何も言わないから(のに?)伝わること

ジャージの二人が映画化される、ということで
読み返しています。
読み返して思うのは、
初めて読んだときのほうが、自分のなかにしみ込んできてたなあ…と。
今は、どうしても主人公が堺雅人で出てきてしまう笑。
映画化に当たって、
ウェブサイトの中村義洋監督のインタビューを読みました。
この親子って大事なことは何も言わないんですよね。(中略)
世の中には何でも話し合う気味悪いくらい健全な家族もいると思いますけど、
人とのつき合い方や家族とのつき合い方の距離感が
僕にとってはかなりリアルなところに共感できたんです。
あー本当にそうですね。
長嶋有さんって、人と人との距離がちょっと遠くてもどかしいような
でも自分はちょっとさみしいだけで平和、みたいな感覚を描くのが
とても上手と思います。
少し前に長嶋作品にハマったときは、
自分もちょっと距離のとり方が遠いのに苦しんでたりして、
近づくことがいいことみたいに思ってたけど、
ここ最近は、遠いことが居心地がいい人もいるんだなという
自分以外の人の感覚を想像する余裕(というか諦め?)
がでてきたかも。
すべてを言葉にして伝えたかった頃から、
変わってきた気がする。
もう遅いけど、あのとき言葉じゃ伝わらなかった理由が
今ならちょっとわかったり。

ジャージの二人
長嶋有公式サイト
ちなみに公式サイトの略歴がネタの宝庫でにやけます。
だいたいさ、俳号がブルボン小林ってさ、爆笑。
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長嶋有
















