この物語は、PSO2のフレンドのキャラクターで構成された・・・
ほぼ、なんでもありな物語である。
宿屋 6話「万太郎vsケビン!!前編」
https://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12327575132.html
宿屋 6話「万太郎vsケビン!!後編」
https://ameblo.jp/rum-xxx/entry-12327577124.html
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俺の名は、マスク・ド・ケビン。
ロビン王朝(ダイナスティ)の正式な後継者として産まれた俺は、幼い頃から、父親からの英才教育を受けて育った。
しかし、俺は他の子達は、楽しそうに遊んでいる中でなんで俺だけが毎日勉強やら格闘技の訓練を受け続けなければならないのか・・・疑問を感じていた。
日に日にフラストレーションが溜まった俺は・・・ついに、家を出た・・・
家を出た俺は・・・今までの分、ひたすら遊び続け・・・そこで絡んできた不良ども返り討ちにする事で、人を殴る快感を覚えた。
俺は、正義の為に使うとして父親から学んだ格闘技術を、人を殴る為の道具として使う事で・・・父親の教えでは無く、自らの見つけた道だと、その時は誇った。
そんな時に出逢ったのが・・・クロエだった。
クロエ
「そんな、チンピラどもを殴ったところで、親父より強くはなれんぞ?・・・俺をコーチとして雇いな・・・・料金は出世払いで構わんさ。」
俺は、他人から教えを受けるのは苦手だった。トレーニングをするのも嫌いだった。
しかし、どーいう訳か、俺はこのクロエという男をコーチとして雇った。
俺は、一目に見たときから、このクロエという男に何かを感じていたらしい。
クロエという男から、教えを受けると驚くほど俺の技は上達した。
そしていつの間にか、俺はこの男だけに、心を許していった。
クロエはコーチとしての料金は請求しなっかた。ただ・・・俺の成長していく姿が・・・彼にとっても夢だったらしい。
クロエ
「高等技すぎて、俺がマスター出来なかった秘伝・・・それを、お世話になった子孫に完成させてもらう。・・・・そしてお前に、この決勝戦で優勝してもらう・・・」
クロエ
「俺は・・・ただ、勝利という名の美酒を・・・オマエさんと主に勝ち取りたいだけよ・・・」
俺は・・・・決勝戦に辿りついた。
しかし、クロエの部屋の机に・・・
急用が出来た。急ぎ祖国へ戻らねばならぬ・・・・
今のオマエなら、俺が見ていなくても優勝できるハズだ・・・
クロエ
たった一枚の手紙を残して、クロエの姿は無かった。
俺は、この決勝戦に勝利する・・・それが、クロエに支払うコーチ料だ。
本編
ケビンマスク
「宴の始まりだ・・・エルボーストーム!!・・・・クロエならきっとこーいうだろうぜ、勝機見出した時は、休まず攻めろ!ってなーー」
ケビンは、バルク万太郎に乗ったまま、エルボードロップを頭部目掛けて連続で行った。
その数、約30回以上・・・
恋華
「オマエは、バルク少佐を甘く見すぎた!すぐに離れて体勢を立て直せ!やられるぞ!!」
恋華・・・観客から出来てきた野次馬であり、ジャージを着ているチビな女。
クロエの替わりにセコンドについているが・・・関係ねぇ!
俺は、クロエと修行した成果を出すまで!
除闇
「バルク少佐!!今だぁ!!」
バルク万太郎は、ケビンをがっちり掴み持ち上げた。
バルク万太郎
「足りぬ!足りぬぞぉ・・・筋肉がぁぁ!!」
バルク万太郎・・・どうやら、俺の知ってるキン●万太郎は、いつものように臆病風邪に病んでしまい・・・出場しないらしい・・・ならば、この良く解らねぇ、筋肉の塊を仕留めるまでよ!
