【PSO2】ブログ小説 宿屋 9話「お姉ちゃん」 | ゆっくり☆一緒に☆NGS☆【仮】

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仲良くしてくださ~い~

この物語は、PSO2のフレンドのキャラクターで構成された・・・

ほぼ、なんでもありな物語である。

 

キャラクター紹介(改)

https://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12318942584.html

宿屋「アナザー」の小説の登場人物が載ってます。

URLクリックで見てねー

 

このキャラクターは、今後増える予定です。

 

1話から見たい方は、こちらを

https://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12320117971.html

 

 

前回の話はこちらを

https://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12329389260.html

 

 

 

 

新章突入!魔神城編

 

特別出演 ルツさん。

 

特別出演 実尋さん。

 

 

実尋

「こんばんわ。特別ゲストのみひろんです☆」

 

ルツ

「同じく・・・特別ゲストのルツです。・・・・む?なんですか?その嫌そうな顔は?」

 

実尋

「いえ・・・別に嫌じゃないですけど・・・」

 

ルツ

「なぜ・・・ワタシと距離を置いて座るのですか?」

 

実尋

「いえ・・・別に嫌じゃないんです・・・(そのロンゲがウザイ・・・)」

 

ルツ

「む・・・まさか、ワタシのこのロン毛がウザイと?・・・この髪を切れ・・・と?」

 

実尋

「言ってません!そんなこと・・・・」

 

???

「何?・・・・ロンゲはウザイだと・・・・」

実尋のすぐ隣にもう一人のロン毛の男が現れた。

 

実尋

「ちょ・・・わたしくは、そんな事は一言も言ってませんわ!」

 

ルツ

「いや・・・・キミは、ワタシから離れて座ってる!」

ルツは、実尋にぐいぐいと右からよって来た。

 

実尋

「ちょ・・・ちょっと!!近寄らないで・・・」

実尋がルツから離れようとすると・・・・左からもう一人のロン毛男が

 

???

「キサマ!ロン毛は近寄らないでと言ったな!」

 

実尋

「ちょっと・・・アナタまで何で出てくるんですか?ヅ・・・」

 

???

「キサマ!今・・・ヅラと言ったな?」

 

ルツ

「ワタシは、ヅラではないぞ!」

 

???

「・・・・キ・・・キサマァァ・・・俺の台詞を先に言ったな?」

ロン毛男は、実尋を押しのけてルツの胸ぐらを掴んだ。

 

ルツ

「何をする・・・私はヅラではない・・・・と言って何が悪い!グ・・・」

ロン毛の男は、さらに力強くルツの胸倉を掴んだ。

 

???

「言いか!その台詞だけは・・・絶対絶対他の奴らには譲れんのだぁぁ!」

 

実尋

「落ち着いてください!桂(かつら)様・・・・アナタの出番はもう少し先で・・・」

 

???

「桂じゃない!!ヅラだぁぁ!俺は、ずっと出番が来るまでスタンバって居たのだ・・・就職活動編の裏側で攘夷志士として人員を募集するシーンとか・・・ケビンマスクに攘夷バスターを伝授するシーンとか・・・ちゃんと、考えていたのにぃぃぃぃ!!」

 

ドカ

 

ロン毛男は、自分の自己紹介をする間もなく・・・横から木刀で気絶させられた。

 

実尋

「あ!ギンさん・・・・」

 

ギン

「ほら・・・オメェの出番は上半期の最期の方に、ちょこっとだけだ・・・・それまで俺もオマエも出番無し・・・」

 

???

「ぐぅ・・・銀時よ・・・頼む・・・いつものようにヅラと下げすんで言ってくれ・・・そうじゃないと、俺の自己紹介が・・・・・」

 

ギン

「・・・・・・言わねぇw」

こうして、実尋&ルツによるショートコントは正体不明のロン毛男に台無しにされた。

 

???

「ロン毛男じゃない!!か・・・ふぐ・・・・・」

こうして、ロン毛男はギンに口を力いっぱい塞がれ、連れて行かれ今回も出番を無くすのであった。

 

ギン

「ワリィなw・・・・・・ヅラ・・・・w・・・実尋さん、本編をどうぞー」

 

???

