●今年初めての和の香りの薫物はどのような香り?
ご訪問ありがとうございます
平安朝香道の朝倉涼香です
今年最初の薫物はどのような香りでしょうか?
やはりこの季節にふさわしい薫物を
今月の課題にいたしました。
「薫集類抄(くんしゅうるいしょう)」に
最も数多く方(香の分量、レシピ)が記載されているのが
「黒方(くろぼう)」です。
春夏秋冬と季節ごとに分類された薫物(六種の薫物)の中でも
とても重要な薫物なのです。
「黒方」は季節にすると冬の香である前に
大切な行事や儀式の折に焚かれた薫物
としてとても大切な香なのです。
そして先月は「黒方」の中でも六種の薫物の
最も基本となる閑院左大臣の「黒方」の薫物でした。
閑院左大臣は藤原冬嗣(ふじわらふゆつぐ)で
私邸が閑院と呼ばれていたことによります。
当道平安朝香道の祖が冬嗣なのです。
藤原冬嗣は、平安初期に歌人で
我が国最初の香道家であり
我が国最初の茶道グループの一員で
文化人として知られていました。
今月の香もその「黒方」ですが
創作者は別の方です。
さて冬嗣の薫物と皆様が
どのように違い
どのように感じ取るのか
「薫物」の焚き比べとなります。
以前にもお伝えしたように
「薫物作りはカレー作り」(和の香料とハーブ&スパイス)
と同じように
使う香材で様々な「薫物」が出来上がります。
各家庭独自のカレーと同じなのです。
お隣のお家のカレーは?
お向かいのお宅のカレーは?
「薫物」を難しく考えずに
「どんなカレーができるかな?」
それで良いのです。
基礎の方(レシピ)がわかってくれば
次はご自分独自の方(ほう)を作ることが出来ます。
「あの方素敵な香り![]()
さりげなく香るけど何をつけていらっしゃるの?」
早くそうなれば嬉しいですね。
香水の香りは
はっきりと自己主張をしていますが
薫物の香りは
さりげなく自己主張をしています。
日本文化と西洋文化の違いを良く表している
そのように思います。
今月のお稽古はご要望にお答えして
4週目に3日取りました。
今年から土曜日も加わりました。
1月22日(水)午後3時半より
1月24日(金)午後5時より
1月25日(土)午後1時半より
3日間の中でご都合のよい日をお選び下さい。
お待ちしております。
お稽古場
東急東横線日吉駅下車徒歩3分
詳しくはお問い合わせ下さい。
※こちらからどうぞ。
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※ご入会希望の場合は下記からどうぞ
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