●香りが人をひきよせる
姫君はどこに?①
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
春ですね
近隣の小学校の桜は満開
あちらこちらで新芽が芽吹き
香るお花も少しずつ移り変わっています。
春まだ浅い頃に咲く
蝋梅に沈丁花
水仙に梅
木蓮
今真っ盛りなのはクレマチスの
白いアーマンディーと
ピンクのアーマンディーです。
どのお花も微かな香りで
人を引き寄せます。
その在りかを知りたくて
香りのある方へある方へと
引き寄せられて行くことって
ありますよね(私だけ?)
お花だけでなく人からも
なんとも言えない良い香りがしたら
いつの間にか私は
引き寄せられていきます。
滅多に出会うことはありませんが
「どうかお名前を!」
お名前って言っても
着けている香水とか香料のことです。
思わず
そう声をかけたくなる方
今までに何人か出会いました。
すれ違ったり
私の前に並んでいる方から
フッと香ってくるのです。
昔々は高校の英語の先生で
近くにいらっしゃると
フワ~ッ
と良い香りがして来ました。
先生がそばを通るたび
クンクン
していました。
とても良い香りでしたから
いつかお尋ねしようと思っていましたが
そのまま卒業を迎えてしまいました。
何年か後、同窓会でお目にかかった折に
お尋ねしました。
「先生はいつも良い香りでしたけど
何を着けていらっしゃったのですか?」
先生は
「フフッ」
と笑われて、香料の名前は
教えて下さいませんでした。
一言
「インドのものよ」
とおっしゃっただけでした。
その後亡くなられたので
とうとうその香の名前は判らないまま
今思うと肌に塗る香料だったのでは
と思います。(塗香・ずこう))
ほのかに香るとっても素敵な香り
いつかまた出会えるかもしれません。
平安時代
光源氏が人を引き寄せた香りは
衣に薫き染めた香りです。
衣香(えこう)または薫衣香(くのえこう)
と呼ばれています。
人を引き寄せる香りって
人それぞれですが
作れたら楽しいですね。