月日は流れ、小学六年生の夏になりました。

その年、世の中はコロナ禍の最中で、いつ感染し重篤に陥るかわからない不安がウイルス以上に蔓延していました。

 

息子は四年生から水泳のクラブ練と並行して四谷大塚の「予習シリーズ」を家庭学習してきましたが、さすがに限界を感じ、六年生の夏から栄光ゼミナールの個別指導に通い始めました。

そののおかげで、息子は立教池袋の過去問(算数・国語)の合格ラインを突破するレベルまでに仕上がり、明るい兆しが見えてきました。合格できるかもしれない!という期待感が高まります。やはり塾はこどもの能力をうまく引き出してくれます。

 

年が明け、あっという間に受験シーズンに突入しました。

 

第一志望である立教池袋中学(第二回試験/AO入試)、第二志望の日大豊山中学に願書を提出。両校とも落ちた場合は地元の公立中学校に進学する計画です。

 

コロナ禍による将来が見えない不安感なのか、この年、例年以上に大学付属中学の志願者が増え、立教池袋(第2回)の実質倍率は約10.5倍、日大豊山(第2回)の倍率は約6.6倍になりました。

 

受験日当日、家族3人で受験会場である立教池袋中学に向かいました。たくさんの子どもたちが正門をくぐり、校内に入っていきます。母子ともに中学受験は厳しい道のりでした。おそらく多くのご家庭がそうだったのではないかと思います。その結果はもうすぐ出ます。

 

受験が終わりました。

 

息子に「どうだった?」と聞くと「できたよ!合格したと思う!」とニコニコしながら答えてくれました。

 

そして翌日、ついに合格発表です。