■第19回(果たせぬ凱旋)の復習

 鎌倉を追われた義経(菅田将暉)に愚痴をいう妻の里(三浦透子)

 そこへ叔父の行家(杉本哲太)が現れ、頼朝(大泉洋)を討つように焚きつける。

 義経が鎌倉へ帰ってきやすくするために、受領に任官させてはどうかと大江広元(栗原英雄)が提案する。頼朝は早速、義経を伊予守に推挙する。伊予守任官の知らせを受けた義経は喜ぶが、義経を手放したくない後白河法皇(西田敏行)は義経に鎌倉へ戻る口実を与えないため、検非違使との兼帯を義経に命じる。

 頼朝と義経を和解させるため、義経を鎌倉へ来させる方法を相談する北条ファミリー

 そこで実衣(宮澤エマ)の夫・阿野全成(新納慎也)ある提案をした。

 彼らの父・源義朝の菩提を勝長寿院で弔うから、その席へ義経の出席を促してはどうかというのだ。義時(小栗旬)がそれを坂東政府の首脳たちに提案しにいくと、新しく首脳部に加わり、問注所執事に内定している三善康信(小林隆)を紹介される。彼は、拮抗する有力者同士を競わせて、操縦しようとするのが法皇の常套手段だから気をつけろと警告する。

 勝長寿院に葬る義朝の首を文覚がもってきたころ、京都の義経邸では正妻の里(三浦透子)と愛人の静(石橋静河)が女の戦いを繰り広げていた。

 義朝の供養に出席する許可をもらうため、義経が院御所を訪れると、法皇はあっさり許可すると思わせたところで、仮病を使って義経を京都に引き留める。

 やむなく義経は京都に留まり、頼朝はそれを義経の意思表示と受け止める。

 文治元年(1185)十月十七日土佐房昌俊(村上和成)が里の手引で、六條室町の義経邸を襲撃する(※1)。頼朝と義経を争わせようとする行家の企みであったが、頼朝の殺意を感じ取った義経は法皇に頼朝追討の院宣を求める。

 院宣のことはすぐに早馬で鎌倉へ知らされ、頼朝は義経追討を決意するが、御家人たちは義経を怖れて出兵に反対する。これを見て、梶原景時(中村獅童)追討軍の大将を買って出、三浦義村(山本耕史)御家人たちを鼓舞して、義経追討が決定する。

 頼朝の怒りを知った法皇はすぐに手のひらを返して義経追討の院宣を頼朝に与える。

 一方、北条時政(坂東彌十郎)の胆力を買っていた頼朝は、時政を京都守護として上洛させ、法皇との折衝役を命じる。

 上洛した時政は早速、院御所を訪れ、法皇を「日本第一の大天狗」(※2)と非難し、頼朝の怒りを伝えると、守護地頭の設置兵糧米の徴収を認めさせた。

 その夜、時政・義時父子の宿舎に狼の遠吠えとともに、ウルフ義経が現れる。兄・頼朝との和解が絶望的になったこと、すでに法皇から見捨てられたことを知った義経は「政子の膝の温もり(と愛情)は忘れない」との伝言を残して闇の中に消えていった。

 

※1)『吾妻鏡』十月九日条によれば 頼朝が義経襲撃の刺客を募ったとき、御家人たちはみな尻込みし、辞退した。そこで昌俊が刺客を買って出て、老母と幼い子どもの事を頼朝に託し、鎌倉を出立したという。ドラマでは、義経を頼朝と戦わせたい行家の企み(黒幕は法皇というニュアンスをもたせている)として描かれている。

※2)『吾妻鏡』十一月十五日条によれば、法皇側近の高階泰経が義経と行家の謀反は天魔のしわざ(じぶんたちには無関係)と弁明したことに対して、「二人が逃げ回っている間、人民がどれだけ迷惑することか。(その原因をつくったのだから)日本一の大天狗とはいったい誰のことだかねえ」と頼朝が(書状で)言い返したもの。

 

 

■第20回(帰ってきた義経)の予習

 来週は平泉へ「帰ってきた義経」が主題になる。

 義経を庇護し、その力を借りて、鎌倉に対抗したい藤原秀衡(田中泯)。田中さん演じる奥州の王者の振る舞いも見どころの一つだ。一方、天下の草創を標榜する頼朝は義経を口実に一気に奥州まで平定を目論む。「漁夫の利」戦法を得意とする後白河法皇の動きも見逃せない。

