フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京 -17ページ目

フィレンツェ観光ガイド 加藤まり子 in 東京

フィレンツェ観光ガイドの資格を2016年に取得しました。
現在は都内で美術の鑑賞の仕方を教えています。
詳しくはホームページから。
http://mariko-no-heya.com/

私の大好きな大好きな教会。

フィレンツェには「受胎告知」自体を祭った教会があります。
それがこのサンティッシマ・アヌンツィアータ教会。

ここのマリア様は奇跡で描かれたという伝説が残り大変信仰が深い教会。
マリア様へのお礼の品がたくさん納められているのも信仰の証。

毎時ミサがあるので、なかなか見学が難しいですが、バロック建築様式も美しい。
そして何より今でも沢山の方がお祈りを捧げられている姿に心が清らかになります。

フィレンツェでは1750年まで受胎告知の日とされる3/25が新年でした。
なのでフィレンツェにとってとても重要な教会。
お礼の品で一番有名なものといえば1449年に念願の長男、後のロレンツォ豪華王の誕生のお礼にメディチ家当主が捧げたマリア様の礼拝堂。

16:00〜16:45は確か見学可能なので、ぜひ行ってみてください。




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東方三博士の礼拝 1487 ギルランダイオ ウフィツィ美術館 ギルランダイオは1400年代後半のフィレンツェで最大の工房を誇った画家。若きミケランジェロも一時期この工房で修行している。 当時のフィレンツェ画壇の真髄を表現しているのが最大の工房を誇った秘訣。遠近法を使った背景、ローマ風の建物、当世風の衣装などが当時のルネサンスの主流。ボッティチェリと人気を競ったが、ボッティチェリが新プラトン主義的背景から描いたのに対し、ギルランダイオは職人的に依頼主の注文を忠実に描いた感が強い。 この絵はトルナブオーニ家の子供の誕生を祝って制作されたと考えられている。トルナブオーニ家は当時覇を誇ったメディチ家と親戚関係にあり、ギルランダイオ最大の依頼主。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会主礼拝堂のフレスコ画もトルナブオーニ依頼のギルランダイオ工房作。若木ミケランジェロの筆跡が残ると言われている。 #フィレンツェ #イタリア #ルネサンス #西洋美術史 #メディチ家 #ギルランダイオ #ミケランジェロ #美術館 #美術館巡り #イタリア旅行 #イタリア観光 #15世紀 #1400年代 #ウフィツィ美術館 #遠近法

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ボッティチェリの出世作。 ガスパーレ・ラマの依頼で制作。メディチ家が登場人物として全員集合している。三博士がそれぞれフィレンツェの祖と言われた老コジモ、長男のピエロ、次男のジョヴァンニ。右の黒い服に身を包んだ男性がピエロの息子ロレンツォ豪華王。画面左の赤い服の男性かその弟のジュリアーノ(多説あり)。ジュリアーノにもたれかかるのが詩人ポリツィアーノ、その隣が哲学者ピーコ・デッラ・ミランドラ。 東方三博士の礼拝はフィレンツェでよく描かれた画題だが、この作品で特徴的なのはローマの廃墟が背景となっていること、即ちローマ時代に回帰しようとしたルネサンスの作品であることがわかる。 登場人物は全員がメディチ家に関わる実在の人物。依頼主ラマが当時フィレンツェ最大勢力であったメディチ家との関連を強調したい意向が表れている。 右端の黄色のマントを着た人物が作品を描いたボッティチェリ。彼の残っている自画像はこの作品のみ。彼の自信が見て取れる。 この作品が高く評価され、ボッティチェリはローマのシスティナ礼拝堂の壁画を手掛けることになる。彼が唯一故郷フィレンツェを離れて仕事をした期間。 大好きなボッティチェリ。何度この絵の前で立ち止まったか数えきれない。 #フィレンツェ #イタリア #ボッティチェリ #ウフィツィ美術館 #美術鑑賞 #美術館巡り #ルネサンス #西洋美術史

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