5月9日の朝日新聞の夕刊です。
ミツバチの写真と大きなタイトルに驚いてしまいました。
農薬からミツバチ守れ
大量死の謎 解明進む
2000年半ば頃から、日本だけでなく世界中でミツバチの大量死や巣からの逃去が報告されていました。
原因について環境汚染や蜜源の減少、ミツバチの病気や農薬などによる複合的な物とされてきました。
農薬が怪しいとは再三言われていましたが・・・。
ミツバチの大量死の謎が解明されてきたなんて、よかったです
2012年3月に米科学誌サイエンス電子版に掲載されたのは
ハチが直ぐには死なない程度のネオニコチノイド系農薬をえさに混ぜて食べさせると、巣に戻る働きバチは大量に減った。
こんな論文だそうです。
6月にはハーバード大でも、ネオニコチノイド系農薬の長期的な影響を明らかにした研究結果を発表する模様。
日本でも2005年と2006年に岩手でミツバチが大量死しました。
原因を調べてみると、カメムシを駆除するためにネオニコチノイドを散布していたことが分かりました。
2009年に農薬が原因で死んだとされるミツバチの九割以上、弱ったミツバチの七割近くからネオニコチノイド系農薬が検出されたということです。
岩手県の藤原養蜂場の藤原誠太氏は、ネオニコチノイド系農薬を世界的に禁止すべく世界の養蜂家と情報交換をしながら禁止に向けて活動中だそうです。
原因がはっきりしてくれば対処方法も確実なものになります。
農薬を使わなければいけないのは、虫食いのない真っ白なお米を食べたいと要望する消費者にも原因があると玉川大学ミツバチ科学研究センターの中川純教授が語っていました。
私達消費者が正しい選択をしないと、ミツバチが減少し、消費する農作物も減少して自ら自分たち人間の首を絞めることになりかねないということです。