海辺の紫陽花が咲いた

 

波音に揺れる青の吐息

 

月の光がその花びらに触れ

 

銀色の夢を編み始める

 

紫陽花は語る、海風に乗せて

 

過ぎ去った季節、愛の軌跡を

 

色彩は深く、心の奥底へ沈み

 

その影に自由の欠片が舞う

 

記憶の砂浜を歩むたび

 

矛盾の雫が足跡を濡らし

 

それでも紫陽花は咲き誇る

 

揺れ続ける魂を抱きしめるように