うちは中学受験敗退組です。

これから先のブログは公立中学に進学した息子が早慶を目指す体験記になります。

同じように公立中学から高校受験を目指す方の助けになれば幸いです。

 

我が家では、立教池袋中学と日大豊山中学の2校のみを受験し、そして不合格となりました。

前回のブログで書き忘れましたが、お世話になった栄光ゼミナールに結果報告をかねて退塾のご挨拶に伺った時、息子は先生に「高校受験は早慶を目指します!」と宣言していました。妻はとなりで「本気なの??」と思っていたそうです。

 

さて中学受験のしくじりで学んだことは次の2点でした。

1.早めに受験対策をしないと間に合わない。

2.ノウハウがある大手進学塾に通わせた方がいい。

 

息子が早慶付属高校を目指すのであれば、上記2点はとても大事だと考えました。

 

不合格の翌日には気持ちを入れ替え、進学塾選びを開始しました。資料を請求したり、見学に行き、サピックス中学部か、早稲田アカデミーに絞り込み、最終的にサピックスを選びました。単純に早稲アカよりもサピックスの方が通いやすかったからです。

 

中学に入っても水泳は続けますが、高校受験をメインにし、受験勉強に支障をきたす場合は休会、もしくは退会することにしました。中学では部活も入らず、サピックス中学部での勉強と宿題を第一優先と考えました。(今、ふりかえると早慶の合格を狙うのであれば、これくらいの感覚で臨まないと合格確率が低くなります。それくらい難易度が高いです。)

 

「中学は高校受験の予備校だと思った方がいい。」

中学入学前に息子にそう言いました。

 

息子も高校受験で立教以上の高校、つまり早慶の合格を勝ち取りたい気持ちが強く、そのためには何もかも犠牲にする覚悟はできていたと思います。

 

そうやって息子のリベンジ高校受験がスタートしました。

 

受験翌日、合否はスマホで確認します。

その日はとても晴れていました。

こういう大事な日は天候まで覚えているものですね。

 

息子は試験に手応えを感じていました。

妻も私も不安感よりも期待感が大きく、刻々と迫る発表時間を待っています。

 

時間になりました...。

妻は息子のとなりでスマホで合格発表のサイトを開き、受験番号を入力します。

息子が結果発表のボタンをタップします。

 

結果は...

 

残念ながら、不合格でした。

 

妻は画面を見ながら無言のまま呆然としています...。

息子はカラダをブルブルと震わせながらショックで固まり、

言葉も出ず、泣いています。

 

そんな彼を夫婦でぎゅっと抱きしめました。

 

同様に日大豊山の結果も「不合格」でした...。

 

小学生にとっての「不合格」はかなりの衝撃だと思います。まだまだ精神的に幼く、不合格の事実を受け止めきれません。母子にとってもかなりキツいです。

 

翌日から小学校に行くと「〇〇中学に合格した!」「僕は〇〇中学に決定!」とクラスメイトたちが嬉しそうに話していたそうです。それを聞いていた息子はかなり辛かっただろうなと思います。

 

中には希望校に落ちたのが引き金になり登校拒否、引きこもりになってしまった子がいました。その子は卒業式にも現れませんでした。その子のご家族とはお互いのこどもが幼い頃から付き合いがありましたが、それ以来、町で見かけることもなくなりました。

進学塾で、同じクラスの子と競い合いながら頑張っていたそうです。結果はライバルの子は合格し、その子は不合格となり、そのショックで立ち直れなかったと聞いています。今でもその子の家の近くを通るたびに「どうしているのかな?」と思い出します。おそらく引越ししたと思われます。

 

我が家の中学受験の敗因は何か...。水泳の選手コースの練習と受験勉強を両立させることに無理がありました。圧倒的に受験勉強の時間が少なく、受験の素人が家庭学習で立ち向かっても太刀打ちできませんでした。栄光ゼミナールにもっと早くから通わせていたら合格できたのかもしれません...。

でも精一杯、できる限りのことをやっての結果でしたので、まったく悔いはありませんでした。おそらく後悔の念というのは怠けていた時、やるべき時にやらなかった場合に湧き上がるのでしょう。そう思います。

 

息子の学力を底上げしてくれた栄光ゼミナールの先生には感謝しています。最後の挨拶に伺った際、息子は先生から「また高校受験で頑張ればいいんだよ。いつか君がこの塾で教える日が来ることを楽しみにしているよ。」と言ってもらいました。

 

そうやって我が家の中学受験は終了しました。

そして4月からママ友の間で悪評高い公立中学へ進学することが確定しました。

 

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このブログは2022年に書いたものを再度、読み返してリライトしています。

最近、来年の受験に向けて検索し、フォロアーになられた方にとってはキツい内容だったかもしれません。ですが、我が家にとって「中学受験」はこの結果で良かったのです。

その理由はこれから先、おいおい書いていきたいと思います。

 

受験する皆様のご武運を心よりお祈り申し上げます。

月日は流れ、小学六年生の夏になりました。

その年、世の中はコロナ禍の最中で、いつ感染し重篤に陥るかわからない不安がウイルス以上に蔓延していました。

 

息子は四年生から水泳のクラブ練と並行して四谷大塚の「予習シリーズ」を家庭学習してきましたが、さすがに限界を感じ、六年生の夏から栄光ゼミナールの個別指導に通い始めました。

そののおかげで、息子は立教池袋の過去問(算数・国語)の合格ラインを突破するレベルまでに仕上がり、明るい兆しが見えてきました。合格できるかもしれない!という期待感が高まります。やはり塾はこどもの能力をうまく引き出してくれます。

 

年が明け、あっという間に受験シーズンに突入しました。

 

第一志望である立教池袋中学(第二回試験/AO入試)、第二志望の日大豊山中学に願書を提出。両校とも落ちた場合は地元の公立中学校に進学する計画です。

 

コロナ禍による将来が見えない不安感なのか、この年、例年以上に大学付属中学の志願者が増え、立教池袋(第2回)の実質倍率は約10.5倍、日大豊山(第2回)の倍率は約6.6倍になりました。

 

受験日当日、家族3人で受験会場である立教池袋中学に向かいました。たくさんの子どもたちが正門をくぐり、校内に入っていきます。母子ともに中学受験は厳しい道のりでした。おそらく多くのご家庭がそうだったのではないかと思います。その結果はもうすぐ出ます。

 

受験が終わりました。

 

息子に「どうだった?」と聞くと「できたよ!合格したと思う!」とニコニコしながら答えてくれました。

 

そして翌日、ついに合格発表です。