※()内はキャスト。敬称略

 

 

■ストーリー予想

【予習12】第一部 第二章 源平の争乱 編(鎌倉殿の13人:2022大河

 

 

■「通称&年齢(数え)」つき配役表(敬称略)

  〇義時をめぐる人びと  主人公・義時との関係
   ★江間「小四郎」義時(23):小栗旬 (本人)
   八重(-):新垣結衣  妻
   金剛(3):●  嫡男 ※後の北条泰時

   ■「鎌倉殿」源頼朝(39):大泉洋  義兄
   「御台所」北条政子(29):小池栄子  実姉
   大姫(8):落井実結子  姪
   万寿(4):藤原響  甥 ※後の源頼家

   ★北条「四郎」時政(48):坂東彌十郎  実父
   りく(-):宮沢りえ  継母(牧の方)
   実衣(-):宮澤エマ  実妹(阿波局)
   「悪禅師」阿野全成(33):新納慎也  義兄
   牧「三郎」宗親(-):山崎一  ※りくの兄

  〇頼朝の血縁者たち
   「蒲冠者」源範頼(-):迫田孝也
 

   平賀「四郎」義信;●
   武田「太郎」信義(58):八嶋智人
   佐々木「源三」秀義(74):康すおん

  ○義経をめぐる人びと
   ■源「九郎」義経(27):菅田将暉
   里(-):三浦透子  ※義経の妻。比企尼の孫娘(郷姫)

   静(-):石橋静河  ※義経の愛妾
   弁慶(-):佳久創  ※義経の家臣
   「新宮十郎」行家(-):杉本哲太  ※頼朝・義経たちの叔父

   藤原秀衡(64):田中泯
   藤原奏衡(31):山本浩司  ※秀衡の嫡男
   「西木戸太郎」国衡(-):平山祐介  ※秀衡の庶子

  〇比企尼をめぐる人びと
   比企尼(-):草笛光子
   ★比企「藤四郎」能員(-):佐藤二朗  ※比企尼の甥、猶子
   道(-):堀内敬子  ※能員の妻
   比企「藤内」朝宗(-):●
   比奈(-):堀田真由  ※比企朝宗の娘(姫の前。比企尼の孫娘)か?
   ☆安達「藤九郎」盛長(51):野添義弘  ※比企尼の娘(長女)婿
   常(-):渡邉梨香子  ※源範頼の妻。安達盛長の娘(亀御前)
   河越「太郎」重頼(-):●  ※比企尼の娘(次女)婿
   伊東祐清未亡人(-):●  ※比企尼の娘(三女)

   万寿(4):藤原響  ※後の源頼家

  〇三浦党の人びと
   ☆三浦「介」義澄(59):佐藤B作
   三浦「平六」義村(-):山本耕史
   初(-):久野楓名  ※後に金剛の妻となる矢部禅尼か?
   佐原「十郎」義連(-):●
   ★和田「小太郎」義盛(39):横田栄司
   岡崎「四郎」義実(74):たかお

  〇御家人たち
   「大和判官代」邦通(-);●
   仁田「四郎」忠常(19):高岸宏行(ティモンディ)
   工藤祐経(-):坪倉由幸(我が家)
   天野「藤内」遠景(-):●
   ★梶原「平三」景時(-):中村獅童
   梶原「源太」景季(24);柾木玲弥
   善児(-):梶原善  ※梶原景時の家来
   土肥「次郎」実平(-):阿南健治
   大庭「平太」景義(-):●
   畠山「次郎」重忠(22):中川大志
   江戸「太郎」重長(-):●
   ☆足立「右馬允」遠元(-):大野泰広
   安西「三郎」景益(-):猪野学
   千葉「介」常胤(68):岡本信人
   ☆八田「四郎」知家(-):市原隼人
   小山「四郎」政光(-):●  ※頼朝の乳母(寒河尼)の夫
   小山「小四郎」朝政(-):中村敦  ※政光の子
   結城「七郎」朝光(19):●  ※政光の子
   ☆大江広元(38):栗原英雄  ※中原親能の弟か?
   ☆中原親能(43):川島潤哉
   ☆二階堂行政(-):野仲イサオ  ※頼朝の從叔父
   ☆三善康信(46):小林隆  ※頼朝の乳母の甥

 

  ○宮廷の人びと
   ■後白河法皇(59);西田敏行
   ★後鳥羽天皇(6):尾上凛  ※高倉天皇の第四皇子
   丹後局(-):鈴木京香
   平知康(-):矢柴俊博