「ふぐぐぐぐぐぐ・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

プロローグ

ロングヘアの貴族の男性と美しい金髪の女性が2人で話をしていた。

ロングヘアの貴族の名は、ルツ。金髪の女性は実尋という。

 

ルツは、物凄く真剣な表情で実尋に迫っていた。

 

実尋

「ちょ・・・ちょっとルツ様?・・・・真面目な話とは・・・一体?」

 

ルツ

「ふむ・・・話とは、他でもない・・・ワタシも、キミもいい歳だ・・・そろそろ、考えてもいい頃じゃないかな?」

 

実尋

「え・・・・な、なんの話しですか??」

 

ルツ

「ワタシと・・・・夫婦になってくれないか?」

 

実尋

「え・・・・・」

 

ルツ

「嫌か??」

 

実尋

「あの・・・ルツ様って・・・確か、娘さんがいらしたのでは??」

 

ルツ

「うむ・・・キミには、娘の母にもなってもらいたい・・・嫌か?」

 

実尋

「嫌というべきか・・・その突然すぎる話なので・・・」

 

ルツ

「私は、一目あった時から決めていたのだ・・・・」

 

実尋

「その突然すぎます・・・」

 

ルツ

「その美しい肌・・・その美しい貴族として相応しい金髪・・・」

ルツは、実尋の頬を触ろうと手を伸ばした。

 

実尋

「触らないで!」

 

パシ

 

実尋

「・・・・あ、スイマセン・・・つい。」

実尋は、とっさの防衛本能でルツに平手打ちをしてしまった。モチロン無意識であり実尋は悪気は無かった。

 

ルツ

「キ・・・キサマ・・・この私に、平手打ちとは・・・下手に出てれば・・・調子に乗りおって・・・」

 

実尋

「あ・・・ホントにスミマセンでした・・・その・・・」

 

ルツ

「むむむ・・・・・いでよ!アルツテラゴォォォグゥゥゥ!」

ルツは、両手を挙げて巨大な龍を呼び出した。その龍は金色をしており頭が2つもついていた。

 

実尋

「これは・・・・!!」

 

ルツ

「ふん・・・ワタシとキサマ、そもそも実力の差は明白・・・ワタシの妃になれば・・・キサマの拠点は滅ぶ事も無かったろうに・・・しかし、もう遅い・・・・・」

 

実尋

「ルツ様・・・どうか・・・お止めになって頂けませんか?」

実尋は、言葉は丁寧だが・・・その口調は強かった。

目は鋭い眼光でルツとアルツテラゴーグ(双頭龍)を睨み、紫色の番傘を持ち、サムライの居合いの様な構えでけん制の体制をとった。

 

ルツ

「ほぉ・・・女帝でしたっけ?・・・まさかアナタの戦いがこの目で見れるとは・・・行け!アルツテラゴォォォグゥゥゥゥ・・・・」

 

実尋

「獅子の娘と称されたその由来・・・その目に焼き付けなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宿屋 9話「お姉ちゃん」

 

 

 

本編

 

ねぇ・・・どうして、いつもお姉ちゃんが一番なの?

 

カーヌマン・・・どうして、お姉ちゃんなの?

アタシじゃダメなの?

 

ZIN・・・アナタもお姉ちゃんのトコにつくの?

 

お父様・・・嘘でしょ?

 

アタシ・・・血が繋がってないなんて・・・それ嘘でしょ?

 

信じない!もう・・・信じない!

 

銀色の髪をした幼い容姿をした少女はいつの間にか仕事中に眠ってしまっていた。

頬には、うっすらと涙の後がついている。

よほど悲しい夢を見たのでしょう・・・・その幼い容姿をした少女の名は、実夢。

 

 

「ほーら・・・居眠り禁止だよーーw」

実夢が机にうつ伏せになって寝ている方をトントンと叩きながら起こそうとしている女性がいたる。ツツジの花の様な髪色と対照的な真っ黒のジャージを着ている。恋華である。

実夢の働く企業の長的な役割をしている恋華。モチロン仕事中の居眠りは注意の対象だ。

 

しかし、なんだか怒れない。

悲しそうな顔で寝ている実夢。

そんな悲しそうな顔を見ると・・・つい怒れなくなる。かつては不良番長と言わんばかり気に入らない者を見ると速攻怒鳴るか殴るクセがあった恋華だが・・・やはり30歳にもなると少しばかり性格も丸くなったようだ。

 

恋華

「実夢ちゃん!おきなさい・・・」

 

実夢

「はあ・・・あ、あ、あ・・・ゴメンなさい・・・寝ちゃった////」

 

恋華

「その顔・・・久しぶりに、あの夢を見たのね?」

 

実夢

「あ・・・・はい・・・・」

その夢とは、実夢の過去の記憶である。

実夢は、本来ルル拠点の管理者実尋の妹であり大変裕福な暮らしをしていた。

恋華達の立ち上げた貧しいブラック企業で働かなくても、充分やっていけるだけの財源を持っていた。

 

