っていたが。

シャワー室の鍵とシャンプーを渡し
去って行った……

は?
自分でやるのか??

少しイラッとしたが

1人シャワー室へ
鏡の前で包帯を外し


自分の傷と対面した。