コロナ禍で新規の道の駅巡りが中断していますので、過去の旅で出会った美しい日本の風景を日本列島の北端から順番に紹介しています。
前回と同じ美瑛町にある
白金青い池 が今回紹介するスポットです。
前回は美瑛町の “丘” を紹介しましたが、今回はこれも人気スポットのひとつである “青い池” です。
ここは “JR美瑛駅” から距離で17km、車で20分ちょっとくらいで到着します。
美瑛の丘の景色を見て回って、そのあとでこの青い池に立ち寄る、という流れが多いかと思います。
この白金青い池のすぐ近くに、2018年に “びえい「白金ビルケ」” という道の駅が誕生しました。
その道の駅から青い池までは距離が1.8kmなので、車で2分ほど、歩いても行ける距離です。
この青い池に私は2017年と2018年の2回行っています。
ですからご紹介する写真はその2回分が混じっています。
この池は自然にできたものではなく人造池です。
1988年12月に十勝岳が噴火して大量の堆積物が流れ出たため、その火山泥流災害を防ぐ目的で、美瑛川本流に堰堤(えんてい)という土木構造物が作られました。
そのひとつに水が溜まり、周囲に自生していた白樺やカラマツなどの樹木が立ち枯れてできたのが、この
青い池です。
名前の通り見事な “青色” ですが、これは空の碧さが映っているのではありません。
この青色の元になるのは、美瑛川をここから2.5kmほど上流に行った “白金温泉” にあります。
白金温泉に私は2回泊ったのですが、ホテルからほんの少し歩いたところに “白ひげの滝” があります。
この白ひげの滝にはアルミニウムの成分が含まれており、これが美瑛川の河川水と交わることで、“コロイド” という粒子が作り出されます。
水中に溶け込んだこの “コロイド” が太陽光に当たると波長の短い青い光が散乱する為、水面が青く見えるのだそうです。
難しい理屈はよく分りませんが、それがこの美しい景色を生み出したのですから素晴らしいと思います。
■最寄りの道の駅
・道の駅びえい「白金ビルケ」(約2分)
・道の駅びえい「丘のくら」 (約25分)