ケビンを天高く放り投げた。バルク万太郎が投げたGが身体にかかり、ケビンは空中でまったく動けず受身も取れないまま下降した。
バルク万太郎
「俺を倒すのなら、あと10万の筋肉を連れて来い!!」
バルク少佐は、素早くロープに身体を預け、落下するケビン目掛けて突進した。
バルク万太郎
「バルク式!ハリケーンミキサー!ラリアートバージョン!!」
ケビンは、バルク万太郎の強烈な体当たりを4連発喰らい、回転がかかった状態でキャンパスに頭からつっこんでしまった。
バルク万太郎
「我が筋肉に・・・・衰えは・・・」
バルク万太郎が、勝利の雄たけびを上げようとした中で・・・・
ケビンは、ゆっくり立ち上がった。
「俺は・・・ただ、勝利という名の美酒を・・・オマエさんと主に勝ち取りたいだけよ・・・」
ケビンを立ち上がらせたのは、観客の声援でも、セコンドの恋華の声でもなかった。
師である、クロエとの約束だった。
へ・・・平気だ・・・
流血の状態のケビンは、それだけを言うと・・・・放心状態でファイティングポーズを取った。
恋華
「ケビン・・・・アタシの声じゃ・・・ケビンには届かない・・・」
除闇
「あぁ・・・・アイツを動かせるのは、キズナを深めたクロエだけだ・・・調べた話のよると、アイツは、昔家出をして・・・愛情の飢えたアイツの心の隙間を埋めた存在が、そのクロエだったらしい・・・アイツにとって、クロエとの繋がりは、師弟以上のモノだったようだ・・・」
恋華
「・・・・・・・・・・」
除闇
「その繋がりを断ち切った以上・・・ケビンに勝機は無い・・・ケビンが、勝利以上に求めているのは・・・・恐らく・・・・・」
恋華
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
恋華
「白夜ちゃん!!急いで、キン●マンⅡ世全巻買ってきて!・・・そんで、あと・・・●●のお面買ってきて!早く!!!」
白夜
「は・・・・・はい!!」
恋華
(このままじゃ・・・ホントにケビンが負けちゃう・・・サインは、もらえたけど・・・負けちゃったら・・・・・このサイン高く売れないよ・・・・)
フラフラなケビンマスクに、バルク少佐の猛攻は続いた。
ケビンは、身体中に力を入れてガードするのが精一杯。時々バルク少佐のバックドロップを喰らい、ダウン寸前になるが・・・半分意識の無い状態で立ち上がる。
クロエ・・・俺は、このまま負けてしまうのか?
オマエとの約束を果たせぬまま・・・
・・・・オマエの手紙に、「俺が見ていなくても・・・」と書かれていたが・・・・
俺は・・・・この戦いを・・・オマエに見ていて欲しかった・・・・
家出した俺に、再び親の様に愛情を与えてくれた・・・・
オマエに・・・この俺の勝利の瞬間を見ていて欲しかった・・・
まぁ・・・今は、負けそうだけどな・・・・・
立て!ケビンよ!!
立って見せぃ!
足を踏ん張り腰を入れぃ!
恋華さん・・・そのモノマネは、ウォーズマじゃないです・・・
おい・・・恋華・・・そじゃあマスターアジアだぜ・・w
ケビンの耳に誰かの声が聞こえた・・・
あれは・・・もしや、
クッソ・・・もぉ五感を低下してよく見えねぇ・・・
コーホー コーホー
間違いねぇ・・・あの独特の呼吸音は、
クロエだ!クロエが・・・俺の戦いを見に来てくれたんだ!
「聞けぃ!ケビンよぉ!・・・ワシは、未だ負けを知らぬが・・・東方・・・イヤ・・・アンドロイド超人のウォーズマンじゃ!!さぁ、ワシの声が聞こえたら・・・立って見せぃ!!秋元 羊介ボイス」
ぐぅ・・・俺の知ってるクロエじゃない・・・
なんだ、コイツは・・・そもそも、声も話し方も全く違う・・・
ダメだ・・・俺は、ここで負けるのか・・・
恋華さん・・・クロエさんの声は・・・もうちょい若々しい声で話し方も・・・
コーホー コーホー
む・・・また、あの独特な呼吸音・・・
今度こそ、クロエか?
クロエなら・・・俺に、何かアドバイスをくれ!
「聞け!ケビンよ!心を水の様に落ち着かせよ・・・さすれば、・・・」
む・・・クロエからのアドバイスか・・・今度の声は、クロエのようだな・・・
「明鏡止水の境地にたどり着けるハズだ!!・・・・俺の、身体も・・・もう長くはない!・・・だからこそ!我が声に耳を貸すのだぁぁ!!・・・・もってくれよぉぉ!この身体ぁぁ!!堀 秀行
ボイス」
何ぃ・・・・クロエよ!身体の具合が悪いのか・・・
間違いない、この声・・・このカンジ・・・クロエだ!!
