クローバー(ノンフィクション小説) -146ページ目
何回転しただろう……
やっと車が止まった。
車の中では河村隆一の
『I Love you』が流れていた。
車のガラスは
ほとんど割れた状態……
落ちる間
何本もの木や鉄柱が刺さったが
運よく自分にあたる事はなかった。
助かった……
予想通り
車ごと山から転げ落ちた
その時
シートベルトはしていない
タバコを吸う為
窓は少し開けていた……
自ら選択したとはいえ
その恐怖と言ったら半端なかった。
四方八方から突き刺さる
木や鉄柱
どこにたどり着くか
分からない恐怖……
生きて
帰れるのだろうか。
私が出した答え。
右にハンドルをきり
山から転落。
確実に猫を助ける方法を
選択した。
あわよくば
自分も助かる……
そして
ハンドルを右にきった。

