横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道 -88ページ目

横浜の香り教室 平安の香りと親しむ平安朝香道

東急電鉄日吉駅3分にある平安の香りを創り楽しむ教室です。平安時代、貴族や「源氏物語」の主人公光源氏がたしなんだ香り創りや楽しみ方をご紹介。(by平安朝香道 朝倉涼香)

●正倉院の宝物の香木(蘭奢侍)って

   こんなに大きかったんですね。 

   東京国立博物館 正倉院展に行ってきました

 

ご訪問ありがとうございます

朝倉涼香です

 

上野の東京国立博物館で

   天皇陛下の御即位を記念し

    正倉院の宝物を中心とした

     飛鳥・奈良時代の造形文化に焦点を当てた

      特別展が開催されています。

 

2019年10月14日(月)~11月14日月) 前期

      11月6日水)~11月24日(日)  後期

初日を避けて行って参りました。

 

 

上野駅から博物館までの上野の森には

大きな木が多く、台風のためか

枝分かれする所からもぎ取られ

上部が無残に横たわっていました。

 

 

銀杏の実がはじけて、独特な秋の香りがそこかしこに漂っています

 

  奈良に比べたらとても静かで目立ちません

 

                正倉院展を開催している 平成館

 

正倉院宝物と法隆寺献納宝物という

日本を代表する文化財が

これほどの規模で同時に公開されたことは

過去に例がないそうです。

 

以前、奈良の国立博物館に行った折には

長蛇の列で入館も危ぶまれましたが、

今回は、平日で台風の後だったからか

じっくりと鑑賞できました。

 

代表展示物を重点的に鑑賞して1時間少々

じっくり回ると2時間以上要します。

 

1260年以上に渡って約9000件の宝物を

守り伝えてきた正倉院から宝物43点が展示されています。

 

写真で知っているだけで見る機会のなかった

螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんびわ)や

黄熟香(おうじゅくこう)

を目の前で見ることができました。

 

  明治時代に制作されたレプリカの螺鈿紫檀五弦琵琶

                      (写真撮影可でした)

 

黄熟香は別名蘭奢侍(らんじゃたい)

と呼ばれその芳香ゆえに

足利義政、織田信長、明治天皇等に切り取られ

その削った跡が残っています。

 

切り取りたくなるほどの芳香とは

どのような香りだったのでしょうか?

未だに香りを放っているそうですから

聞いてみたいものです。

ガラスの向こうでは香りは届きませんよね。

 

写真で見た香木とは違って

とても大きなものでした。

両手を広げたくらいはありましたよ。

(約1.5mだそうです)

 

その他の香木は沈水香と白檀香がありました。

香を焚く薫炉、香合など香関連の宝物も

数多く展示されていました。

 

長年の願いが叶って良かった~

また来月には入れ替わりがありますので

行ってみようと思っています。

 

秋のステキな一日でした。

 

「源氏物語」にも「岸辺のアルバム」にもハラハラドキドキの不倫

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

昨日は、台風一過で抜けるような青空が拡がっていました。

それでも、川の増水による川の氾濫や

土砂災害に引き続き警戒しなければいけません。

被災した方には、心よりお見舞い申し上げます。

被害が拡大しないように祈るのみです。

 

 

 

若い方はご存じないと思いますが、

数十年前のテレビドラマ「岸辺のアルバム」が

思い起こされてしまいました。

 

多摩川の岸辺に建つマイホームが、

台風の後、激しく流れる川の水に

瞬く間に崩れ流されて行く映像。

それは現実の映像でした。

 

4人家族の主婦(八千草薫)がまさかの不倫です。

とても衝撃的でした。

ドラマのストーリーと

マイホームが濁流に押し流される場面が

重なっていました。

 

いつも通過する多摩川という

身近な場所であること、

それで今もしっかり記憶しているのだと思います。

 

我が家も先週末から台風に備えて

庭の危険なものを撤去したり、

昨日は後片づけに追われてしまいました。

 

気を取り直して

平安朝香道の今月のお稽古は

「源氏物語」より「紅葉賀」(もみじのが)です。

 

紅葉の季節にはまだまだ早いのですが、

そろそろ生徒さんには構想を練って

創作に取りかかって頂かなければ

と思います。

 

どの部分を切り取ってくださいますでしょうか

毎回、とても楽しみにしております。

 

ところで「源氏物語」では「紅葉賀」について

次のように述べられています。

 

桐壺帝(光源氏の父)の朱雀院への行幸(ぎょうこう)が、

神無月(かんなづき)の十日に決まりました。

行幸に参加できない後宮(こうきゅう・皇后らが住むところ)

の女性たち(藤壺たち)のために

今回は特別に、帝の前で試楽(リハーサル)が行われました。 

 

光源氏が帝と帝の女御で光源氏の義理の母の藤壺

の前で舞楽を舞います。

実はこの時藤壺は源氏の子を宿しています。

 

 

源氏の正妻葵の兄である頭中条(とうのちゅうじょう)

と「青海波」の舞を舞う場面がクライマックスとなります。

 

なんと言うことでしょう!

