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原美術館

お盆大・大・4連休祭り最終日は、
品川にある原美術館に行ってきました。

まえまえから行きたいなーと思っていて、
ふと思い立って地図も持たずに行ってきました。

御殿山のどこかにあるということは知っていたので、
品川駅を出て延々、右側に開東閣の黒っぽい壁を見ながら歩く。
ちなみに開東閣は三菱財閥が持っている洋館で、
古い建物フェチとしてはそそるのだけども
一般非公開…残念!


原美術館は、閑静な住宅街の中にあります。
建物のかんじは、バルセロナのミロ美術館に近い。

原美術館2

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今日はたまたま「束芋」というアーティストの展示をしていました。
アニメーションのような表現手法で、
世の中を痛烈に批判しています。
かなりやりたい放題で見てて気持ちよかったな。
ちょっとシュールだったり、グロかったりもしたけど、
ひっかかりどころのないものなんて
つまらないもんね。

個人的には、「真夜中の海」という作品がお気に入りでした。
何度も見に行っちゃった。
床一面にスクリーンを張って、
部屋を暗くして、
海のアニメーションを映し出します。
それを2階の高いところから見下ろすの。
とても綺麗。
音響も、ちゃんと波の音で。
空調で室温をかなり下げてあるので、
部屋に入った瞬間本当に海に来たような錯覚に陥ります。
実は、綺麗なだけじゃぜんぜんないのだけど、
それは実際行った人のおたのしみ。


束芋は、ぱっと見では私が選ばなそうな展示だったので、
飛び込みで行ってみて本当に良かった。
8月27日までです。



原美術館、とてもいい美術館でした。
お盆だったこともあって、少し混んでいたのが残念。
美術館は散歩するところなのです。
難しい顔するとこじゃなく。
人が多くて、散歩はさすがに無理だったなあ。
中庭の彫刻も、ぶらぶらさわったりしたかったけど、
庭に面したカフェに沢山お客さんがいたので
遠慮しました。

こんどは、すいてるとき、また来よう。


ちなみに2階のドアからルーフに出られて、
そこが昼寝に良さそうだった。

すいてるときすいてるとき…

原美術館

http://www.haramuseum.or.jp/

お盆じゃなくても

カッコよ過ぎ。
Riverがお気に入り。

andworld

hmv ACIDMAN andworld
http://www.toshiba-emi.co.jp/acidman/

お盆といえば-2

jivaも忘れちゃいけないよ。

sun and moon
jiva「sun&moon」

前出Lucyのけだるい感とは打って変わって、
こちらは爽快なブラジリアン・ソウル!
キーチューンである「Love Chooses Lovers」
の清々しさといったら!

あー夏でよかった!!

hmv jiva 「sun&moon」

お盆といえば

カレーだね☆…ではなく。
(袋叩き)

マジレスすると、
なぜハウス食品は
「おせちもいいけどカレーもね☆」
シリーズを盆にもやらないのだろうか。
結構イケると思うが(何が)。
あの偉大なるマンネリCM、
しかし何故かあれを目にすると
俄然カレーが食べたくなるわけだ。
思うつぼ。
つうか十分効いてるじゃんね。
さらにえなり君だと効果倍増、という闇。

ナンシー関的脱線はここまでにしよか。

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お盆の時期に、
必ず聞きたくなるのがLucinda Williams

essence
 Lucinda Williams「ESSENCE」

彼女のけだるい感じの声が、
真夏のうだる頃(およそ2時くらい)、
うちわ片手にひっくりかえって
昼寝するのに向いている。


ジャンルでいくと
カントリーに分類されるらしい。
土埃とテンガロンハット、
こだまする銃声と、
保安官の星バッヂ、
そしてのび太。
の、のび太?

どうも、
今日は脱線するな。
どうでもよくなってきた。
お盆4連休最終日でした~

say yes

elliott smith を知ったのは、
映画「アメリカン・ビューティー」のエンディングで
彼のカヴァーしたthe beatlesの名曲
「BECAUSE」
を聞いてからだった。

americanbeauty

大学の授業をさぼって行った映画館で、
まわりは誰もいなくて、
圧倒的な音量と
透き通った歌声に、
鳥肌が立ったのだった。


 I'm in love 
 with the world 
 through the eyes
 of a girl
 who's still around
 the morning after
 

elliot smithの歌声を形容することは難しい。
とにかく透き通っていて、
何に近いだろう。
冬の晴れた日の
光のかんじが夏とはまた違って、
すこし角度と距離をつけて差してくるような、
薄くて繊細な印象を受ける。


  we broke up
  a month ago
  and I grew up
  I didn't know
  I'd be around
  the morning after


夏のそれより
ずっと弱いはずなのに、
なんとなく
目を細めてしまうような
冬の太陽。
そしてそれが
冷たい空気を通して
少しだけほほを暖めるのが
わかる。


  It's always been
  wait and see
  a happy day
  and then you pay
  and feel like shit
  the morning after


それと同時に、
なぜかはよく分からないのだけど
何かがつよく琴線に触れる。
押し込めてた感情が勝手に出てきてしまう。
景色がぶわっと広がるよう。


  but now I feel
  changed around
  and instead
  of falling down
  I'm standing up
  the morning after


なんというか、
elliottの音楽はごく個人的な感じがして、
いや音楽はもともと個人的なものだけども、
彼は彼自身のために
歌を歌っていて、
それを聞いてる私たちは
たまたまそこに居合わせていて、
彼の歌は彼のもので、
彼がとても自分と向き合っているので
私も自分と向き合ってしまう、
そんな感じがする。


  situations get fucked up
  and turned around
  sooner or later

  and I could be
  another fool
  or an exception
  to the rule
  you tell me
  the morning after


真冬がもうすぐそこで、
薄いひかりが差していて
空気は冷たく引き締まった日に
思考は研ぎ澄まされていて、
何かの拍子に
急に泣きたいような気分になるのに
それは似てる。


  crooked spin can't come to rest
  I'm damaged bad at best
  she'll decide
  what she wants


ものすごーく勝手に解釈すると、
elliott smithが好きだなんて
たぶん暗い人なんだけど(おっと失礼!)
誰もがそういう影の部分を持っていて、
できればそれを誰にも知られないように抱えているのを
elliottに歌われてしまって、
しかもそれは透き通るような歌声で、
ああ出してもいんだな
ずっと隠してたこの気持ちは
本当はこんなに綺麗に歌われるのを
待ってたんだな
って救われた気分になるんよ。

だから、
elliottの歌は
きれいだけどちょっと悲しい感じがして
でもふっきれたような
清々しさも残るんだ。


  I'll probably be the last to know
  no-one says until it shows
  and you see how it is
  they want you or they don't
  say yes




引用した歌詞は、
インディーズ最後のアルバム
「either/or」に収録の「say yes」
※武田鉄矢とは何ら関係ございません。
either/or
towerrecord either/or

ちなみに、この「either/or」収録の楽曲の多くが
映画「グッドウィルハンティング」の劇中使用されています。
また同映画のエンディング「Miss Misery」は、
elliottメジャー初のアルバム「XO」(kiss&hugの意)
の日本版に収録されています。
XO