香り文化がやってきた
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
今日も暑いですね
今日から9月です
9月になると
そう
元気よく話しかけてきたのは
我が家の古いエアコン
ええっ
と思いながらも
ちょっと元気になりそう
毎日暑いですが
私も
薫物(たきもの)
薫物(たきもの)
と耳障りに発します
薫物ってな~に?
唐招提寺の開基は鑑真
始まりは平安時代
宮廷の人々は
香を暮らしの中に溶け込ませ
日々の心を和やかに
彩っていました。
その香りの源となったのは
はるか奈良時代
唐からの僧鑑真が携えて来た
丸薬や様々な香料でした。
薬として伝わった香が
やがて香りそのものを楽しむ
薫物へと姿を変え
平安の雅な文化を育んできたのです。
薫物は香木を焚くものでなく
香料の粉を合わせ仕立てるもの。
香りには四季の移ろいや
心の趣を託すことができ
源氏物語や枕草子
その他の古典にも登場します。
薫物は薫いて愉しみます
空間に放たれれば
ルームフレグランス
衣に移せば
香水の役目
手紙に移せば
香りのお便り
口に入れ飲んで
口臭や体臭を消す消臭剤
時にはお薬
何て凄い
これが
平安時代の
薫物
なんです。
平安朝香道では
薫物を作り
皆様で楽しんでおります。
香りのする植物を
細かく刻み時間をかけて
粉状にし
ハチミツをつなぎとして
小さなお団子にします。
それが
薫物
なのです
間接的に熱を加えると
とても良い香りが・・・
唐より鑑真が携えていらした
そのおかげで
平安時代の香り文化は
香水以上と言っても
過言ではないほどに
大きなものとなっていったのです。
古の日本に
これほどの高度な文化が
存在したことは驚きです。
その時代を
体で感じ
心で感じることができる。
私たち日本人は
とても素晴らしい文化を
持っているのです。