クローバー(ノンフィクション小説) -142ページ目

命の価値-27-


九死に一生を得るって
こういうのを言うんだろな……

怖かった。

でも良かった


猫……
助かったよね?

私も助かった。


この時何でこんな目に
遭わなきゃいけないんだと
思い続けていた自分が

こんな目に遭ったのが
自分で良かった……



そう変わっていた。

命の価値-26-


翌日、朝から和樹に電話し
一部始終を話した。

和樹は重機を扱う仕事をしていたので
わざわざ会社から重機を借り
車を引き上げてくれた。

車はもちろん廃車。

ポケベルは見つかった。


車の外に放り出されていたが
無事だった。

現場は真珠の養殖場に勤める人達の
やじ馬で溢れ……

その時は暗くて分からなかったが
明るくなってみて凄い所から
落ちていることが分かる。

隣にいたおっちゃんが

「こっから落っこちたら大変だぞ 
今頃病院だろうな」

険しい顔で
そう言った。



いえ落っこちた本人……
ここに居ます。

命の価値-25-


私は猫と自分の命を天秤にかけ
山へ転落する事を選択し……


運と

30円と



リエに助けられた。