海辺の紫陽花が咲いた

 

波音に揺れる青の吐息

 

月の光がその花びらに触れ

 

銀色の夢を編み始める

 

紫陽花は語る、海風に乗せて

 

過ぎ去った季節、愛の軌跡を

 

色彩は深く、心の奥底へ沈み

 

その影に自由の欠片が舞う

 

記憶の砂浜を歩むたび

 

矛盾の雫が足跡を濡らし

 

それでも紫陽花は咲き誇る

 

揺れ続ける魂を抱きしめるように

 

君の(ささや)きは夜の風に紛れ、

かすかに揺れる心を撫でていく。

その声に耳を傾ければ、

過ぎ去る時の気配がそっと忍び寄る。

やがて、さようならの言葉だけが静かに残り、

余韻となって胸に響く。 

 

 

 

愚かな私の思考は、矛盾などしていない。

ただ、想いがほんの

少しずれているだけなんだ。

君の手で、美しい形に修正してくれないか。

 

 

 

時には振り返ることも

必要ではないかと思うが、

私の過去は恥ずかしい生き方だった。

もう過去は修正できない。

梅雨は沈黙の涙、紫陽花はその証。

美は一瞬の幻影、儚さは予告された消滅、

虚しさは何より確かなもの。

世界は()れている。

 

 

雨に濡れるあやめ(・・・)、静かに揺れるその姿。

美しさは儚さとともにあり、

消えゆくものほど輝くのか。 

何故、人は去りゆくものに心を奪われるのだろう。

 

 

君への愛が有ったから私は此処にいるのか。

この存在に愛が有って欲しいと願うが、

感情だけだったのか。

人生は皮肉なものか、

皮肉なことが有るからこそ

人間は成長し、

その人生の奥深さを知る。

皮肉と捉えるか、

意味ある偶然なのか、

それは自身で決めろ!

 

 

 

 

耐えることが精神力だと言うならば、

私は笑ってやる。

苦しみを美徳とするなど、糞くらえだ。

武道は滑稽である。

 

 

 

 

私にとっての時間とは今なのだ、

現在なのだ、数分後のこと、

数時間後のこと、

明日のことを貴女(あなた)は知っているのか。

予知能力でも有るのか。

自分を愛せぬ者に、生は残酷だ。

好きになることは遥かに遠く、

それは果てなき試みにすぎない。 

だが、信じることならできる。

せめて、その微かな希望だけは捨てるな。 

 

 

 

 

人生の意味は自分で見つけるものだと思う、

しかし私には不可能らしい。

未だに自分に問う

「何故、生まれて来たのかと?」

 

 

 

 

それは君が決めた事、

こうなる事は予測出来たはず、

今さらどうする、どうしたい。

さあ考えろこれからを!

未来に向けてではなく、

絶望の中でなお歩むために。