座席は1日目がアリーナF1ブロック8列、2日目がアリーナB7ブロック7列。どちらもステージにかなり近く、これで文句を言ったら罰が当たる。2日目はのっちの蹴り上げた右足からヒールが見事な弧を描いて飛んでいく様を余すところなく見られた。

 

 それでも気になったのは、やはりスペースの狭さ。いっそのこと、アリーナの一部をイスなしのスタンディングエリアにしたらどうだろうかと思う。

 

 2日目は平日とあって集客に苦戦したようだが、その分、熱心なファンが凝縮した気がする。私の周りはパフュT装着率が異様に高く(推定95%)、本ツアー初披露の曲で細かな振りマネをする姿が目立った。

 

 パフォーマンスは大阪からさらに若干の修正が加えられたとの話も聞かれるが、私は違いがよくわからず。2日目の開演が機材トラブルで遅れたと言われている件も、定刻10分すぎごろには始まった気がするのだが??

今はなきCS「関西テレビ☆京都チャンネル」で、岡本栄アナウンサー(現・伊賀市長)が担当する古美術の番組で紹介されていた。いつか行こうと思いつつ、10年近くたってしまった。

 

小ぢんまりした施設だが、見覚えのあるポスターが壁に並んでいるのを見ると胸が騒ぐ。休日なのに来館者が少ないのもよい。

 

館内の一角に書棚があった。鹿島茂さんの「馬車が買いたい」を見つけたので、近くの椅子に座ってパラパラめくる。これって、ミュシャと関係あるのか?

 

帰り際、ショップでマグネットを買う。税込540円也。

 

外に出てぶらぶらしていると、すぐ近くに刑務所を発見。正門の奥に立派な建物が見えるが、人の気配はなし。

 

ミュシャは好きだが、ムショとは無縁でいたい。

ライブ会場の客席の間隔をなんとか広げていただけないでしょうか。アリーナはイスとイスの間を20~30センチあける、スタンドは観客1人に2席分を割り当てる、とか。

 

今の座席はおとなしく座ったまま音楽を聴いたりスポーツを見たりすることを前提としているので、ライブ中に跳んだり踊ったりするには窮屈すぎるのです。

 

6月の幕張スタンディングエディションでは、とにかく動き回りたいマニア層が各ブロックの後方に適度な間隔を置いて並び、秘かな連帯感を漂わせていました。

 

せめてドームのスタンド後方席だけでも1席おきにしてもらえると、「外れ席」が当たってしまった落胆を全力の跳躍で発散できると思うのですが。

冒頭の映像で涙。アリーナエディションで訪れた15公演を思い起こす。中盤の某コーナーでまた涙。あのときの3人が時空を越えて今もここにいる。

 

セットリストはアリーナエディションから予想以上に変わった。COSMIC EXPLORER(アルバム)の収録曲が数曲外れ、昔の曲と差し替わった。上記の某コーナーもそうだが、セトリもPerfume史の集大成といった雰囲気だ。2日目はラスト近くに往年のあの曲が加わった。

 

MCとP.T.A.のコーナーが最近では珍しく短い。ゴンドラにもPerfumeカーにも乗らず、銀テープも白風船も降ってこない。大きな会場で、パフォーマンスはむしろシンプルになった。曲間の休憩もそこそこに、3人が歌い、踊り続ける。

 

座席は1日目がアリーナC4ブロック5列。メインステージ側の一角だが、前方にもうひとつ別のブロックがあるので、ステージから5列目ではない。前列の5、6歳くらいの女の子(隣のママとお揃いのLSG16着用)が場慣れた様子で踊っていた。

 

2日目はスタンド3塁下段18通路5列。やはりメインステージ側で、高さもステージとあまり変わらないので見通しが良好。右隣が空席だったため、1・5人分のスペースを使って動き回る。

 

そういえば、某コーナーの最初、スクリーンに「music by 中田ヤスタカ」というクレジットが映るのだが、いつもと違って(CAPSULE)というカッコ書きがなかったのはなぜだろう。

