受験翌日、合否はスマホで確認します。

その日はとても晴れていました。

こういう大事な日は天候まで覚えているものですね。

 

息子は試験に手応えを感じていました。

妻も私も不安感よりも期待感が大きく、刻々と迫る発表時間を待っています。

 

時間になりました...。

妻は息子のとなりでスマホで合格発表のサイトを開き、受験番号を入力します。

息子が結果発表のボタンをタップします。

 

結果は...

 

残念ながら、不合格でした。

 

妻は画面を見ながら無言のまま呆然としています...。

息子はカラダをブルブルと震わせながらショックで固まり、

言葉も出ず、泣いています。

 

そんな彼を夫婦でぎゅっと抱きしめました。

 

同様に日大豊山の結果も「不合格」でした...。

 

小学生にとっての「不合格」はかなりの衝撃だと思います。まだまだ精神的に幼く、不合格の事実を受け止めきれません。母子にとってもかなりキツいです。

 

翌日から小学校に行くと「〇〇中学に合格した!」「僕は〇〇中学に決定!」とクラスメイトたちが嬉しそうに話していたそうです。それを聞いていた息子はかなり辛かっただろうなと思います。

 

中には希望校に落ちたのが引き金になり登校拒否、引きこもりになってしまった子がいました。その子は卒業式にも現れませんでした。その子のご家族とはお互いのこどもが幼い頃から付き合いがありましたが、それ以来、町で見かけることもなくなりました。

進学塾で、同じクラスの子と競い合いながら頑張っていたそうです。結果はライバルの子は合格し、その子は不合格となり、そのショックで立ち直れなかったと聞いています。今でもその子の家の近くを通るたびに「どうしているのかな?」と思い出します。おそらく引越ししたと思われます。

 

我が家の中学受験の敗因は何か...。水泳の選手コースの練習と受験勉強を両立させることに無理がありました。圧倒的に受験勉強の時間が少なく、受験の素人が家庭学習で立ち向かっても太刀打ちできませんでした。栄光ゼミナールにもっと早くから通わせていたら合格できたのかもしれません...。

でも精一杯、できる限りのことをやっての結果でしたので、まったく悔いはありませんでした。おそらく後悔の念というのは怠けていた時、やるべき時にやらなかった場合に湧き上がるのでしょう。そう思います。

 

息子の学力を底上げしてくれた栄光ゼミナールの先生には感謝しています。最後の挨拶に伺った際、息子は先生から「また高校受験で頑張ればいいんだよ。いつか君がこの塾で教える日が来ることを楽しみにしているよ。」と言ってもらいました。

 

そうやって我が家の中学受験は終了しました。

そして4月からママ友の間で悪評高い公立中学へ進学することが確定しました。

 

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このブログは2022年に書いたものを再度、読み返してリライトしています。

最近、来年の受験に向けて検索し、フォロアーになられた方にとってはキツい内容だったかもしれません。ですが、我が家にとって「中学受験」はこの結果で良かったのです。

その理由はこれから先、おいおい書いていきたいと思います。

 

受験する皆様のご武運を心よりお祈り申し上げます。