   九条兼実(37):田中直樹(ココリコ)
   一条能保(39):●  ※頼朝の義弟(同母妹の夫)

  ○その他の人びと
   文覚(47):市川猿之助
   慈円(31):●  ※九条兼実の実弟


  ※()内は平家滅亡(文治元年)時の年齢
  ※「」内は通称等。●印はキャスト未定(または不明)
  ※■は頼朝とそのライバル(前半各パートのラスボス)と思われる人物
  ※★は義時とそのライバル(後半各パートのラスボス)になると思われる人物
  ※☆は13人の宿老(義時とそのライバルをのぞく)
  ※登場し(てい)ない人物も含まれています(期待値込)

■第18回(壇ノ浦で舞った男)の復習

 義高(市川染五郎)を失ったショックを引きずる大姫(落井実結子)。それを案じる政子(小池栄子)たち。

 九州に先行予定の範頼(迫田孝也)陣営では、義経(菅田将暉)から手筈どおりに兵糧が届かず、和田義盛(横田栄司)などは苛立ちを隠せず、不平不満をぶち撒ける。そんな中、三浦義村(山本耕史)豊後の緒方一族を手懐けて、船を出させることに成功する。豊後水軍により、範頼は無事筑前に渡り、平家との戦いを繰り広げる。

 一方、摂津の義経陣営では、梶原景時(中村獅童)が有名な逆櫓を提案し、義経に一蹴されるが、平家物語とは違って、このドラマの景時は義経の考え方にすっかり感心し、納得してしまう。二人のあいだには奇妙な絆が生まれつつあった。

 義経は嵐の中、屋島を奇襲し、平家を彦島へと追う。

 屋島の勝報が鎌倉に伝わると、義経の活躍を警戒した頼朝(大泉洋)は、義経を大将から外し、指揮を景時に委ねようとするが、景時の一芝居によって、義経が引き続き指揮を執ることになる。。

 景時は安徳天皇(相澤智咲)と、三種の神器の奪還こそが最優先事項だと強調するが、義経はあまり気にかけていない様子だ。

 義経は勝利至上主義を前面に掲げ、海戦では船の漕手を狙い撃ちし、制御を失って混乱する敵船を殲滅する作戦を立案する。

 元暦二年(1185)三月二十四日源平両軍は壇ノ浦で激突した。義経は軽やかに船から船へと飛び移りながら、安徳天皇と三種の神器を求めて、獅子奮迅の働きをしていた。

 従来のドラマでは、壇ノ浦における源氏の勝因潮流反転に求めるものが多いが、近年ではそれを合理性に欠くとする見解も少なくないようで、本作でも潮流反転説を採用してはいない。非戦闘員である、船の漕手を狙い撃ちする戦法や、陸上で待ち受ける範頼軍の働きに、焦点を当てていたようだ。

 やがて平軍の敗色が濃厚になり、「二位尼」平時子(大谷恭子)は三種の神器である、宝剣を抱いて入水し、幼い安徳天皇も女官に手を引かれ、海中に没する。それを見ていることしかできない、義経の悲鳴が壇ノ浦に響き渡った。

 すべてが終わった後、義経は頭を抱えながら、自問していた。戦いの中にしかおのれの価値はない。平家が滅び去った今、次は誰と戦えばいいのかと。

 壇ノ浦の勝報を聞いた頼朝は、政子の前で咽び泣いた。

 後白河法皇(西田敏行)は祝杯で義経を迎えるが、義経は安徳天皇を死なせてしまったこと、宝剣を失ったことを法皇に詫びる。それでも、法皇にはすっかり気に入られた義経ではあったが、御家人たちのあいだでは評判は悪い。

 鎌倉では景時が義経の言動を頼朝たちに報告し、法皇に取り込まれそうな義経の扱いが焦眉の急になっていた。

 その頃、義経は愛人静(石橋静河)正妻里(三浦透子)両天秤にかけていた。

 頼朝に警戒されていることを知った義経は、釈明のために鎌倉へ戻ることを決意し、法皇に帰国を願い出る。しかし、法皇は義経を手放したがらない。そこで、丹後局(鈴木京香)の入れ知恵で、平宗盛(小泉孝太郎)清宗(島田裕仁)父子の護送にかこつけて、鎌倉に一時帰国することになる。

