胆大小心録 その13
十三
儒者という人(中井履軒)も、また頑固になって「妖怪などはいない」と
翁(秋成の事)が霊物語をしたのを、後になって侮辱された。
「狐つきも癇症の者が気上りして『俺はどこの狐だ』と言わせるのだ。
人に憑くものがあるはずが無い」
と言った。
これは儒道の教えにこだわり過ぎて、思い違いをしているのだ。
狐も狸も人に憑く事はよく見る光景だ。
また、狐でも何でも、人に勝るのはこれらの天性である。
そして善悪邪正が無いのがその性質なのだ。
自分に有益なものは守り、害を及ぼすものには祟るのだ。
狼でさえよく恩返しをする事は日本書紀の欽明天皇の巻の始めに記されている。
神というのも同じ性質のように思われる。
よく信じるものには幸いをあたえ、祭祀を怠れば祟ることを考えてみよ。
仏と聖人はそれとは違う。元々人間だった為、人情に厚く、悪人でも罪を問わない。
この事が(自分の書く)「神代かたり」で言い足りれば、他に言うことは無い。
これは割と有名なエピソードですな。
中井履軒は高名な儒学者であり、古典研究の第一人者でもあったようです。
ちなみにこの条に関連する話が少し後にいくつか出てくるようです。
儒者という人(中井履軒)も、また頑固になって「妖怪などはいない」と
翁(秋成の事)が霊物語をしたのを、後になって侮辱された。
「狐つきも癇症の者が気上りして『俺はどこの狐だ』と言わせるのだ。
人に憑くものがあるはずが無い」
と言った。
これは儒道の教えにこだわり過ぎて、思い違いをしているのだ。
狐も狸も人に憑く事はよく見る光景だ。
また、狐でも何でも、人に勝るのはこれらの天性である。
そして善悪邪正が無いのがその性質なのだ。
自分に有益なものは守り、害を及ぼすものには祟るのだ。
狼でさえよく恩返しをする事は日本書紀の欽明天皇の巻の始めに記されている。
神というのも同じ性質のように思われる。
よく信じるものには幸いをあたえ、祭祀を怠れば祟ることを考えてみよ。
仏と聖人はそれとは違う。元々人間だった為、人情に厚く、悪人でも罪を問わない。
この事が(自分の書く)「神代かたり」で言い足りれば、他に言うことは無い。
これは割と有名なエピソードですな。
中井履軒は高名な儒学者であり、古典研究の第一人者でもあったようです。
ちなみにこの条に関連する話が少し後にいくつか出てくるようです。
胆大小心録 その12
十二
大器を持つ豊臣秀吉も、元より志が大きいわけでは無かった。
織田信長の前に畏まって、奉公を願った際に姓名を問われ、
元々仕えていた松下加兵衛の姓から木下と名乗り、
大名になった際に、姓を改めて羽柴となったのは、
柴田勝家と丹羽長秀の二人に憧れての事だ。
丹羽は配下になり、柴田は滅ぼされた事に思いを巡らせてみなさい。
この条は短くて簡単ですね。
秀吉の出世劇に関して述べただけのようです。
最近どうやらこのブログを見て下さっている人がいるらしいと気付きました。
いつもありがとうございます。
念の為書いておきますが、
ここで訳している内容は自分が適当にこじつけた物なので、
くれぐれも原文を忠実に訳しているとは思わないで下さい。
大筋には沿えていると思いますが
細かい間違いが山ほどあると思われますのでご注意を。
というわけで今後ともよろしくお願いします。
大器を持つ豊臣秀吉も、元より志が大きいわけでは無かった。
織田信長の前に畏まって、奉公を願った際に姓名を問われ、
元々仕えていた松下加兵衛の姓から木下と名乗り、
大名になった際に、姓を改めて羽柴となったのは、
柴田勝家と丹羽長秀の二人に憧れての事だ。
丹羽は配下になり、柴田は滅ぼされた事に思いを巡らせてみなさい。
この条は短くて簡単ですね。
秀吉の出世劇に関して述べただけのようです。
最近どうやらこのブログを見て下さっている人がいるらしいと気付きました。
いつもありがとうございます。
念の為書いておきますが、
ここで訳している内容は自分が適当にこじつけた物なので、
くれぐれも原文を忠実に訳しているとは思わないで下さい。
大筋には沿えていると思いますが
細かい間違いが山ほどあると思われますのでご注意を。
というわけで今後ともよろしくお願いします。
胆大小心録 その11
十一
勢いが弱まり、武士たち(幕府の事)もついに滅んだ。
明智光秀は織田信長の股肱の臣であったが、
失敗した際に森蘭丸に命じて強く打たせたが、
これを道理に合わない事と思い恨んで、反逆を企てて(信長を)殺した。
黄石公の軍法書に
「重く用いている者を辱めると、危険をもたらす」
と書いてある事が、信長に当てはまる。
明智光秀が本能寺の変で織田信長に叛いたというエピソードですな。
黄石公は中国の秦の時代の人物で、伝説的な人です。
漢を建国した高祖劉邦の軍師である張良に
軍略書「六韜」を授けたという逸話が有名です。
重職にある者は、その地位ゆえに自尊心が強く、
また、手勢を率いる権力を持っている事から
下位の者よりも扱いが難しいという事でしょう。
勢いが弱まり、武士たち(幕府の事)もついに滅んだ。
明智光秀は織田信長の股肱の臣であったが、
失敗した際に森蘭丸に命じて強く打たせたが、
これを道理に合わない事と思い恨んで、反逆を企てて(信長を)殺した。
黄石公の軍法書に
「重く用いている者を辱めると、危険をもたらす」
と書いてある事が、信長に当てはまる。
明智光秀が本能寺の変で織田信長に叛いたというエピソードですな。
黄石公は中国の秦の時代の人物で、伝説的な人です。
漢を建国した高祖劉邦の軍師である張良に
軍略書「六韜」を授けたという逸話が有名です。
重職にある者は、その地位ゆえに自尊心が強く、
また、手勢を率いる権力を持っている事から
下位の者よりも扱いが難しいという事でしょう。