 いつの間にかすっかりきれいなお姉さんになった志田未来さん目当てに渋谷駅から公園通りを上る。ポスターや特設サイトのキャスト表記も出演4女優中で志田さんが先頭。こういうのは集客力で決まるものなのか? かくいう私も釣られた1人だが。

 3姉妹と亡母の話ということで、観覧前にも薄々予想していたのだが、物語の実質的な主役は志田さんではなく、母役の斉藤由貴さんのほうである。母子4人それぞれにわかりやすい性格づけがなされているとはいえ、母親の突き抜けぶりが尋常でなく、3姉妹を完全に食っている。

 斉藤由貴という役者が役柄と同化し、物憂げな目と頽廃的な肉体を持つ実在が舞台上に呈示される。実に自分勝手で嫌気のする母(というより女)だが、観客はその心情に次第に引き込まれ、その哀しさを共有する。3姉妹には失礼ながら、役者としての格の違いを感じる。

 斉藤さんは最近、テレ朝の警視庁・捜査一課長の「大福」役としてたまに見かけたが、役柄がつまらないせいで斉藤さんの顔色まで悪くみえた。それがこの日の舞台では様変わりの妖艶さ。いつか斉藤さんが名実ともに主役を務める芝居を見てみたいものだ。

 さて、三女役の志田さんだが、観覧の数日前に流し読みした劇評で「志田は激した時の台詞(せりふ)が課題だ。」という箇所が気になっていた。実際に見て同意した。不都合なことに、この劇は激する場面が多い。これがおしとやかなお嬢さん役を演じる芝居だったりしたら、もっと好ましい印象が残ったかもしれない。

 田畑智子さんが扮する長女と鈴木杏さんの次女は、それぞれご本人の雰囲気をそのまま映したような役柄だ。といっても、お2人のことはたいして知らないのだが。母親ほどではないが、3姉妹のなかでは次女が一番はっちゃけた役回りなので、斉藤さんの次に観客受けがよかったのは鈴木さんかもしれない。

 この演目の東京公演はこの日が最後ということで、カーテンコールのときに斉藤さんが志田さんに挨拶するよう促す。しかし、志田さんが尻ごみしたため、斉藤さんがそつなく挨拶したうえで、志田さんに再び挨拶するように言う。志田さんは挨拶がよほど緊張するのか、涙ぐんでしまい、斉藤さんに劇中の親子関係よろしく「泣くんじゃないの!」と叱られていた。

 東京に続き、8月には仙台、広島、北九州、新潟、大阪でも上演予定なので、興味のある方は是非見に行ってください(と斉藤さんが言っていました)。

 ところで、この日の座席は3列目センターブロックで、「言うことなし」のはずだったが、隣の男性客がタバコ臭くて閉口した。次の観劇の際はたとえ真夏でもマスクを持参しようと心に誓う。
 COSMIC EXPLORER(アルバム)を発売早々に通勤用iPod Shuffleに入れる際、それまでiPodに入っていたほかの曲をいったんすべて削除した。来るべきライブツアーに備えて(アルバム)を聞き込むためだ。

 ツアー第1章が終わったので、iPodにほかの曲を戻そうと考えた。だが、やめた。結局、今も(アルバム)だけを聞き続けている。

 (アルバム)を聞いていると、ライブの様子が楽曲ごとに脳内再生される。Next Stage with YOUの前奏で3人が向き合って敬礼するような振り付けとか、Miracle Workerの1度目の「Where should I go ?」のときの人差し指を立てて両腕を広げる場面とか、TOKIMEKI LIGHTSの「いつか 失ってしまうのが」のところの両手の指を重ねるような動きとか。

 ライブの脳内記憶は、後にWOWOWやBlu-ray/DVDの映像を見た途端に上書きされて曖昧になってしまう。ただ、今回のツアーは少なくとも11月まではライブ映像がリリースされないだろうから、まだ随分と長い間、秘かな脳内再生を楽しむことができそうだ。