 義経の一時帰国が頼朝の耳に入ると、景時は「義経を鎌倉に入れずに追い返すべし」と進言する。義時がその真意を尋ねると、景時は「両雄並び立たず」といった。

 頼朝の命令を帯びた時政(坂東彌十郎)は腰越の義経宿舎を訪れ、ここから鎌倉まではじぶんが宗盛を護送するから、義経は腰越で待つようにと伝える。宗盛は義経にかわって、その心情を一通の手紙に綴った、世に名高い腰越状である。

 宗盛は鎌倉に到着すると、代筆した腰越状を時政に託すが、頼朝にはそれが代筆とバレてしまい、義経はかえって怒りを買ってしまう。追い返されることになった義経は宗盛・清宗父子に別れの時間を与える。

 義時は、直接頼朝に会って、誤解を解くよう、義経に提案する。しかし、義経は、じぶんはもう、後白河法皇にだけ仕えるのだといった。

 

 

■第19回(果たせぬ凱旋)の予習

 鎌倉を追い返され、凱旋を果たすことのできなかった義経は後白河法皇に取り込まれて、いよいよ頼朝との対立を深めていく。

 次回の主題は、

 兄弟の仲がどう壊れていくのか。

 そして、それがいかに悲劇的であるかの演出につきるだろう。

 そうした文脈の中で、頼朝への宣戦布告、静との別れ、奥州への逃避行、秀衡との再会。それらをどう語るのか。脚本家の手腕が問われる。

※()内はキャスト。敬称略

 

 

■ストーリー予想

【予習12】第一部 第二章 源平の争乱 編(鎌倉殿の13人:2022大河

 

 

■「通称&年齢(数え)」つき配役表(敬称略)
  〇義時をめぐる人びと  主人公・義時との関係
   ★江間「小四郎」義時(23):小栗旬 (本人)
   八重(-):新垣結衣  妻
   金剛(3):●  嫡男 ※後の北条泰時

   ■「鎌倉殿」源頼朝(39):大泉洋  義兄
   北条政子(29):小池栄子  実姉
   大姫(8):落井実結子  姪
 
   ★北条「四郎」時政(48):坂東彌十郎  実父
   りく(-):宮沢りえ  継母(牧の方)
   実衣(-):宮澤エマ  実妹(阿波局)
   「悪禅師」阿野全成(33):新納慎也  義兄
   牧「三郎」宗親(-):山崎一  ※りくの兄

  〇頼朝の血縁者たち
   「蒲冠者」源範頼(-):迫田孝也

   武田「太郎」信義(58):八嶋智人
   佐々木「源三」秀義(74):康すおん

  ○義経をめぐる人びと
   ■源「九郎」義経(27):菅田将暉
   静御前(-):石橋静河
   弁慶(-):佳久創
   「新宮十郎」行家(-):杉本哲太

   藤原秀衡(64):田中泯

  〇比企尼をめぐる人びと
   比企尼(-):草笛光子
   ★比企「藤四郎」能員(-):佐藤二朗  ※比企尼の甥、猶子
   道(-):堀内敬子  ※能員の妻
   比企「藤内」朝宗(-):●
   比奈(-):堀田真由  ※比企朝宗の娘(姫の前。比企尼の孫娘)か?
   ☆安達「藤九郎」盛長(51):野添義弘  ※比企尼の娘(長女)婿
   常(-):渡邉梨香子  ※安達盛長の娘(亀御前)
   河越「太郎」重頼(-):●  ※比企尼の娘(次女)婿
   里(-):三浦透子  ※河越重頼の娘(郷姫)
   伊東祐清未亡人(-):●  ※比企尼の娘(三女)

   万寿(4):藤原響  ※後の源頼家
 
  〇三浦党の人びと
   ☆三浦「介」義澄(59):佐藤B作
   三浦「平六」義村(-):山本耕史
   初(-):久野楓名  ※後に金剛の妻となる矢部禅尼か?
   佐原「十郎」義連(-):●
   ★和田「小太郎」義盛(39):横田栄司
   岡崎「四郎」義実(74):たかお鷹