光源氏の胸中は?

藤壺女御の胸中は?

 

古典の世界とはいえ読む方もハラハラ、ドキドキなのです。

 

紫式部は当日の描写もさることながら、

リハーサルの日の二人の胸中が

透けて見えるような筆致。

 

居合わせたもの皆涙するのですから

その舞楽の凄さが想像を絶するものなのです。

 

薫物(様々な香をはちみつで練り合わせ丸薬状としたもの)

で表現するにはどのようにしたらよいのでしょう。

 

どこを取っても興味深い薫物が出来そうですね。

 

 

今月のお稽古

平安の薫物を聞香なさりたい方は

10月26日(土)午後1時30分より

お稽古をいたします。

 

お稽古場

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

※こちらからどうぞ。

ダウン

お問い合わせ

 

※ご入会希望の場合は下記からどうぞ

ダウン

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紫式部は知っていた! 萩の香り

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

昨日も日中は日が照ると真夏のような暑さでした。

少し日陰に入ると、吹く風に秋の気配がしました。

 

今日はとても涼しく、肌寒くさえ感じます。

 

                                                                           ハギ

秋風に枝垂れた萩の花が揺れる風情は

想い人に寄せる揺れる想い?

恥じらいの中に秘めたエネルギーがありそうです。

言葉に表せないものが・・・

 

華やかな派手さはありませんが、

日本人の感性をそそる植物なのでしょう。

 

秋の七草でお馴染みの萩は、

日本古来の植物で

万葉集には141首詠まれ、

最も多く詠まれた草花です。

 

                                  萩の花

もちろん「源氏物語」にも萩が登場

万葉時代も平安時代も日本人は秋の草花が大好きです。

 

「源氏物語」の中でも、秋の情景として萩を表したり

萩を折り込む歌を詠んだりしています。

 

ここで少々疑問に感じることがあります。

 

萩の花には香りがないのでしょうか?

 

紫式部は

薫物(様々な香をはちみつで練って合わせ、丸薬状にしたもの)や

空薫物(そらだきもの・薫物を香炉で焚いて、空間に燻らせるもの。今のルームフレグランス)

花の香りなど

香りについてはさりげなく、かなり細かく表現していますが

萩の花の香りには触れていません。

 

我が家に咲いた萩の花は多分ミヤギノハギだと思います。

採ってその香りを試してみましたが

無臭とまでは言えない微かな香りがしました。

少々いやな香りです。

 

よい香りがすると思われる方もいらっしゃるようです。

香りの感じ方も千差万別ですので・・・

 

紫式部も匂宮(今上帝の第三皇子。母は明石の中宮)を

介して

香り大好きな匂宮が

藤袴は手折ったけれど、

萩には目もくれなかったことを書いています。

 

無臭であったからなのか

微香であったからなのかは知る術もありません。

 

紫式部は知っていた!

萩の花には手折るほどの香りがなかったことを・・・

 

 

香りは不快な香りでも

合香(ブレンド)した時に思わぬ芳香に

変化することがあります。

 

萩の花もひょっとしたら

芳香に生まれ変わるかもしれません。

 

 

今月のお稽古

平安の薫物を聞香なさりたい方は

10月26日(土)午後1時30分より

お稽古をいたします。

 

お稽古場

東急東横線日吉駅下車徒歩3分

詳しくはお問い合わせ下さい。

 

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逝ってしまった愛猫への供養の香

 虹の橋のたもとまで届きますように!

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

皆様は、ワンちゃんやネコちゃんなどと

一緒に過ごされたことがおありでしょうか?

 

我が家ではたくさんのペットと暮らしました。

犬や猫はもちろん

かぶと虫、金魚

ウサギにハムスター

カメにインコ等々です。

子供にとってとても良い友達でした。

 

最近はネコだけです。

 

年月が経つのは早いものです。

我が家の長男ニャン子が虹の橋に旅立って

一昨日で10年でした。

 

 

そしてこのブログが中断したのは

妹ニャン子が虹の橋に旅立った時です。

(「虹の橋」とは天国の手前にある所で、亡くなった動物たちが楽しく遊んでいられる場所。

虹の橋のたもとで愛する飼い主と会える日を待っているのだそうです。作者不詳の伝説だそう)

 

 

いつもそばにいて離れないペットはもう家族の一員。

不思議ですが、

父が他界した時よりも悲しみが深く長く続きました。

 

いろいろな事がありました。

趣味のはちみつに夢中になり

平安朝香道の薫物に没頭し、

少しずつ視界が明るくなって

少しずつ心が軽くなって行ったのです。

薫物作りだけでなく

時が解決してくれたのでしょう。

 

