クローバー(ノンフィクション小説) -192ページ目
退院した後は
時間がなかった。
受験…
授業もちんぷんかんぷん
やりたい事でもあれば
意気込みも違うだろうが……
私にはやりたい事が
見つからなかった……
お見舞いに来てくれた人達には
テレホンカードをお返しに渡した。
次々と渡す……
ただ1人除いて。
私が唯一心を揺さぶられた男にだけは
最後まで渡せなかった。
妙に恥ずかしくて……
胸がチクチクする。
やっとの思いで
素っ気なく渡す……
にっこり笑って受け取ってくれた。
それを見てはにかむ
もう一人の自分。
復活初日
その日はダンス大会だった。
入院してたから全然分からない……
朝一で友達に教えてもらい出場。
みんなに迷惑かけたらいけない。
そういう思いは
何故か人一倍強かった……
めんどくせぇよ自分。