ケビンは、五感を低下させた状態で声の導きに奮い立った。
バルク万太郎
「何ぃ!ケビンマスクめ・・・また、立ち上がるとは・・・今度は、大技を繰り出す気だな・・・」
除闇
「恋華・・・・オマエ・・・その声真似は良いとして・・・絶対別のキャラだよな?それ・・・」
ウォーズマン(恋華)
「そんな事は、どうでもいい!!・・・さぁ・・・我が教えに従い明鏡止水の極意を身につけよぉぉ!!戦略No.38・・・さぁ、身体を回転させた・・・あの技で行くぞ!私の合図で飛び込めぇぇ。堀 秀行ボイス」
ケビン
「よぉーーし!戦略No.38・・・超人削岩機・・・・」
ウォーズマン(恋華)
「シュトゥルム・ウント・ドラングゥゥゥ!!」
ケビンマスクは、聞こえてきたアドバイスに合わせて身体を駒の用に回転させて、勢い良くバルク万太郎に体当たりした。しかし、バルク万太郎は、片手ではじき返した。
ケビン
「・・・・く・・・・クロエよ・・・この技は、俺とクロエの特訓した技では無い・・・勢いでやってみたが・・・そもそも、俺達の技じぇねぇ・・・」
ウォーズマン(恋華)
「そんな事は、どうでもいい!!・・・全身の力が抜けていて・・・実に良いフォームじゃねぇか・・・・?」
除闇
「いや・・・・それ、アンタのせいでケビンが疲れてるだけ・・・w」
ケビン
「・・・・ふ・・・そーいう事か、・・・戦略No.32心得た・・・」
ケビンは、ふらりと立ち上がり・・・全身の力を抜いた。
バルク万太郎
「フン・・・諦めたか??」
猛スピードで、ケビン目掛けてドロップキックをするが、ケビンはそれを回避し、ブレイクダンスのヘッドスピンの要領で逆立ちして高速回転し、竜巻のような連続蹴りを繰り出した。
バルク万太郎
「く・・・ケビンに動きのキレが戻った・・・しかも、俺が先手を繰り出したのに、奴の攻撃が先にスイッチした・・・・あんなに脱力しているのに・・・」
除闇
「気をつけろ・・・バルク少佐!あれは・・・相手の攻めを待つ防御重視の構え。全身の力を抜いた隙の無いフォームを取ることにより、相手に先手を取られても、それより先に攻撃動作が完了するといわれる・・・高貴な構え(ノーブルフォーム)だ・・・」
除闇
(恋華の奴・・・白夜ちゃんが買ってきたキン●マンⅡ世を全巻読んで、ケビンの技と戦術を丸暗記しやがった・・・・流石、アンドロイドの完コピ能力・・・・)
バルク万太郎
(いや・・・除闇・・・オマエも充分詳しいと思うぞ・・・・)
ケビンは、ふらっとして膝をついた。
ケビン
「グゥゥ・・・・」
バルク万太郎
「く・・・あれは、また・・・高貴な構え(ノーブルフォーム)か?」
除闇
「いや・・・スタミナ切れだ・・・奴のスタミナが、残りわずかなのは、確かだ・・・だが・・・こーいう時に・・・・確か・・・・・」
バルク万太郎
「フ・・・・ならば・・・一気に方をつける!起きて破りの・・・・マッハ・パルバライザー!!」
バルク万太郎は、勢い良く後ろから突撃した。
除闇
「ほぅ・・・ノーガードで一瞬反応が遅れる背中から攻撃か・・・バルク少佐・・・頭いいな・・・確かに、ケビンが瞬時に反応は出来ない・・・あれなら避けれん・・・」
ケビンは、反応が遅れ・・・バルク万太郎の突撃を背中から喰らい、リングのロープへ突っ込んだ。
ケビン
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ」
ウォーズマン(恋華)
「さぁ・・・特訓の成果を思い出すときだケビン・・・戦略No.スペシャル0!!」
ケビンは、アドバイスを聞き・・・本来の決勝戦で戦うハズだったキン●万太郎の必殺技を破る為に開発した・・・・マッスル・ミレニアム破りである。
背中から突撃するバルク万太郎に対して、全身を大きく反らせ、両手両足でバルク万太郎の頭を掴みマッハ・パルバライザーを阻止した。
ケビン
「うぉおおおおおおおおおおおお!」
除闇
「あ・・・・マズイな・・・ケビンの全身が金色に光ってやがる・・・・」
バルク万太郎
