こんにちは
レインボースマイル湘南の“すずりえ”こと、すずきりえです。
さて、いよいよ緊急事態宣言が解除され始め、
関東でも6月からは段階的に登校が始まりそうです。
分散登校だと、学年ごとだったり、クラスを分けたりで
結果、個別の登校になりそうですね。
それに慣れると、“登校班、もう要らないんじゃない?”となるかも・・・?
そもそも、“登校班”は、なんのためにあるのでしょうか。
まず思いつくのが
児童の安全のためですね。
「安全」には2種類あって、この場合、「交通安全」と「防犯」という2種類になります。
「防犯」という意味では、1人歩きより確かに集団の方が安全です。
が、実は、「交通安全」という観点だと、集団登校は安全ではないと言えます。
ときどき、「車が集団登校の列に突っ込んで・・・」なんて事故も起きています。
集団だと、被害も大きくなるという意味では安全ではないと言えます。
それに、学校に近い児童の場合、集合場所に留まることで事故に遭うリスクが増えます。
なので、直接登校した方が安全ということで、登校班が設置されていないケースもあります。
これは、状況に合わせての設置でよいのでは、と個人的には思います。
これらのことから、
防犯>交通安全ということなの???という気がしてしまいますが、そうではありません。
どちらも大切。
ただ、他の利点もあるから、登校班が採用されているのではないかと思います。
他の利点とは、なんといっても
近所の子どもたちとの交流がひとつの大きな利点ですよね。
第1子が小学校に入学するときって、登校については不安しかない・・・
今まで手をつないで一緒に出掛けていたのに、
急に1人で歩かせるわけです。
後ろから見るとランドセルが歩いているかのような状態で、
住まいによっては学校まで1時間近く歩くこともあるでしょう。
雨の日も暑い日も心配。
週明けの荷物が多い日も心配。
かといって、毎朝同行するのも大変。
お母さんもお仕事していたり、下の子がいたり、妊婦さんだったりしますものね。
そんなとき、近所のお兄さんお姉さんが一緒に行ってくれたら、どんなに心強いことか
子どもにとっても、学校の中に顔見知りのお兄さんお姉さんがいるって、とっても心強いのです。
一人っ子のお兄さんお姉さんにとっても、弟妹のような子ができることが
心の平安につながることも少なくないですしね
ところが。
ときどき「子どもが高学年になり、登校班で行きたくないと言っているので、抜けていいですか?」
なんて人がいたりします。
「登校班じゃなく、仲良しの友だちと登校したい」という子どもの想いはわかります。
けどそれって、「自分はお世話してほしいけど、人のお世話はしたくない」と言ってることと同意・・・ですよね
もし子どもが「登校班を抜けたい」と言ってきたら、
「友だちとは学校で遊べるんだから、恩をつないでいこうよ」と伝えられるといいなぁと思います。
“恩送り”というやつですね
まぁ、登校班の人間関係に問題が隠れている場合もあるので、
ことばの奥にある気持ちを、まずはしっかり聞いてあげたいですけどね。
SNSで、
「登校班を子ども会(なりPTAに準ずる組織)が管理しているから、
登校班で通わすためにはそこに入会しないといけない」というお悩みを拝見しましたが
これはナンセンス。
“子どもの安全”と“任意団体への入退会”は同列にしてはいけないですよね。
それは「人質」と一緒です。
「PTA非加入世帯の子どもには卒業記念品をあげない」のと一緒です。
おとなの考えで子どもに不利益をもたらしてはいけないのです。
こうした間違った「ねばならない」からは、そろそろ解放されたいですね。
次回は、高学年から見た登校班問題について書いてみようと思います。
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