  〇御家人たち
   「大和判官代」邦通(-);●
   「小中太」光家(-);●
   仁田「四郎」忠常(19):高岸宏行(ティモンディ)
   工藤祐経(-):坪倉由幸(我が家)
   天野「藤内」遠景(-):●
   ★梶原「平三」景時(-):中村獅童
   梶原「源太」景季(24);柾木玲弥
   土肥「次郎」実平(-):阿南健治
   大庭「平太」景義(-):●
   畠山「次郎」重忠(22):中川大志
   江戸「太郎」重長(-):●
   ☆足立「右馬允」遠元(-):大野泰広
   安西「三郎」景益(-):猪野学
   千葉「介」常胤(68):岡本信人
   ☆八田「四郎」知家(-):市原隼人
   小山「小四郎」朝政(-):中村敦  ※政光の子
   結城「七郎」朝光(19):●  ※政光の子
   ☆大江広元(38):栗原英雄  ※中原親能の弟か?
   ☆中原親能(43):川島潤哉
   ☆二階堂行政(-):野仲イサオ  ※頼朝の從叔父
   ☆三善康信(46):小林隆  ※頼朝の乳母の甥

  〇平家方の人びと
   「二位の尼」平時子(60):大谷恭子
   ■平宗盛(39):小泉孝太郎
   平清宗(16):島田裕仁)
   平知盛(34):岩男海史

   安徳天皇(8):相澤智咲
   「建礼門院」徳子(31):●

  ○宮廷の人びと
   ■後白河法皇(59);西田敏行
   ★後鳥羽天皇(6):尾上凛  ※高倉天皇の第四皇子
   丹後局(-):鈴木京香
   平知康(-):矢柴俊博

   九条兼実(37):田中直樹(ココリコ)
   一条能保(39):●  ※頼朝の義弟(同母妹の夫)

  ○その他の人びと
   善児(-):梶原善  ※梶原景時の家来
   文覚(47):市川猿之助
   慈円(31):●  ※九条兼実の実弟

  ※()内は平家滅亡(文治元年)時の年齢85
  ※「」内は通称等。●印はキャスト未定(または不明)
  ※■は頼朝とそのライバル(前半各パートのラスボス)と思われる人物
  ※★は義時とそのライバル(後半各パートのラスボス)になると思われる人物
  ※☆は13人の宿老(義時とそのライバルをのぞく)
  ※登場し(てい)ない人物も含まれています(期待値込)

■第17回(助命と宿命)の復習

 義経(菅田将暉)梶原景時(中村獅童)の二人が後白河法皇(西田敏行)に拝謁し、一の谷の戦勝報告をしていた。

 江間館では義時(小栗旬)八重(新垣結衣)の隣で、金剛(松澤禾蘭)初(久野楓名)が寝ていた。そこへ工藤祐経(坪倉由幸)がやってきて、義時に御所での仕事を紹介してほしいという。そばで八重が呆れていた(※1

 御所では、頼朝(大泉洋)たちが甲斐源氏武田信義(八嶋智人)一条忠頼(前原滉)父子や、木曽義仲(青木崇高)の嫡男・義高(市川染五郎)の扱いを検討していた。

 頼朝は敵の遺児・義高を生かしてはおけないといい、義時に義高誅殺を命じる。

 大姫(落井実結子)を案じる政子(小池栄子)は、それを聞くと、話が違うと頼朝に抗議するが、頼朝は聞く耳を持たない。そこで政子は義高を御所から逃し、頼朝を説得する時間稼ぎを計画するが、義高はたとえ自分が生き残ったとしても、いずれ必ずじぶんは復讐するから、いますぐに自分を殺した方がいいという。

 その頃、京都では義経が頼朝の承認なく、後白河法皇から検非違使に任じられる。

 法皇に気に入られたとはしゃぐウルフ義経は前祝いの宴で、雄叫びが聞こえる中、踊る白拍子の静に見惚れる。

 鎌倉では、その義経に比企能員(佐藤二朗)の姪・里(三浦透子)を娶せる話が進んでいた。

 義時の前に、巴(秋元才加)和田義盛(横田栄司)とともに現れ、義高に義仲の手紙を渡してほしいと頼む。義高への手紙には、頼朝を恨むことなく、ともに平家を倒せという、義仲の遺言が書かれていた。巴を生かし、義高を生かそうとする、義仲の思いであった。

 それを読んだ義高は「復讐心を捨てて生きる」と政子に誓う。

 政子と義時を中心に、義高の脱走計画が進められ、三浦義村(山本耕史)阿野全成(新納慎也)、義高の家来・海野幸氏(加部亜門)らも協力する。

 御所では武田信義・一条忠頼の父子が頼朝に面会し、頼朝への不満を滲ませる。二人は鎌倉に幽閉されている義高を見つけると、頼朝への不満を述べた上で、じぶんたちに味方しろと唆す。