「まさか、超サイヤ人か??」
除闇
「まぁ・・・似たようなモノだ・・・・」
除闇は、バルク少佐に合掌をした。
バルク万太郎
「なぜだ・・・・なぜ祈る??」
除闇
「もぉ・・・勝てないだろ??w・・・・ケビンは、潜在能力発揮でしょ?・・・多分大渦(メイルストローム)パワーだぜ???・・・・キン●マンの超サイヤ人だぜ・・・・」
バルク万太郎
「俺には・・・・火事場のクソ力が・・・」
除闇
「ないって・・・w」
ケビン
「万太郎・・・・さぞや、俺に勝ちたかっただろうな・・・だがな!」
ケビン
「俺は、オマエ以上に勝利が欲しぃぃ!!」
ウォーズマン(恋華)
「戦略No.THE END。」
除闇
「ほら・・・終わりだってさ・・・」
バルク万太郎
「おい!除闇・・・・あああああああ」
まるで、バルク万太郎を柔らかい針金のように、扱うケビン。
まだスタミナMAXのバルク万太郎の背後から両足を内側から引っ掛け、両手をチキンウイングにかけるケビン。
バルク万太郎
「おい・・・・ちょっと・・・」
ケビン
「OLAP(オラップ)!!」
除闇
「説明しよう!・・・・パロ・スペシャルと対をなす究極の関節技。ビッグベン・エッジと並ぶケビンマスクの必殺技でもある。ロビンマスクが開発するものの、非常に難易度が高く誰も使いこなせず、長らく未完の技となっていた所をクロエのコーチにより極める。原作の第22回超人オリンピック決勝でフィニッシュに使われ、火事場のクソ力を発動した万太郎でさえもクラッチを外すことはできなかった。技名の由来は作中の「パロ(PALO)・スペシャル」のリバース技であることからである・・・」
バルク万太郎
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
除闇
「あ・・・・ケビンの最後の技を喰らう前に・・・落ちたw」
こうして・・・俺は、勝利を勝ち取ることが出来た・・・・
俺は、ギリギリの戦いをしたらしく・・・・戦闘終了後の勝ち名をあげると同時に・・・
気を失ってしまった。
俺は、気が付いた時は・・・誰かに背負われた状態で・・・
リングを降りたらしい・・・
懐かしい・・・・暖かみを感じた・・・
クロエ・・・
やはり、オマエは・・・・
俺の勝利する姿を・・・会場のどこかで見ていてくれたのか?
コーホー コーホー
あの時、俺に声をかけてくれた主は・・・
数日後・・・
マスク・ド・ケビンは、退院した。
白夜
「退院おめでとうございます。」
恋華
「ウチの企業に入りませんか??いやーーアナタなら、絶対にいい仕事が出来そうで・・・これも、なにかのご縁ですし・・・・」
ケビン
「ふ・・・勘違いするなよ・・・・セコンドは、頼んだが・・・・俺は、誰かと組むつもりは無い・・・」
恋華
「・・・・・・て・・・・手厳しいお言葉・・・・」
ケビン
「ふ・・・あばよ・・・・」
バサっとコートを着ると大型バイクに乗って去って行った。恋華の勧誘は失敗に終わった様だ。
白夜
「恋華さん・・・・たまには、プロレスを見に行くのも生き抜きになりますね・・・・」
恋華
「お??ちょっと・・・・元気でた?・・・・実は、赤狐が・・・心配しててさぁ・・・」
白夜
「え??赤狐さんが・・・・??」
恋華
「いや・・・なんでもない・・・・」
白夜
「もぉ・・・・言いかけてやめるなんて、ずるいですよーー」
白夜と恋華が、ゆっくり歩いていると・・・
黒いコートを着た、長い銀髪の男が・・・・ゆっくりとすれ違った。
すれ違っただけで・・・ビリっとする電流の様なモノを感じた恋華。
恋華
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
白夜
「どーしたんですか??顔が真っ白・・・あ、いつも白いけど・・・」
恋華
「あ・・・・・・・・・」
恋華
「ちょっと・・・寒気が・・・・なんだろ?・・・・風邪かな??」
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