そう、一生遊んで暮らしていけるだけの財源を・・・

しかし、実夢はそれが嫌だった。

仕事の殆どを姉である実尋がこなしていた。実夢に回ってくる仕事等皆無に等しい。

そして当然ながらその評価の対象は実尋である。

周りから頼りにされ、そしてその経験から実力も上がり・・・実尋と実夢では知名度も100倍以上の差があった。

 

ルル拠点に海賊が押しかけてきた時も、実夢は部屋の奥に隠され、

実尋だけが人質となった事件があった。キャプテンミーコ襲来事件であるw

実夢は、何も知らされないまま全ての事が解決してしまった。

 

そんな実夢の拠り所は、拠点親衛隊のカーヌマンであった。

短い金髪と精悍な顔立ちは、まさに絵本に出てくる勇者であった。

そして、カーヌマンは、いつも実夢に優しくしてくれた。

実夢の話を、彼だけはいつも真剣に聴いてくれた。

実夢にとって・・・まさに、憧れだった。

 

しかし、キャプテンミーコ襲来事件をきっかけに、カーヌマンは実尋にプロポーズをしていたのだ・・・実は、実夢は暫くその話を知らなかった。

知らないでカーヌマンの優しさを好きなままでいた・・・

 

しかし、ある晩実夢がトイレに行こうと廊下を歩いていると、傭兵達の話しが聞こえてしまった・・・聞こえなくていい話しが聞こえてしまったのだ・・・

 

「まったく・・・実夢様も気の毒だよなぁ・・・」

「そうそう・・・カーヌマン隊長も中々やる時はやるよなぁ・・・まさか・・」

「そう、まさかカーヌマン隊長・・・実尋様にプロポーズするなんて!しかも、実尋様も即OKとか・・・・」

「ちょっと、貴方達・・・声が大きいですわ・・・実夢が起きちゃう・・・そーいう話は、どこか別の場所で話してくださる?」

「しっかし、カーヌマン隊長の優しさも罪だよな?・・・実夢ちゃん・・・ひょっとしてカーヌマン隊長の事・・・好きなんじゃ?」

「これ以上、その話をするんじゃありません!あの子が・・・実夢が起きてしまう・・・それに、時が来れば・・・あの子も解ってくれるハズ・・・だからその話は、いずれ私からします・・・」

 

実夢には、全部聞こえてしまったのだ・・・

・・・噂話で全部聞いてしまった。

 

どうして、ワタシには隠しているの?

 

どうしていつもワタシは仲間に入れてくれないの?

 

いつもお姉ちゃんだけ・・・

 

 

 

実夢

「ハァ、ハァ、・・・・・うぅ!!・・・・」

実夢は、辛い過去を思い出し混乱していた。時々起きる現象だった。

 

 

恋華

「ちょっと・・・実夢ちゃん・・・過呼吸おこしてる!」

 

恋華

「フォックス!すぐに来て!」

 

赤狐

「む・・・・どうした・・・過呼吸か・・・実夢くん、この紳士の声を聞いてゆっくり呼吸するといい・・・さぁ、吸って・・・吐いて・・・・」

 

実夢

「・・・・・・・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・ゴメンなさい。また迷惑かけちゃって・・・」

 

赤狐

「気にする事は無い・・・ここにいる者達は、皆・・・キミの味方だよ・・・」

 

恋華

「おうよ!ホットミルクでも入れてくるね・・・・」

恋華が、別室にお湯を沸かしに行くと・・・実夢は静かに話した。

 

実夢

「ホントに・・・ゴメンなさい・・・ワタシ、皆さんの役に立っていないし・・・脚引っ張ってばかり・・・・」

 

恋華

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

赤狐

「気にする事は無い・・・誰でも、劣等感の感情は持ち合わせている・・・それが、ヒトだ・・・・」

 

 

 

翌日、一通の依頼書が届いた。

たまたま早く出勤した実夢がその依頼書を見た。

 

依頼主は、実尋からだった。

ルル拠点で魔神城率いる、モンスター複数に襲われているらしい。

救援の依頼だった。

 

 

恋華

「??・・・・・実夢ちゃん・・・それ、依頼書?・・・・見せて」

 

実夢

「いや!!」

 

恋華

「実夢ちゃん?」

 

恋華

「見せなさい。」

 

実夢

「依頼主は・・・おねえちゃん・・・・・」

 