一昨日は長男ニャン子の命日だったので

菊のお花をあげて

供養の香を焚きました。


 

とても香りの好きなニャン子でした。

香りのあるお花を飾るとどこからともなくやってきて

クンクン香りを嗅いでいました。

 

フリージアやスイセンのお花に近づいて

うっかりしているとムシャムシャ食べそうでした。

猫が食べると危険なお花もあるので

夜寝る時には別の部屋に移動したものです。

 

フレグランスも大好き。

私が着けているとクンクン嗅ぎ回って

髪の内側に潜ってくるほどでした。

 

そのようなニャン子でしたから

いつかお花の香りを写した香を作って

供えるつもりだったのです。

 

以前に作った薫物の供養香です。

お花の香りを感じてくれるでしょうか?

 

 

天空まで届きそうな香りは

私と天空の彼方にいる人や動物を繋ぐ

  携帯電話

 そう思っています。 

 

 モシモシ

   元気にしてる? 

  脚は治った?

 妹ニャン子は元気?

  あまり追い回さないでね。

 

なんてね音譜

声にこそ出しませんが

心の中でつぶやいています。

 

絹の手触りの

シルバーグレーの次男ニャン子の背中を撫でながら・・・

 

お線香も焚きますが、2、3年前から次男ニャン子は

アレルギーなのです。

 

お線香の煙や埃がだめ。

寒暖の差で

クシャミが出ます。

おまけに花粉症です。

人間並みのアレルギーの持ち主です。

 

ですから、薫物で供養するのです。

 

最近ではお線香も煙の少ないものが販売されています。

でもやはり薫物が良いようです。

 

身近な方のご供養やペットの供養にと

供養の薫物を作られる生徒さんもいらっしゃいます。

 

薫物の香りに載せて

生徒さんの心の声が

    虹の橋のたもとまで届きますように虹

 

そう願っております。

 

秋の香りは菊の香り「菊花」

 

ご訪問ありがとうございます

平安朝香道の朝倉涼香です

 

日中はまだまだ暑いです。

昨日は結構暑かったですね。

気温の差が激しいので体調に気をつけないと!

 

日中暑いとはいえ、少しずつ秋の気配がしています。

 

 

今月の課題は「菊花」で秋の薫物

(様々な香をブレンドして蜂蜜で練り、丸薬状にしたもの)でした。

菊の香りを模した香です。

 

今は、菊の花は1年中お花屋さんで買えますが、

路地に咲く菊の花は10月から11月です。

 

我が家の菊は、雑草取りで色々な草を刈ってしまい、

今年は咲いてくれるかどうかわからなくなっています。

 

ところで菊の花っていつごろから日本にあるのでしょう?

 

菊の原産は中国大陸で、

日本には奈良時代以降に渡来したとされています。

 

「日本書紀」には685年9月9日

天武天皇が旧宮(ふるみや)の安殿(あんどの)の広庭で宴を催された。(菊の宴)

この日皇太子以下忍壁皇子(おさかべのみこ)に至る誰も彼もが

布を賜った。

 

とあります。

翌年9月9日に天武天皇が崩御。

それからしばらく菊の宴は催されず、

平安時代、平城天皇大同2年(807)に

菊花の宴として復活したということです。

 

平安時代より前の

白鳳時代にはすでに菊があり

宴が催されていた。

と言うことなのです。

 

菊の渡来と同時に中国での

重陽の日に菊酒を飲み

菊の花に不老長寿を願う習慣も

日本で行われるようになったのです。

 

現在は重陽の節句(ちょうようのせっく)

として親しまれていますが

重陽とは

 

9月9日は陽(奇数)が重なる日で

奇数の中でも一番大きな数字が重なる意味で

重陽と呼ばれます。

 

日本でも菊は不老長寿の花とされ

旧暦9月9日には菊の宴が催されました。

 

平安時代には宮中で行われた

「菊の被綿」(きくのきせわた)があります。

重陽の節句前夜8日に、菊の花の上に真綿をかぶせ

夜露で菊の香を移しその真綿で身体を祓い

無病息災と不老長寿を願いました。

 

その後江戸時代には菊の花に様々な品種が生まれました。

今ではごく身近な花ですが、

菊には古い歴史があるのですね。

 

長くなりましたが

その菊の香りを写した薫物「菊花」が

今月の課題だったのです。

 

目を止める、いえ鼻を止めるほどの華やかな香り

ではありませんがしっとりと落ち着いた

秋を思わせる薫物です。

 

ほとんどの方は好きな香りとおっしゃいます。

菊の香りを写しているかどうかは

お一人お一人の感じ方ですので・・・

 

1年は瞬く間に過ぎてしまいます。

来月は皆様お楽しみの「源氏合わせ」となります。