 ライブ第2章は日本から成功を祈るばかりだが、第3章はP.T.A.先行が当選したので5公演全部行きます。
 オープニングは素直にNavigatorからのCosmic Explorerでよかったのではないか。アルバムコンセプトのツアーなのだから、普通はこれしか考えられない。観客の予想を(いい意味で?)裏切ったのは確かだが。

 独特のステージ配置は生かしきれたとは言い難い。ライブの大半は通称「カニの脚」ステージで行われ、両サイドに3人が揃うのはごくわずかな時間のみ。一番先端の通称「蚊取り線香」ステージの奥のアリーナ席からセンター方向を観覧するのは何とももどかしい。

 Storyや3:5:6:9コーナー、Star Trainは、昨年のP×10を見た者には焼き直しの印象がどうしても強い。どれもアニバーサリーイヤー限定のパフォーマンスだと、勝手に決め込んでいたせいもあるが。

 P.T.A.コーナーのサンバや稲穂は、あってもいいが、半分くらいの尺でいいのでは。あ~ちゃんが望む限りはついていく覚悟はあるが、ライブの流れや緊張感が途切れがちになるのは否めない。

 エンディングでメンバーがステージをぐるりと回ってから退場するのはP×10と同じ。多くの観客は喜んで手を振るものの、やや間延び感もある。その間、モニターにはスタッフなどの名前が映画のエンドロールのように映るが、これも本当に必要なのか。
 本ツアーが始まる直前に、2ちゃんねるではPerfumeの「実在性」についてひとしきり盛り上がっていた。常連さんが初参加組に向けて「ライブに行くと、3人が実在していることがわかるよ」などと書き込む。冗談のようで、皆、半分本気だ。

 今回のライブ中に実在性を最も強く感じたのはNext Stage with Uのときだった。メルセデスのCMでヴァーチャルなイメージを強烈に植えつけられた後の実演。アニメーションどおりの振り付けをする3人は、しかしアニメーションなどではなく、目の前に確かに実在する人間なのだった。

 実在していてくれてよかった。ライブをまた見ることができてよかった。そう思えた瞬間。
(節度あるネタバレ解禁に寄せCて)

 動かないPerfumeは美しい。近年ではLEVEL 3ツアーのParty Makerで口に手を当てて静止するかしゆかとか、Pick Me UpのPVのマネキン姿とか。

 Cosmic Explorerの3人は基本的に立っているだけ。フォーメーションも一番先端のステージに着地するまで変わらない。時々腕を動かすだけだ。やや前傾の立ち姿が重厚な曲とあいまって神々しい。

 Perfumeのダンスを真似できるアーチストはそれなりにいるだろうが、あの立ち姿を真似られる人はいるか? そもそも真似ようと思う人はいるか?
 ホテルをゆっくりとチェックアウトし、地下鉄で円山公園に行ってみる。まずは北海道神宮にお参り。

 その後、円山原始林を散策するつもりだったが、入り口がよくわからず、動物園やら野球場やらの近くをぐるぐる歩くうちに疲れてきたので、地下鉄の駅に引き返す。

 昼食後、大通公園のベンチに寝転んで The Silence of the Lambs を読む。近くで何かのオークションをしている声が聞こえる。


 きたえーるには開演20分前に到着した。座席はアリーナA6ブロック5列1桁台。カニの脚ステージの南側ほぼ正面、実質4列目だ。Perfumeのライブはどの席から見てもそれぞれの良さがあるとはいえ、本音を言うと、アリーナ前方は視界も爆音も別格なものがある。

 本ツアーのアリーナエディション最終日を飾る良席に感謝しつつ、これまでの14公演での経験を集大成するつもりで、踊り、跳び、叫ぶ。この日の観客のブチ上がり度(見た目)を個人別に数値化できたなら、きっと上位5%に入れただろう。観客を年齢順に並べても、たぶん上位5%に入ってしまうけど。

 流れ行く時間を惜しむうちに終演。早くも忍び寄るパフュロスの気配を感じながら退場する。

 新千歳で白い恋人(ソフトクリームではない)を購入。9時50分発の全日空機で帰京。1時帰宅。