 身代わりの幸氏を置いて、義高は脱走するが、義高との密談をもくろむ忠頼に身代わりがバレ、義高の脱走が発覚する。激怒した頼朝は義高を見つけ次第殺せと命じる。

 義盛や畠山重忠(中川大志)の協力もあって、脱走はうまくいったように見えたが、義高は義時を信用できないといって、計画とは逆方向に逃亡してしまう。義高は藤内光澄(長尾卓磨)という武士に見つかり、ついに討ち取られてしまう。

 一方、御所では政子と大姫が頼朝に義高の助命嘆願をしていた。我が身に変えてもという、大姫の決死の訴えに頼朝もついに折れる。しかし、時すでに遅く、義高の首は光澄によって、御所に届けられる。政子は「決して許さない」といって、部屋を出ていった。

 その後、義時に義高の首を獲った光澄誅殺命令が下る。

 こんな理不尽な命令は受けられないと義時はいうが、時政(坂東彌十郎)は北条のために覚悟を決め、一線を越えろと義時に迫る。

 頼朝は義高誅殺のきっかけをつくった忠頼を誘殺し、義時は実行犯の光澄を斬首した。それを聞いた武田信義は慌てて起請文を頼朝に差し出した。

 義時は政子にもっと自分の立場を弁えろという。「決して許さない」。御台所たる政子がそういえば、政子自身は本気でなくても、鎌倉では絶対的な命令になってしまうのだ。義時はそう、政子に忠告したのである。

 その夜、義時は抱きしめた金剛に「父を許してくれ」と侘びた。それは血塗られた鎌倉に侘びているようにも聞こえた。八重はやさしく義時に寄り添った。

 

 ※1)八重の父・伊東祐親(浅野和之)と祐経は従兄弟同士であったが、祐親が祐経の所領を奪ったため、それを恨んだ祐経が祐親とその嫡男・河津祐泰(山口祥行)を襲撃し、祐泰を殺してしまう。八重のセリフはそのことを踏まえたものだろう。後に、曽我兄弟の仇討に発展する出来事だ。

 ※2)『吾妻鏡』元暦元年六月二十七日条に、堀親家の家来が政子の怒りに触れて梟首晒し首)されたとある。大姫が義高誅殺のショックで寝込んでしまったため、殺害の実行犯である彼(藤内光澄)がその責任を取らされたのである。無茶な話だとは思うが、それが前近代たる武士社会の現実であった。

 

 

■第18回(壇ノ浦で舞った男)の予習

 次回は壇ノ浦の回になるそうだ。予告編にもあったが、平家を倒した後、義経は誰と戦うことになるのだろうか。兄弟相克の旅が近づきつつある。

 平家が西海に沈んだ後は義経、そして奥州藤原氏が頼朝の標的になる。田中泯さんが演じる北方の王者藤原秀衡も楽しみだ。

 この分で行くと、五月いっぱいは義経で進み、奥州征伐が五月末で、六月に上洛征夷大将軍大姫入内問題と続いて、エックスデイが訪れる感じだろうか。いよいよ七月からは時政・義時父子の修羅の道が見られるのかもしれない。

※()内はキャスト。敬称略

 

 

■ストーリー予想

【予習12】第一部 第二章 源平の争乱 編(鎌倉殿の13人:2022大河

 

 

■「通称&年齢(数え)」つき配役表(敬称略)

  〇義時と頼朝・政子夫妻をめぐる人びと  主人公・義時との関係
   ★江間「小四郎」義時(22):小栗旬 (本人)
   八重(-):新垣結衣  妻
   金剛(2):●  嫡男 ※後の北条泰時

   ■「鎌倉殿」源頼朝(38):大泉洋  義兄
   北条政子(28):小池栄子  実姉
   大姫(7):落井実結子  姪
   万寿(3):藤原響  甥 ※後の源頼家

   ★北条「四郎」時政(47):坂東彌十郎  実父
   りく(-):宮沢りえ  継母(牧の方)
   実衣(-):宮澤エマ  実妹(阿波局)
   「悪禅師」阿野全成(32):新納慎也  義兄
   牧「三郎」宗親(-):山崎一  ※りくの兄