恋華

「・・・・・・・・実尋さんから??」

 

実夢

「襲われてるって・・・・書いてある・・・救援の依頼書・・・・でも、行かないで!」

 

恋華

「!!」

実夢は、恋華にしがみついた。

 

実夢

「あそこは、最強のルル拠点なの・・・カーヌマンも修行して大分強くなったしたし・・・アナベルカーヌだっている・・・・増援でキャプテンミーコとか・・・・他にも沢山、みんなお姉ちゃんを助けに来る!!だから・・・・・」

実夢は、泣きそうな声で叫ぶように話した。

実夢は、自分が何を言ってるか良く解ってるのだ。

実の姉の救助の依頼に対して「行くな」と言っている・・・それが、どれだけ薄情な事は良く解っている。

 

実夢の叫ぶような声は、他の仲間にも聞こえていた。

 

赤狐

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ケビン

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

白夜

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

恋華

「・・・・・・実夢・・・・」

 

実夢

「ワタシが、間違ってる事言ってるのも解ってる・・・でも、もう仲間をお姉ちゃんに取られなくない!!せっかく出来たお友達が私から離れていくのは嫌なの!!」

 

実夢

「ワタシより、お姉ちゃんの方が人気で頼りになるのも解ってる・・・お姉ちゃんと一緒にいると、いつもそう・・・みんなお姉ちゃんの方にばっかり集まって・・・」

 

恋華

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

実夢

「私なんか、・・・・・・きっと、忘れられていくんだ・・・」

 

赤狐

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

赤狐は、席に座った。

 

恋華

「フォックス?」

 

赤狐

「今日は、依頼なしか・・・・では、ここでコーヒーでも飲もうか・・・・?」

 

白夜

「赤狐さん??・・・・・はい☆ワタシ、ミルク持ってきました☆」

 

ケビン

「ふ・・・俺は、紅茶の方がいいんだが・・・たまには、コーヒー悪くねぇ・・・・」

ケビンや白夜も座ってコーヒータイムに入った。

 

恋華

「・・・・・・・ふふふふ・・・・じゃあ・・・お茶にしよっか?」

恋華は、実夢の頭を優しく撫でてから席に付いた。

 

実夢

「・・・・・え???みんな・・・・」

 

ケビン

「依頼は・・・・まだ来てないんだろ??なら・・・・座れよ・・・・・」

 

依頼は、もちろん来ている「実尋」からの援軍依頼書である。

そして、みんなは依頼が来ている事実を知っている。

しかし、みんなは実夢から無理やり依頼書を奪うことはしなかった。

 

恋華

「白夜ちゃん!ワタシ、コーヒーにミルク特盛り!」

 

赤狐

「ブラックで頼む・・・・・紳士とは、やはりブラックじゃないと・・・・」

 

実夢

「みんな・・・・・どうして?」

実夢は、姉の一大事でしょ!とみんなから怒られると思っていたしかし・・・・みんなは、依頼が無かったかのようにコーヒーを飲み始めた。

 

白夜

「さぁ・・・・実夢ちゃんもホワイトコーヒー入れるよ~」

 

赤狐

「どこで・・・どこで間違って覚えたぁぁぁぁぁ!!」

 

ケビン

「お嬢ちゃん・・・俺も、新人なんだが・・・これだけは、解るぜ・・・・」

 

実夢

「え??」

 

ケビン

「ここに、居る奴は・・・みんなオマエの傍を離れたりしねぇ・・・・」

 

実夢

「・・・・・・・・・!!!!!」

 

ケビン

「そして・・・オマエが、その依頼を受けないってんなら・・・ここに居る奴らも・・・・」

 

実夢

「ごくり・・・・」

 

ケビン

「誰も、その依頼は受けねえ・・・・・!」

 

実夢

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

実夢は、大粒の涙を流した。

 

赤狐

「仲間とは、運命共同体だからね・・・・な・・・ボクのコーヒーにミルクを入れるなぁぁぁ!」

 

白夜

「間違えちゃった・・・・」

 

赤狐

「ワザトダナ・・・・??」

 

 

 

 

 

その頃

 

実尋は・・・

 

 

実尋

「ちょっと・・・・一人で防衛戦って・・・可笑しくない??・・・・そろそろ、キツイんですけど・・・」

アルツテラゴーグとの戦いで深手を負った状態で、久しぶりに・・・苦戦していた。

 

実尋

「こんな時に、カーヌマンもアナベルカーヌも武者修行とか・・・・可笑しくない??(怒)」

 

 

 

つづき

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