●香りが人を引き寄せる②
女君はどこに?
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
どこから流れてくるのか
淡い香りが庭中を被っています。
香りの在り処は
白のアーマンディーと
染井吉野に紅さしたような
ピンクのアーマンディー
強健なクレマチスです。
金木犀まで届いています。
目を離していると
直ぐにお互いに絡み合って
頂上を超えて
キンモクセイの木を這い上がっています。
ちょっと手入れが大変
ほのかに香りを放ち
その存在を知らせる花々。
花のような香りの現代の女君たち
街の中に結構いらっしゃるのです。
タクシーの順番待ちで
私の二つか三つ前に並んでいらした
妙齢のご婦人でした。
それほど若い方ではありませんでしたが
お着物を召して
楚々とした感じがとても印象的で・・・
お茶会の帰り?
何かしらのお集まり?
ともかくとても後ろ姿の美しい方でした。
間違いなくその方から
甘さも程々とても優しい香りでした。
フレグランスではなく
今思うとお着物に
香を薫き染めていらしたのでしょう。
相手の声も顔もわからず
思わず
もっとおそばに!
そう思ってしまいました。
現代の女君ですね。
平安の時代なら
必ず歌を送る殿方がいたはずです。
声や顔、素性が分からなくても
香りで後をつけたくなる
香りってなんでもないようですが
とても重要なんですね。
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