クローバー(ノンフィクション小説) -146ページ目

命の価値-15-

何回転しただろう……

やっと車が止まった。


車の中では河村隆一の
『I Love you』が流れていた。


車のガラスは
ほとんど割れた状態……

落ちる間
何本もの木や鉄柱が刺さったが
運よく自分にあたる事はなかった。



助かった……

命の価値-14-


予想通り
車ごと山から転げ落ちた

その時
シートベルトはしていない

タバコを吸う為
窓は少し開けていた……

自ら選択したとはいえ
その恐怖と言ったら半端なかった。

四方八方から突き刺さる
木や鉄柱

どこにたどり着くか
分からない恐怖……



生きて
帰れるのだろうか。

命の価値-13-


私が出した答え。


右にハンドルをきり
山から転落。


確実に猫を助ける方法を
選択した。


あわよくば
自分も助かる……


そして
ハンドルを右にきった。