クローバー(ノンフィクション小説) -144ページ目
そこは
お気に入りの場所だった。
目の前に広くて大きな海を
眺めながらレポートが書ける。
不幸中の幸いか……
知っている場所だった事で
希望が持てた。
ただ1つ気掛かりだったのは
黙って持ち出したリエのポケベル
もしかしたら途中で車の外に
投げ出されてるかもしれない……
ごめんリエ。
段々と暗がりに
目が慣れ始める……
ん?
ここ
どこかで見た事ある……
辿り着いた場所
そこは
いつもレポートを書きに来ていた
真珠の養殖場だった。
とりあえず助かった。
でもここからが
大変だった……
車はぼろぼろ
真っ暗闇に雨が降りしきる
振り返り
山を見上げる。
遠くにかすかな光
あそこまで
歩いて行かなきゃ……

