晩秋の匂いがしています
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
昨日はまさに
朔風払葉(さくふうはをはらう)
北風が木の葉を吹き飛ばす
そのような日でした。
訳もなく物悲しく
心の中を北風が何度も
吹き抜けていくような・・・
昼間の日射しは
晩秋とは思えない温かさ
ですが
陽が陰ったり
西の空に紅差すころ
晩秋を実感するこの頃なのです。
慶應大学日吉キャンパスの
銀杏並木もすっかり黄色に色づいて
葉も散っていました。
これから強風の予報ですので
かなり散ってしまうかも。
一昨日は
小雨に濡れた
落ち葉の吹き溜まりから
冬の匂いがするような
そのような日でした。
「薫物」の中で
晩秋の香りは
その名の通り
「落葉・らくよう」なのです。
発案者は何をイメージして
「落葉」を調合したのでしょう?
千二百年ほど前
人は何を感じ、何を思い
「落葉」をどの様に表現したかったのか?
昭和、平成、令和
と生きて来た私たちと
想いはそれほど変わらないように
思うのです。
このような日には
暖かなお部屋で
「薫物」を聞くのが一番。
一日の疲れを
薫香が癒してくれます。