  〇頼朝の血縁者たち
   「蒲冠者」源範頼(-):迫田孝也

   平賀「四郎」義信;●
   武田「太郎」信義(57):八嶋智人
   一条「次郎」忠頼(-):前原滉  ※信義の嫡男

   佐々木「源三」秀義(73):康すおん

  ○義仲をめぐる人びと
   巴御前(-):秋元才加  ※中原兼遠の娘
   「志水冠者」義高(12):市川染五郎  ※義仲の嫡男
   海野「小太郎」幸氏(-):加部亜門  ※義高の従者

  ○義経をめぐる人びと
   ■源「九郎」義経(26):菅田将暉
   静御前(-):石橋静河
   弁慶(-):佳久創
   「新宮十郎」行家(-):杉本哲太

   藤原秀衡(63):田中泯

  〇比企尼をめぐる人びと
   比企尼(-):草笛光子
   ★比企「藤四郎」能員(-):佐藤二朗
   道(-):堀内敬子  ※能員の妻
   比企「藤内」朝宗(-):●
   ☆安達「藤九郎」盛長(50):野添義弘  ※比企尼の娘(長女)婿
   河越「太郎」重頼(-):●  ※比企尼の娘(次女)婿
   常(-):渡邉梨香子  ※安達盛長の娘(亀御前)
   里(-):三浦透子  ※河越重頼の娘(郷姫)
   比奈(-):堀田真由  ※比企朝宗の娘(姫の前)か?
   伊東祐清(-)の未亡人:●  ※比企尼の娘(三女)

  〇三浦党の人びと
   ☆三浦「介」義澄(58):佐藤B作
   三浦「平六」義村(-):山本耕史
   初(-):久野楓名  ※後に金剛の妻となる矢部禅尼か?
   佐原「十郎」義連(-):●
   ★和田「小太郎」義盛(38):横田栄司
   岡崎「四郎」義実(73):たかお鷹

  〇御家人たち
   仁田「四郎」忠常(18):高岸宏行(ティモンディ)
   工藤祐経(-):坪倉由幸(我が家)
   天野「藤内」遠景(-):●

   堀「藤次」親家(-):●

   藤内光澄(-):長尾卓磨  ※堀親家の家来
   ★梶原「平三」景時(-):中村獅童
   梶原「源太」景季(23);柾木玲弥
   土肥「次郎」実平(-):阿南健治
   大庭「平太」景義(-):●
   畠山「次郎」重忠(21):中川大志
   江戸「太郎」重長(-):●
   ☆足立「右馬允」遠元(-):大野泰広
   安西「三郎」景益(-):猪野学
   「上総介」広常(-);佐藤浩市
   千葉「介」常胤(67):岡本信人
   ☆八田「四郎」知家(-):市原隼人
   小山「小四郎」朝政(-):中村敦  ※政光の子
   結城「七郎」朝光(14):●  ※朝政の弟
   ☆大江広元(37):栗原英雄  ※中原親能の弟か?
   ☆中原親能(42):川島潤哉
   ☆二階堂行政(-):野仲イサオ  ※頼朝の從叔父
   ☆三善康信(40):小林隆  ※頼朝の乳母の甥

  〇平家方の人びと
   「二位の尼」平時子(59):●
   「池殿」平頼盛(52):●
   「小松少将」平維盛(26):濱正悟
   ■平宗盛(38):小泉孝太郎
   平清宗(15):島田裕仁)
   平知盛(33):●
   平重衡(28):●
   平教経(-):●

   安徳天皇(7):相澤智咲
   「建礼門院」徳子(30):●

  ○宮廷の人びと
   ■後白河法皇(58);西田敏行
   ★後鳥羽天皇(5):尾上凛  ※高倉天皇の第四皇子

   丹後局(-):鈴木京香
   平知康(-):矢柴俊博

   九条兼実(36):田中直樹(ココリコ)
   一条能保(38):●  ※頼朝の義弟(同母妹の夫)

  ○その他の人びと
   善児(-):梶原善  ※梶原景時の家来
   文覚(46):市川猿之助
   慈円(30):●  ※九条兼実の実弟

  ※()内は義仲没落(元暦元年)時の年齢
  ※「」内は通称等。●印はキャスト未定(または不明)
  ※■は頼朝とそのライバル(前半各パートのラスボス)と思われる人物
  ※★は義時とそのライバル(後半各パートのラスボス)になると思われる人物
  ※☆は13人の宿老(義時とそのライバルをのぞく)
  ※登場し(てい)ない人物も含まれています(期待値込)